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参加ありがとう😭 まず、前も言ったけど花言葉系大好きだし、春っぽくて読んでてすっごい楽しかった!!! し、めっちゃ色々調べてくれたんだなぁってことが伝わってきた…✨ 大変だったよね?? もうほんとにありがとうございます😭 うちの好きなペアさんで書いてくれてたり、花言葉系で挑んできてくれたり、流石奏雨…ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。 最後の「必ず幸せは来る」ヤバかったです。 大泣き(笑)
この物語はフィクションです ご本人様には一切関係ありません ペアは、桃赤 白黒 青水です いじめ 虐待 OD 障がい 身長・年齢変更 花言葉の要素を含みます 苦手な方 地雷な方は自衛をお願いします
この物語は、普段の生活で気になったことや経験したことをモチーフにし、設定を練り上げて物語を書きました。
不適切な表現 説明不足な所が多々あると思いますが…暖かい目で見てくださると嬉しいです
話が長くなりましたが…大神優香様の コンテストに参加させていただきます
拙い物語ですが…よろしくお願いします
“普通“の生活
“普通“の兄弟
“普通“で優しい両親
皆知っているであろう“普通“のこと
だけど、その“普通“が自分と周りで違うことが…
憂鬱で仕方ない
Ⅲ
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I
朝になると、双子の初兎兄が 肩を優しく叩きりうらを起こしにくる
それが当たり前で、“普通“のことだから
Ⅲ
I
Ⅲ
I
首を横に振り、毛布に体を埋めると 初兎兄の困った声が聞こえる
どうやって起こそうか。どうしたら 起きてくれるか考え、震える手で肩を揺すってりうらを起こす
Ⅲ
I
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I
五分後に起こしてって言っても 初兎兄は、肩を揺する
Ⅲ
ガラスの割れる音が聞こえると初兎兄の肩が震える
Ⅲ
なんで?どうして?と不思議がるより先に初兎兄が、体を起こしてくれた
Ⅲ
I
Ⅲ
I
初兎兄“が“望む良い子にならなきゃ
そう思い始めたのは、いつからだっただろうか
“親“の教育
決められた“交友関係“
“弟“との接し方
全てを制限されて生活する
そんなの“愛“でもなんでもない
Ⅲ
りうらの手を繋いでリビングに入ると、 両親が僕らを引き剥がす
Ⅲ
I
不思議がるりうらの様子を見ることも出来ない
Ⅲ
Ⅲ
Ⅲ
頬を叩かれて涙を零しても母さんは、 不思議そうな目で見るんだ
それが“愛“だからと“僕“だけに冷たい視線を向ける
“初兎の為“を思ってやっているの
そんな“毒“を与えるのが…“愛“なわけがない
Ⅲ
どうしてそんな事をするんやろって 1度は不思議がったけど今は、理解している
理由は、簡単
僕が長男だから“愛“という“毒“を与えるんだ
I
Ⅲ
本当は、優しくしたいのに 冷たく接しないといけない
I
Ⅲ
泣いている弟の涙を拭うことすら 僕には、出来ない
けど…その“愛“が“嘘“だって僕は知っている
I
母さんは…
りうらだけを愛している
人と話すのが億劫だと思ったのは、 学校に通い始めてからだ
この障がいを持ってから…毎日が憂鬱だ
Ⅱ
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肩を叩いて挨拶をしてくれた彼も、僕とは違う障がいを持っている
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手話で話す彼は、僕にとっては嬉しい存在だ
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人と目が合わせられない僕と話す時 彼は、いつも困りながら手を動かす
表情や仕草を読み取れないから上手く コミュニュケーションが取れない
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勢いよく隣を向くと綺麗な桃色の瞳と目が合った
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補聴器に手を当て、好奇心に満ちた表情で僕を映す
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有栖くんは軽く挨拶した後、顔を逸らして走って行った
IV
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Ⅲ
先輩以外と関わってはいけない
母親が決めた交友関係
その事を先輩に言えたらどんなに楽だろうか
唇を噛み締め、下駄箱から上靴を取り出し履き替えた
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右耳の補聴器を抑え、聞こえる左耳で ボクの声を聞き取る
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Ⅲ
元気いっぱいに返事をしても… これからする出来事に対する罪悪感が 拭えない
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2人の時は、優しいのに学校では 優しく接してくれない
どうしてって聞きたかったけど 初兎兄には、避けられている
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先輩の背中を見送り教室の扉と前に立って扉を掴む
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“暴力“をするのも
“傷付ける“のも
全部お前が無能だから
俺は小さい頃からそう言われて育った
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打撲痕と傷跡の痛みに耐えながらあにきに手を振った
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扉を開けると水を掛けられるのは 虐めではよくあること
兄に水をかけられた事実を受けいれ タオルで床を拭いた
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制止の声を無視し、鞄をグラウンドに投げ捨てられた
髪から水滴が零れ、頬に涙と共に伝う
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Ⅲ
