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いなくなった君へ

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いなくなった君へ

5 - 第4話

♥

254

2025年07月13日

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???視点

 

拝啓、名前も知らない君へ。

お元気ですか?

今、何をして生きていますか?

私は、君がいないから少し退屈です。

また、君と会えたら

その時は名前を教えてね。

そして、たくさん遊ぼうね。

君が知らない私より。

 

kn視点

br

きんさぁーーん!!お弁当ーー!!

kn

あ、はーい!!ありがとう!

br

じゃあいってきまぁーす!

kn

wいってらっしゃい?いってきます

br

wいってらっしゃい!

ぶるーくが近くにいるのが当たり前になった今日この頃。

日々は平和に満ちている。

先生

じゃあ、きんとき、答えれるかぁ〜?

br

ここはねぇ…16だよ…

kn

16

先生

お、やるじゃないか

kn

ナイス(ボソッ

br

えっへへーん!僕ってばぁ、天才!

相変わらず分からないところは教えてくれるし、

shk

マジでうめぇ…

nk

本当にうまい、何で今まで作って来なかったんだよ

kn

ま、まぁね〜

ご飯はマジでうまいし

最近は

br

よっ!ほっ!!どうだ!!

kn

くっ、やるなぁ…でもまだまだぁ!

br

ふ、甘いな…

kn

うわぁ、負けたぁ…

kn

てか、スマイルいた?w

br

え、わかった?ww

ゲームをするのがブームである。

ぶるーくはゲームがうまい。

生きていた頃、ゲーマーだったかのようにうまい。

てな感じで平和な日々を過ごしていた。

が、そう長くは続かないのである。

ピロンッ♪

kn

ん?誰だろ…

br

皆からかなぁ〜?

俺は画面に映ったその文字に

戸惑いの色を隠せなかった。

kn

…ッ!!!

br

…?どしたの…?

kn

あ、えっと、

kn

なんでも、ない

br

…?そう?

kn

…ッ

br

何で、

ぶるーくに、みんなに知られたくないのに

br

ねぇ、大丈夫?

br

ちょっとゲームし過ぎちゃったかな?

kn

え、あぁ、うん、ちょっと疲れたね

br

よぉーし!!僕がお茶を淹れてさしあげよう!!

br

ちょっと待っててねーん

気遣ってくれたのか、

はたまた彼のきまぐれなのか、

どちらでも良かったが、今はそんな彼の存在が安心する。

br

ふんふ〜ん♪

kn

ねぇ、ぶるーくはさ

kn

自分の親のこと覚えてる?

br

…覚えてるよ

br

あんまり良い思い出はないけどね

kn

そうなんだ

何と無く、これ以上詮索はしない方がいい気がした。

それに、俺も詮索されたくはないから。

br

ま、もうどうでもいいけどねー

br

今はこんな姿だけど毎日楽しいし!

kn

…そっか、!

br

br視点

br

さ!お茶が入ったよ〜

br

召し上がれ!!

kn

ありがとう、いただきます!

どこか幼く見える所作。

初めからそんな気がしていた。

こういう時、大概思い浮かぶのは二つ。

それは元からの性格上のものと、

育った環境によってそうなってしまったもの。

彼の場合、きっと後者だろう。

まぁ、高校生が一人暮らしってこと

それなのに彼の両親がこない。

そして連絡をしてる素振りもない。

決定的なのが

さっき、僕の両親を質問に出したこと。

だから僕は断言する。

彼はきっと、愛されずに育った子だと。

やばい、僕って名探偵?

br

どう?美味しい?

kn

うん!美味しいよ!

br

まぁ?僕のスペシャルブレンドだからね!

br

当たり前よぉ〜

kn

え、大丈夫?変な物入ってない?

br

入ってないよぉ〜!!ww

kn

ww

でも、

こうして笑ってくれると

彼がちゃんと"今"を生きてるんだって

そう思えるから

僕とは違う、今を、

生きてるから…

 

 

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コメント

2

ユーザー

彼がちゃんと"今"を生きてるんだってそう思えるから僕とは違う今を生きてるら…」って部分で「あぁ…brさんがちでタヒんでしまってるんだなぁ」て感じがしました。 いやマジでbrずっとknさんと一緒にいてあげて…

ユーザー
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