しゃーくん
なかむ
しゃーくんは感嘆の声を漏らしつつ、さくさくと花を避けて歩く。
なかむ
なかむ
次に連れてきたのは母との思い出の場所。秘密の花園と名付けたのは 母の子供の頃からの親友だそうで、ある物語の題名だと教えてくれた。
僕の秘密基地から少し獣道を歩くだけですぐに着くここは、 本にも載っていない未知の花や、不思議な生き物がたくさんいる。
母から毎日教えてもらった記憶はあるが、なんせ子供の頃の記憶など 頼りになるはずもなく。
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
一通り知っている花の名前を教えると、要領よく情報を飲み込んだ nakamu。次は僕が話す番、と言ってこの場所について話してくれた。
なかむ
しゃーくん
なかむ
なかむ
しゃーくん
なかむ
nakamuは、そのせいでその丘に行ったことないんだよね、と苦笑いする。
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
そう言えばnakamuは、くふふ、と嬉しそうに笑った。 小突き合うくらいに仲良くなった俺らはきっと依頼が終われば会えなくなる。
それは俺の住んでる街での暗黙の了解で、魔女の息子と必要以上に会えば 身包み剥がされ、街から追い出される。
そうはなりたくない。でも、nakamuに会えなくなるのは嫌だ。 だって初めての友達だから。
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
ついにオークションの日がやってきて、いつもは絶対に行かないような いつもの街から外れたところにある、古びて怪しい家並びの場所に来た。
……は、いいものの。 闇オークション?目玉商品?……なんか怖いじゃん。 根っから怖がりな僕には早すぎる場所である。
なかむ
なかむ
しゃーくん
黒いフードのついたローブに、仮面をつけて 念には念をと、顔にメイクを施しやってきた本番。
なかむ
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
しゃーくん
なかむ
本日何度目かの確認にしゃーくんは半ば呆れていた。 建物の構造とかはしゃーくんが前もって潜入してくれた。
その地図をもらった時僕は思った、 なぜ依頼したんだろう、 潜入とかできる時点で1人でぶるーくさん救えたのでは……。
というか、やらかし上手なのがいつの間にかバレている。 なんでだろ……心当たりがありすぎて分からないな。
しゃーくん
なかむ
フードを深く被り直し、怖い気持ちをため息とともに吐き捨てる。 もう大丈夫、いや、大丈夫じゃなくとも行かなくては。 助けなきゃいけない人がいるのだから。
コツコツと足音が響く。 狭い路地裏から螺旋階段を降り、冷気の漂う空間でただ息を殺し 最大限まで警戒していた。
手すりがない、古く錆びた階段。 時々血痕が残り、やはりここは健全なオークションではないと 警告していた。
しゃーくん
なかむ
しゃーくん
なかむ
チョコの誘惑に負けたわけではなく、いやそれもあるが、 顔色が悪いのは僕だけではなかった。 しゃーくんもふぅ、と時々ため息をつき、疲労が蓄積されているのがわかる。
しゃーくんだってごく普通の男の子だ。 怖いだろうに平然としているのは僕に安心を与えるためか。
なかむ
しゃーくん
しゃーくん
なかむ
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