けど、そんな初兎兄でも
本当は、優しいって事をりうらは、知ってるよ
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震える手で初兎兄が捨ててしまった 鞄を滲む視界の中探す
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鞄を見つけたとしても…教室に戻りたくない
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先程まで怠かった体もあいつに話しかけようと思うと走るのも苦じゃない
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教室にチョークが響く中、グラウンドに視線を向ける
遠くからでも分かる明るい髪色の 弟が必死に鞄を探していた
Ⅲ
グラデーションの髪を一つに纏め 元気に体育を楽しむ先輩
汗を流す姿も綺麗で目を逸らせず 惹き込まれる
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授業中だというのにグラウンドに視線を向ける後輩
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目が合うと嬉しそうに微笑む
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名前を呼んでも聞こえないかと思いながらも教室に手を振った
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自分で虐めているくせにずっと弟の心配をしてしまう
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母さんからの愛情を一身に受けて 可愛がられて育った双子の弟
母さんには、弟と関わるなと釘を刺されている
けれど…
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障がいにも負けずひたむきに頑張り 困っている人に優しく手を伸ばす先輩
もっと怖い人なのかなと思っていたけど…本当は、優しい人
そう思うと…恥ずかしくて顔が見れない
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弟を傷付けて…虐めて…
泣かしてばかりなのに…
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とぼとぼと先輩の横を通り過ぎると 呆れた表情で引っ張られた
引っ張られた力が強くて体勢がよろけて 先輩に覆い被さってしまった
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整った顔立ちと汗ばんだ肌が 色っぽくて綺麗で…
吸い込まれる
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どうして怒らないんですか? そんな疑問が頭の中に浮かぶ
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むしろ頭に触れられるのが幸せで 嬉しくて無意識に頬が緩む
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頬に口付けられても先輩は、顔を逸らすだけで怒らない
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頭に触れると嫌なのか後ろに1歩後ずさられた
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いつも逃げてしまう自分が嫌いだ
いつもあと“一歩“が踏み出せない
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矛盾してばかりで、逃げてるくせに 自分以外と居る稲荷を見たくない
つまらない独占欲も嫉妬心も… ださいって理解しとる
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嫉妬している自分から目を背けずに あと“1歩“を踏み出してみたい
隣に座り、紫色のクロッカスの花を摘み稲荷の髪に指した
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あと“1歩“を
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アガパンサスの花に口付け、稲荷に向かって微笑みまた“1歩“踏み出す
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稲荷に差し出す手が震える 花の水滴が、地面に垂れる
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喉元まで言葉が出てるのに反応が怖くて言葉を飲み込んでしまう
親に手を出されるのが怖くて…ただふるえることしか出来なかった
加害者の親は、いつも口にする これは、お前の為だと
“いふ“の為の“愛“なのと…口にする
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手首にびっしりとカッターで切り付けたであろう傷跡に触れた
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体操服の袖捲り、腕の痣をまじまじと見つめる
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初めて傷を受け入れられた事が 嬉しくて涙が零れた
紫色の痣も包丁の切り傷も綺麗だと 口にし稲荷は、微笑む
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ふとした時に笑う姿が有栖初兎くんの 笑顔と重なった
やっぱり双子なんだな…
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たどたどしい手で、控えめな手話をする優しい指
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否定する為に、動かそうとする指を掴む
否定する為に、動かそうとする指を掴むと有栖くんの目が見開いた
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手を優しく振り払って有栖くんは 桜の花を指差した
