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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

偉い人

たまには休めよ?

偉い人

人を殺すの辛いだろ?

if

大丈夫です

if

これが俺の仕事なんで...

俺は死刑を実行しなければならない 人の死を目の前で見るのはとても辛いことだった 暴れてもがいていつかは...

if

今日も疲れたぁ

偉い人

おい!おとなしく来い!

いむ

分かってますよ!

ガシャン

if

新しい人?

if

君は?

いむ

-hotoke-って名前だけどいむくんってよんでほしいな!

if

でも、hotokeの方が呼びやすいし

if

hotokeでいいや

いむ

何でだよぉ!

if

ーーーー?

いむ

ーーーーw

彼とは気があった 本当に人殺しとは思えないほどの優しさ 彼とたくさん話した いつだろうか... バラが欲しいと言い出したのは

いむ

ねぇねぇ!バラが欲しい!

if

何でだ?

いむ

いいから!欲しい欲しい!

if

はい

俺は赤いバラをあげた

いむ

もう一本

if

え?

いむ

白いバラも欲しい

if

そうか..

白いバラも渡した

いむ

ありがとう!

if

ん、

偉い人

おい、体を動かすために外に出してやれ

いむ

いいの!

if

逃げていいって訳じゃないからな

いむ

逃げないに決まってるじゃん!

いむ

ちょっと待ってて

if

おい!どこ行くんだ

いむ

逃げないから!三分ぐらいで帰ってくる!

そう言って彼は 手にバラをぎゅっと握りしめながら 俺が見えなくにるほど先へ先へと進んでいった

三分ぐらいたった頃だろうか

いむ

お待たせ!

彼はちゃんと帰ってきた けどさっき握りしめていたバラがなくなっている

if

バラどこやったん?

いむ

秘密!

いむ

帰ろぉー!

if

ハイハイ、

彼とは親しみやすくなった 優しくて、いつも話している、 これから死ぬなんて想定してないほど元気だった

帰り道

いむ

神社いきたい!寄ってこ!

if

はぁ、何がしたいねん

いむ

お参りする

hotokeの手にはぎゅっと握りしめた10円が2枚ある

if

その金、どこから?

いむ

秘密!

俺は何も言えなくなってしまった

彼は10円を1枚ずつ入れて

力強く手を合わせた

何を願っているのだろうか

いむ

...

いむ

...

1分ほどたった

いむ

帰ろっか!

if

行くか...

if

はぁ、疲れたなぁ

いむ

どうせ死ぬなら運動なんていらないのに

if

といいながらお前そと出てるじゃん

いむ

まぁね!

彼は何をしているのだろうか それは気にならなかった そして毎日のように

いむ

バラちょうだい!

if

はい

赤バラと白バラを手渡した

そしていつもの運動の時間に

if

行くか

いむ

うん

俺らは手まで繋ぐ関係となった

そしていつものように バラを握りしめながら

いむ

待ってて!

三分経つと

いむ

お待たせ!

彼は帰ってくる

いむ

帰ろ!

if

神社いかないの?

いむ

今日はいいかな、

いむ

.......だじボソッ

if

ん?

いむ

何でもないよー!帰ろー!

よく聞こえなかった 落ち込んだ言葉が彼の口から初めて出てきた気がした

どんどん彼への死刑は近づいてくる

いむ

ねぇ、

いむ

僕は青バラが欲しいな

if

はい

手渡したが首をブンブンと横に振る彼を見て

if

これじゃないの?

いむ

コクコク

珍しく彼にしては言葉がでない 何かを目で訴えようと必死になっているようだった

if

じゃあなんなんだよ

いむ

まぁ!いいや!

いむ

赤バラと白バラちょうだい!

if

はい

いつものように

いむ

待ってて!

いつものように

いむ

今日はいいかな

いむ

.....だしボソッ

いつものように

いむ

僕が死んだらどうする?

if

....?!

