過去 元気side
青葉さんは、僕と同じチームだった。
前半戦、チームの点数が負けて雰囲気最悪な時も
青葉
大丈夫‼︎いつも通りがんばろーー‼︎
青葉
いやいや、頑張ってたじゃん‼︎
青葉
負けても悔いの無いような、サッカーしよう‼︎
サッカーは楽しむものだからさ!
サッカーは楽しむものだからさ!
元気
…そうですね‼︎
颯斗
そうだな。青葉の言う通りだ
みんなの雰囲気をよくしてくれる、チームで大切な存在だった。
とても明るくて、みんなを言葉だけで笑顔にできて…
マネージャーの仕事もきちんとできている。
完璧だった。
…でも。
瑠璃子
新しく入る、林 瑠璃子といいますぅ‼︎よろしくお願いします‼︎
颯斗
…まぁ、青葉の負担が少なくなるならプラスかもな。
元気
そうですね‼︎
僕は、瑠璃子さんが入ってきたとき、嬉しいと思った。
いつも頑張っている青葉さんの負担が減ると思ったから。
_________そして、今。
朝
体がまるで、鎖によって、固定されているように動けない。
青葉
…よいしょ、
やっとの思いで立ち上がれた。
時計を見ると、
青葉
あ…っ‼︎もう朝ごはん食べてる時間…‼︎
私は急いで、ジャージを来て下へと降りた。
…
青葉
…おっ、遅れました…
瑠璃子
青葉先輩‼︎なに遅刻してるんですか⁉︎
青葉
ごっ、ごめんなさ…っ
瑠璃子
意味分かりません‼︎先輩のくせに…‼︎
…この朝ごはんは、昨日寝る時間も惜しんで作ったんだよ
瑠璃子ちゃんは、何もしないくせに…
なんで、私が注意されなきゃいけないの…?
なんで、私は「ありがとう」すら言われないの___?
一真
まっ、まぁまぁ落ち着けよ‼︎
元気
そうですよ、青葉さんだって遅刻したのこれが初めてじゃないですか!
青葉
ごっ、ごめんなさい…
瑠璃子
…もうっ‼︎今日は試合ですよ⁉︎ぼーっとしてないでくださいね⁉︎
青葉
…はい、
媚び売ってる君に言われたくないよ…。
チームは前半戦叩きのめされていた。
とてもチームの雰囲気は悪い。
青葉
…
瑠璃子
だーかーら‼︎青葉先輩ってば‼︎飲み物作ってくださいよっ‼︎
青葉
え…っ?で、でも…
瑠璃子
青葉先輩、ぼーっとしないでって言ったじゃないですか‼︎
この瑠璃子ちゃんの声は下手すれば観客まで聞こえる声だった。
元気
…言い過ぎじゃないですか?
瑠璃子
いいえ!大丈夫ですよ‼︎ここまで言わないとまたぼーっとしてますから‼︎
青葉
…っ
瑠璃子
早くしてきてくださいよっ‼︎
青葉
…あ、えっと…
一真
まぁまぁ、落ち着けって‼︎
キャプテン…一真くんは、この雰囲気に耐えられなかったのか、止めた。
青葉
…
もっとチームの雰囲気が悪くなった。
…ぼーっとしてた、私のせい。
青葉
…すいませんでした…私のせいで…
元気
…
_________私の、せい。
大生
…ねぇ、青葉ちゃん。
青葉
…なに?
私って、冷たいな…
大生
…なんで君のせいなの?
青葉
…
大生
誰が君のせいだなんて言った?
青葉
…っ、あれは、私が悪かったことなんです…
青葉
じゃ、じゃあ…
私は結局逃げてるだけ。
ただ、怖いだけ。