カガチ
私の名は
妖狐!
妖殺し①
よ、妖狐だと!?
妖殺し②
名無しじゃなかったの!?
秋風 雪凪
か、カガチ…?
秋風 雪凪
その姿は…
カガチ
これが本来の私の姿だ
カガチ
あまり人前で出すものではないがな
カガチ
…さて、と
シュゥゥ
妖殺し②
なっ、傷が塞がっていく…!?
カガチ
これでも私は上級の妖だぞ
カガチ
…まあ、上の下ってとこだが
カガチ
相当の妖刀もしくは首を切り落とされない限り死なん
カガチ
首以外は修復できるからな
カガチ
ヒュッ
妖殺し①
なっ
カガチ
トンッ
妖殺し①
がっ…
妖殺し①
バタッ
妖殺し②
①!
妖殺し②
クソっ、おのれよう…
カガチ
サアッ
カガチ
フワッ
妖殺し②
こ…
妖殺し②
バタッ
カガチ
ふぅー…
カガチ
あっけなかったな
秋風 雪凪
か、カガチ…この人達は…
カガチ
安心しろ
カガチ
人間を殺したりはしない
秋風 雪凪
じゃなくて、この人達、何者?
カガチ
「妖殺し」だそうだ
カガチ
名のない妖を殺して回ってるんだと
秋風 雪凪
そっか…
秋風 雪凪
…カガチ、妖狐だったんだ
カガチ
ああ、人間の前でこの姿になったのは初めてだ
秋風 雪凪
…あれ?さっき、「何の妖か、私が一番知りたい」って言ってなかったっけ?
カガチ
あーそれはだな…
カガチ
えー…なんて言えばいいんだ…
カガチ
そのー…
カガチ
…怖かったんだ
秋風 雪凪
怖かった?
カガチ
…昔、この町の妖で集うことが多々あった
カガチ
その時私も行ったのだが、「妖狐さんは我々より格上の方々とつるむ方が気楽では?」と言われたことがあってな
カガチ
それが悲しかったんだ
カガチ
私は妖狐一族の中で落ちこぼれだった
カガチ
だから次の日に、お前と出会った時の、黒髪で赤目の姿で行ってみたんだ
カガチ
そしたら次は、「自分が何の妖かも分からない奴は来るな」と疎外それた
秋風 雪凪
―!
カガチ
だから、一時期自分がナニモノか、本当に分からなくなった
カガチ
だからしばらくは、仮の…カガチの姿で過ごしていた
カガチ
今日、皆に認めてもらった時も、きっとどこかで「また、いつか捨てられる」と思っていたのかもな
ブワッ
カガチ
ふぅ、雪凪に話したらスッキリした
秋風 雪凪
カガチ…
カガチ
考えすぎかもな
カガチ
自信を持つべきだったのは、私の方だな…
ザクッ
妖殺し①
このまま…終わってたまるか…!
カガチ
…は…?
妖殺し①
グッ
妖殺し①
ザシュッ
カガチ
―っ!
カガチ
グラッ
秋風 雪凪
カガチ!
カガチ
バタッ
カガチ
ドクドク
秋風 雪凪
カガチ…血が…
妖殺し①
どーしたよ、修復出来んじゃなかったのか?
妖殺し①
ガッ
カガチ
うっ
妖殺し①
このまま首切り落としてもいいんだぜ?
妖殺し②
あ!①!上!
妖殺し①
え?
バサッバサッ
妖殺し①
わっ!
妖殺し①
な、なんだお前!
カガチ
か、烏天狗…!
ヌシチャン
シーン一つで終わった
ヌシチャン
初めてや
ヌシチャン
そして、だんだん題名からかけ離れていく気がする(2度目)
ヌシチャン
なんかもう、うん、どうしていいかわかんねーのよ