はぁ…僕はやっぱりダメダメだ。
人のお家で酔っ払って、 勝手にソファーで寝ちゃうなんて。
次の日、元貴は気にしないでって言ってくれたけど、めちゃくちゃ迷惑なやつだよね…
モヤモヤしてたらあっという間に休みなんて終わって、もう月曜日。
朝、挨拶してくれた時もいつもと変わりなかったから、本当に気にしてないんだと思うけどさ…
僕、元貴の事になるとなんでこんなに考えちゃうんだろう…
ガチャッ…パチッ
若井
あ。
藤澤
え、
大森
涼ちゃん。
僕は部長に頼まれた資料を取りに資料室に。
普段、誰も来ないような部屋…
当然、今も誰も居ないと思って電気を付けたら、 そこには元貴と若井くんが…
藤澤
あ、ごめん…
居ると思わなくて…
居ると思わなくて…
慌てて謝る僕。
若井
見ちゃった?
そう言って、ヘラッと笑う若井くん。
藤澤
あ、いや…
大森
…秘密ね?
藤澤
え…うん。
口元に人差し指をあてて、 いつもの笑顔を向ける元貴。
僕が気付いた時には二人とも僕の事を見てたから、 実際に何をしてたかは分からないけど…
路地裏の光景が脳裏に蘇る。
また、胸の奥がチクンと痛んだ。