アリスᕱ⑅ᕱ物語 幼アリス編

私のパパとママは魔法使いだったから。

私もちょっとした魔法は簡単に使えたんだけど…

皆私の魔法を見ると逃げちゃって、友達なんかいなかった。

もちろん。パパもママも親しい人なんていなかった。

親戚の所に行けばいい。魔法族の人が住んでいる所に行けばいいって？

居ないの。

だって、親戚は人間に殺されちゃったし。

魔法族も私達だけだったから。

だから。頼れる人なんていなかった。

不幸な事はまだ続いた。

私達が留守の時家が燃やされていた。

この日は家族全員で出掛けていたから

誰も死なずに済んだ。

でも私達の家が無くなった。

これからどうすればいいんだろう。

でも何とかならなかった。

家も手に入らなくて、ずっと野宿してた。

それに、とある研究所の人達が私達を何かの実験に使うために追いかけてくるし…

ある日私は外へ出掛けた。

私は家に帰ってきてからすごく後悔した。

一緒に居れば良かった。

出掛けたりしなければ良かったって。

家に帰ると家がボロボロになっていて、中に入ると、誰かが争ったような痕跡が残されていて。

私はすぐに思った。

捕まっちゃったんだって。

私は森の中をさまよった。

ずっとずっとずっとさまよった。

ママとパパがいるかもしれないと思いながら。

でも、見つけられなかった。

ずっと泣いていた。

その時だった。

アリスに声を掛けた謎の人物とは？

次回

第2話 初めての友達