ゆぺくん☆★
ポケカメン
まいたけ
ポケカメン
俺はポケカメン。 勉強嫌いの高校3年生。毎度の事ながら授業をサボって友人と遊びに行っている
まいたけ
ゆぺくん☆★
ポケカメン
俺がここまで勉強嫌いなのには理由がある。
昔から頭の悪い俺はどれだけ努力しても頭が良くなることはなくテストもいい点を取れず周りから馬鹿にされてきた どれだけ勉強したって努力したってそれが報われることなんてなくてある日自分がしている努力は全て無駄なんじゃないかと思ってしまい今まで努力して書いてきたノートを全て破り捨て勉強から目を背けるようになった その日から俺は授業をサボり勉強を一切せず自分の生きたいままに過ごすようになった。ゆぺとまいたけはそのサボりに付き合ってくれているだけ 昔、勉強を一生懸命頑張っていた頃から俺を見守ってくれていた二人は俺が授業に出る日は一緒に授業に出てくれて授業をサボる時は一緒にサボってくれた。
今の俺にとって"勉強をすること"は無駄な行為だ。 まぁ何はともあれ、最後の高校生活を全力で楽しもうと思っていた。
あんなことが起こる日までは…
ポケカメン
先生
ポケカメン
先生
先生
ポケカメン
先生
先生
ポケカメン
ポケカメン
終わった…俺の高校生活…
俺が一人で絶望しているとノック音が響いて職員室にある生徒が入ってきた
さくらくん。
先生
さくらくん。
ポケカメン
ゆぺくん☆★
まいたけ
ポケカメン
そう、担任はあいつの提案にすごく嬉しそうな顔をしてぜひ頼む、と勝手に話が進み二人で勉強会を開くことになってしまった
あいつ、というのは同じクラスで学級委員長を務めている桃花 さくら。学校一の優等生だ。 先生からの評価も高く生徒からの信頼もあつい。身長が低く小柄だがとてつもなくイケメンで惚れない女はいない、だとか何とか。
ゆぺくん☆★
ポケカメン
あいつと俺とでは住む世界が違う。そんなあいつと絡むことになるなんて思ってもいなかった
まいたけ
ポケカメン
まいたけ
ゆぺくん☆★
二人は俺の過去を理解してくれているから俺が勉強することになってしまったことを心配してくれてるみたい。今ではそんな二人が俺の唯一の救いだった
ポケカメン
はぁ…嫌だなぁ……
そんなこんなで放課後。約束していた空き教室へ行くと桃花さくらは既にそこにいてご丁寧に二つの机を向かい合わせにして待っていた
さくらくん。
ポケカメン
陽キャっていう感じとは違うがすごくキラキラしていて穏やかに笑う顔は噂通りすごく整っていて道行く女が惚れるのもわかる。
でも俺は苦手なタイプだ
それからはもうほんとに最悪な時間でしかなかった。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
こいつ、うぜぇ
ポケカメン
俺の過去も知らないくせに…
すると突然教室の扉が開いた
まいたけ
ポケカメン
ゆぺくん☆★
ポケカメン
さくらくん。
それから俺は桃花さくらから逃げる日々を送るようになった。
勉強会は必ずすっぽかして桃花が話しかけようとしてきても逃げ、桃花が俺を探していると言う話が聞こえても逃げる
そんなこんなで桃花と勉強という存在から徹底的に逃げ続けていたある日、
ポケカメン
まいたけ
ポケカメン
まいたけ
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
桃花に引っ張られ着いたのは本来勉強会をする場所の空き教室。
空き教室に俺を引きずり込んだ途端俺を壁に投げて空き教室の扉を閉め、痛みで座り込んでいる俺の顔の横に手を置いてきた。少女漫画とかで言う壁ドンってやつだ。いや、それとは程遠い、ただ追い詰められているだけだ。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
初対面では穏やかだと思っていた笑顔は今ではまるで悪魔の笑みのようだ
その後、無理やり椅子に座らされ自作してきたらしいプリントを広げられる。
さくらくん。
さくらくん。
ポケカメン
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
そんなこんなで鬼のような桃花さくらに教わって勉強づくめの地獄な日々が始まった。
最初は何もわからず素直に言うとすぐに挑発してくるし言わなかったら急かしてくるしでほんとに嫌で仕方なくて放りだしたくなることがたくさんですごくしんどくなっていたある日突然聞かれた
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
さくらくん。
気づかれるとは思わなかった。正直知られたくない気持ちもあったがもし今理由を伝えればもしかしたらこの地獄の日々から抜け出せるかもしれないと思い全て話した。
さくらくん。
全て話すと桃花は黙り込んでしまった。なんとも言えない表情をしていてなんとなくきっとこの日々が終わることはないだろうと心の中で少し悲しんでいた時突然桃花が口を開いた