そうだ 彼は死ぬ運命が待っている 死なないといけない 死なないと死なないと死なないと死なないと死なないと死なないと 罪を償わなければ

if

...ポロポロ

俺は泣いていた 泣いている感覚はなかった 何気ない日常 いつか終わりは来る そんな当たり前のことを俺は忘れていた

なんでも

何があっても

終わりは来てしまう

死刑執行まであと1日

いむ

バラ、5本ずつちょうだい!

if

え?わかった

彼の手のバラは合わせて10本

いむ

僕が死んだら一輪が言いな...ポロポロ

君は初めて涙を見せた あんなに元気だったのに 一輪の意味 それを後で知ることになる

if

....

言葉が出なかった 彼になんて声をかければいいか

判断

出来なかった

偉い人

運動の時間だ

偉い人

これが終わったら被告人を死刑にする

if

...ブワッ

分かっていた分かっていたんだ 彼は被告人罪を償うためにいつかは死ななければならない わかってた... けど 我慢できなかった

いむ

運動いこっか

彼は悲しそうに言った

いむ

待ってて!

いむ

今日はいつもより時間かかる!

if

そうか

彼は悪い人 被告人 悪い気はしない 彼が逃げるだろうと疑えなかったのはなぜだろう

10分ほどして帰ってきた

いむ

はい!これ!

ボロボロな一枚の紙切れ

いむ

僕が死んだら見てね!

俺は胸に当てた

とっても

とっても

暖かかった

偉い人

if

if

何ですか

偉い人

すまねぇが、

if

...

偉い人

いむの死刑

お前が殺ってくれないか?

if

はい、わかりましたニコッ

笑って誤魔化した 涙が今にも溢れだしそうだった 君との別れを告げる

これで君とは

お別れだね

いむ

if君、僕死ぬ覚悟できたよ?

いむ

行こうか

彼の声は震えていた 怯えているんだ

偉い人

死刑!執行

カチッ

いむ

...ポロポロ

彼は逃げようともしなかった 苦しいとも言わずに ただ静かに泣いていた

今までありがとう そう心の中で言った瞬間

君は

死んだ

俺は誰もいない場所で ボロボロの紙切れを開いた

いむ

if君へ

いむ

僕の気持ち届いたかな?

いむ

それを僕のところに持っていって欲しい

いむ

お墓にね

いむ

りうちゃんと初兎ちゃんっていう子の

いむ

お墓も見てね!僕の友達だから!

いむ

届いてなかったら悲しいな

いむ

あと僕は人殺しじゃないよ!

いむ

りうちゃんと初兎ちゃんが自殺しちゃったから

いむ

殺人事件にしたの

いむ

他の人傷付けるわけにもいかないし

いむ

僕が犯人ってことにしちゃった☆

いむ

if君なら僕の気持ち知ってると思うよ!

ヒントが書いてあったけど 読んでる暇はなかった 俺はhotokeの気持ちにものもと気づいていたから お目当ての物がこれかはわからない けど、合ってる気がした

if

間違いない

if

この先には

俺は◯◯を握りしめて墓地へと向かった

if

りうらがこれか

if

初兎がこれか

友達のお墓には俺が今まであげてきたバラがあった

if

..?

一本足りない...

俺は過去を漁った

if

バラを10円で売りとってくれるのか

if

どうでもいいや

いむ

神社行こー!

2枚の10円玉

if

あそこで買い取ったのか

if

何をお願いしたんだろう

りうらと初兎の所にも一枚の紙切れがあった

if

読んでもいいのかな...

俺は恐る恐る開いた

いむ

初兎ちゃんへ

いむ

神社では天国で幸せに暮らせますようにって

いむ

お願いしたんだよ、

いむ

僕ももうすぐそっちに行くんだ

りうらの所にも同じように書いてあった

if

ポロポロ

泣いてしまった

if

泣いてる場合じゃない

hotokeの墓へ向かった

if

お前が欲しかったのこれだろ?

そう言って

渡した

一輪の青バラ

 END

紙切れの続きを読むと ヒント→僕が死んだら一輪がいいな 僕は青バラが欲しいな

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