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赤い髪と優しいピンクの桜の花弁が 似合っていて周りの目を引く
俺は、この桜を手離したくない…
俺は、有栖くんの控えめな 愛らしさに惹かれた
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聞こえない俺には、分からないように 早口に話す有栖くん
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唇を謎り瞳を見つめ、また唇を重ねる
首元に回された腕が暖かくて安心する “小さな幸せ“
アネモネの花言葉は、
「君を愛す」
放課後震える手で、3年生の扉に 手をかけ扉を開けた
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すやすやと寝息を立てる先輩
疲れているのかぐったりと眠っている
そう思っていたが先輩の足元には、 錠剤が落ちていた
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ストレスでも溜まっているのか 顔色が悪く寝息が辛そうだ
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キスで目覚めないと思っとったけど、 案外起きるんやな
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聞き取りにくいのか何度が瞬きをし、 口を開く
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先輩の顔を見れなくて…視線を逸らし 下を向く
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ぽたぽたと涙の雫が下に落ち、跡を残す
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先輩は、そう言うと紫色のグラジオラスを僕に差し出す
受け取れと瞳で訴えているかのように、 強い視線を感じた
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誰にも愛されている先輩に嫉妬した 僕は愛されていないから
聴覚障がいを持ちながらも先輩として 振る舞う姿に惹かれた
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口元を手で抑え、恥ずかしそうにボクの頭を撫でる
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グラジオラスの芳しい香りと優しいマリーゴールドの香水の香りが鼻腔をくすぐる
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グラジオラスの花言葉は、
「情熱的な恋」
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頭に乗せられた手の重さに、先輩の微笑みに…先程のことがフラッシュバックする
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ペットボトルに口を付け、水を飲み込む
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先輩も喉乾いてるのかな?
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届かない所は俺に貸せよと何故かドヤ顔の先輩
平然としているしドキドキしてるのは、僕だけだろうなぁ
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2人で手分けしたお陰で、2時間でボールをしまい終えた
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やんわりと微笑み、猫宮先輩の手を握る
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驚く先輩の表情が子供っぽくて… 可愛くて頬が緩んでしまう
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嗚呼。やっぱり怖くて踏み出せない
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その場で足踏みして怯えてばかりだ
死にたくて過剰摂取して …自分を切り付けて…ばかり
後“1歩“…踏み出したい
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掠れて消えかかりそう声で喉元に溜まっていた言葉を言えた
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肩で息をしている稲荷にペットボトルを投げ渡した
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稲荷の鞄を持ち肩に掛けると 自分で持てると稲荷が手を伸ばす
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どーしても自分で持ちたいのか 返してくださいと耳元で叫ぶ
その声が、五月蝿くて鼓膜が破けそうだ
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そう言いつつも稲荷は、弱い力で俺の手を引く
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頭を叩く先輩は、楽しそうに子供のようにはしゃぐ
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話さないと
そう思うのに…
怖くて立ちどまってしまう
こんな自分とは、今日でお別れにするんだ
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首元に当てられた缶を受け取り ベンチに先輩と腰掛ける
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半分に割られたパッキンアイスを受け取り1口齧る
じんわりと甘い甘味料の味が口に広がり、喉が乾いてくる