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
勉強が嫌いでもうしたくないと思わせるような話なのにも関わらずもっと意気込んでいる目の前の彼を見て拍子抜けした
さくらくん。
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
さくらくん。
さくらくん。
ポケカメン
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
ゆぺくん☆★
ポケカメン
ゆぺくん☆★
まいたけ
ポケカメン
まいたけ
ポケカメン
ゆぺくん☆★
ポケカメン
ゆぺくん☆★
元気がない俺にそう言ってゆぺが頭を撫でてくれた
ずっと気になってた、あの言葉 『今度は俺とやってみない?』 あいつとやったところできっと結果は変わらない。どれだけ頑張ったってどうにもならなかった。今更どうにもならない…はずなのに
ずっと引っかかってる。まるで、勉強に囚われているみたいだ
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
絞り出した声はほんとに微かなもので多分桃花には聞こえてない。でもなんとなく察してくれたみたいで「じゃあやろ、おいで」と言って俺を椅子に座らせた
その日から俺の怒涛の勉強会が始まった。
先生の前では態度を変えているから俺からしたらほんとに悪魔のような存在だが態度や口調が違うだけで根の部分は何も変わらないらしく、しんどそうだったら無理はするな、とか色々声をかけてくれたりわからないところは色々言いながらもしっかり教えてくれる。そんな桃花と勉強を重ねていくうちに少しずつ色んな事を理解できるようになってきた。
桃花の教え方はすごく丁寧でわかりやすい。今までできなかったことができるようになった嬉しさから自分から質問するようになった。
そしていつの間にか嫌々ではなく自ら空き教室に向かって桃花と勉強をするようになっていった
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
さくらくん。
そうして二人で勉強をする日々を重ねた俺は昔のように勉強をすることが苦じゃなくなってきて授業にも参加するようになった
二人に初めて授業に出たいと言った時は驚かれたが二人とも快く受け入れてくれて「じゃあ行くか」と一緒に授業に出てくれている。
ゆぺくん☆★
ポケカメン
ゆぺくん☆★
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
さくらくん。
よし、ここも正解。次はこっちか…
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
ポケカメン
???
さくらくん。
ポケカメン
ゆぺくん☆★
ポケカメン
今日はいよいよ、テスト当日。俺の卒業がかかってる今までで一番大事なテストだ
正直、めちゃくちゃ緊張している。でもきっと大丈夫…ゆぺとまいたけが隣にいてくれているし今日まで桃花に散々教えこまれていた。そして最後、「お前ならできる」と言われてしまったら頑張らない訳にはいかない
モブ
ポケカメン
モブ
ポケカメン
先生
先生
先生
前に呼び出されて先生に叱られたがそんな言葉俺の耳には届いてもいなくて俺の頭の中はただ疑問と悲しみでいっぱいだった
なんで…色んな人に力を借りて今まであんなに頑張ったのに…なんでこんな…
さくらくん。
先生
さくらくん。
先生
さくらくん。
モブ
さくらくん。
モブ
ゆぺくん☆★
まいたけ
さくらくん。
モブ
さくらくん。
モブ
さくらくん。
モブ
モブ
モブ
さくらくん。
さくらくん。
さくらくん。
モブ
桃花がモブさんに近づき何かを囁くとモブさんは少し怯えたような、悔しそうな顔をして教室を出ていってしまった
そうしてその後、テストは無事再開した
俺は今までの努力を全部出し切ってテストを終えた。結果が出るのはまだ先だが確かに手応えはあった。ゆぺやまいたけ、もちろん桃花にもそれを話したらみんな褒めてくれて嬉しかった
そしてその日、少し話がしたいと言われ俺は桃花と下校をすることになった
桃花と下校をするのは初めてで、今までずっと2人きりでいたのに何故かすごく緊張してしまう
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
まいたけ
ゆぺくん☆★
まいたけ
ゆぺくん☆★
まいたけ
まいたけ
ゆぺくん☆★
数日後、テストの結果は全て赤点なし、中には80点台の結果もあって嬉しかった そして無事、俺は留年危機を免れた。
そのお祝いと言うのもなんだが今度の休みに桃花と二人で出かけることになって…
さくらくん。
ポケカメン
さくらくん。
ポケカメン
その日から桃花からの全力アプローチを受ける日々が始まることになるのはまた別のお話。
コメント
2件
うへへ 美味しかったですわ♡ 純粋最高