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僕は、貴方に惹かれる
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先輩が驚いて目を見開いた時 ようやく自分が何を言ったのか気付いた
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2人仲良く手を繋いで、嬉しそうに笑い合う
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乾の握る手を絡め恋人繋ぎにしてから 震える唇で口を開く
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2人とも幸せそうに人前でイチャついてバカップルかよ
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仲睦まじく手を振る2人に、手を振り返し稲荷の元に戻った
また“1歩“踏み出す
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大好きなお兄ちゃんに…ゲイだと 打ち明けるのが怖い
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乾先輩が頬に口付け、「驚いた?」と満足そうに笑う
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いざ打ち明けるとなると怖い…
肩を震わせていると初兎兄が、 真剣な表情で口を開いた
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震える初兎兄の手を掴み、大丈夫だよと 笑顔を向けた
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抱き締める初兎兄の指が微かに震えていた
“虐め“は、初兎兄の意思じゃないのかな…
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Ⅲ
母さんは冷たい眼差しを初兎兄に向け、黙り込む
りうらには、暖かな笑顔を向けるというのに…接し方の違いに…涙が零れた
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涙を零し母さんは、乾先輩と獅子尾先輩を見て安心したように手を握る
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だから思う存分…イチャイチャしても お母さんは、気にしないからねと笑った
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母さんの優しくも厳しい部分を知って…ふと当てはまる花言葉を思い出す
千日紅の花言葉は、…
変わらぬ愛
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Ⅱ
楽しそうにはしゃぐ稲荷。 子供っぽい様子に愛おしい感情が込み上げる
Ⅴ
Ⅱ
花を摘み、背伸びをし俺の髪にアガパンサスの花を指す
Ⅱ
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Ⅱ
Ⅱ
Ⅴ
Ⅱ
稲荷は、震える手で泣きながら俺に触れる
優しく触れる手が聞こえる吐息が…
“可憐“で…綺麗で
Ⅴ
愛のある阿呆呼びに稲荷は、泣きながらその場に立ち尽くす
驚いて信じたくないのだろう
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Ⅱ
Ⅴ
おでこに口付けると稲荷のアホ毛が、ゆらゆらと風に揺られる
Ⅱ
Ⅴ
Ⅱ
Ⅴ
Ⅱ
Ⅴ
目の前から居なくならないで
消えないで
Ⅴ
Ⅱ
2人で笑うと公園の藤の花の香りが 鼻腔をくすぐる
藤の花言葉は、
色々あるけど…俺が好きな花言葉は
「決して離れない」
後書き
おかえりなさいませ
最後に、担当花と 花言葉を紹介してお話を終えますね
物語に全部入れられませんでしたが…… どの花言葉も素敵です
I
Ⅲ
双子ということなので、印象が全く違う担当花にしました 学校の問題の 虐めが2人のテーマです
兄弟が居るとどうしても親の接し方の違い 対応の違いにモヤモヤする気持ちを込めて…物語に入れました
IV
Ⅵ
このお2人は、障がいをテーマに 優しいお兄さんとして担当花は、暖かい色合いのものにしました
何気ないことで悩んで苦しくて 過剰摂取をする若者の問題をよく見聞きするので…このお2人には、 人の苦労 しんどさをテーマにしました
Ⅱ
Ⅴ
人間の暗い部分 精神的 肉体的の 気持ちの問題をテーマにしました
それぞれのペアの意味が対称になるように設定を練りました
IV×Ⅰ 2人の担当花 桜「純潔」 告白花 アネモネ 花言葉 「君を愛す」 Ⅲ×VI 2人の担当花 薔薇「不幸中の幸い」 告白花 紫のグラジオラス 花言葉 「情熱的な恋」 Ⅴ×Ⅱ 2人の担当花 クロッカス「私を信じて」 告白花 アガパンサス 花言葉「ラブレター」
担当花は、色合いや2人の性格 お話に合うように、この花達を選びました。どれも春の花です
同性愛や虐待 自傷 虐め 障がいは、 どれも簡単に解決出来ません
生きていく内に経験する気持ちを 思いをこの物語に込めました
生きるということは、何か。 死にたいと思うのは、どうしてか
上手く伝えれていない所 不適切な所 間違いじゃないかと言われそうな所
色々あると思います。 けれどそれでいいんです
生きることは、沢山傷ついて前に進む 挑戦する 愛す 愛される
幸せになる為に生まれてきたんだと 自分は、思います
この物語を読んでくださって 感じ方 考え方は、“個性“です
だから、皆さんも自分の考え方 気持ち 意思を大切にしてください
この物語を通して、辛くても負けずにその1歩を踏み出せるお手伝いが出来れば…幸せです
カキツバタの花言葉は 「幸せは必ずくる」です。
この物語を読んでくださった皆様に 幸せが訪れることを心より願っております
皆様と知り合えたこの“春“という出会いと別れのある季節が大好きです
コンテストを開催してくださりありがとうございます。 花言葉を沢山詰めた暖かい物語になったと作者は思っています
物語のキーフラワー
「サンヨウカ」 雨に濡れると透明な硝子のように見える可愛らしいお花です
花言葉は、「幸せ」
人の心の弱さ 脆さをテーマに この物語のタイトルを
「サンヨウカ」にします
貴方の心にしとしとと降る雨が、 晴れますように
最後まで見て下さりありがとうございました