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四月。 桜が散り始める校門の前は 新しいクラス表を確認する 生徒でごった返していた。
桜井凛もまた、人混みを かき分けながら掲示板に 目を凝らす。
桜井凛
桜井凛
胸が高鳴る。 新しいクラス、新しい友達、 そしてーーまだ見ぬ運命の 出会い。
期待と不安を抱えつつ、 凛は掲示板に貼り出された 他の名前を追っていく。
桜井凛
桜井凛
新しい教室の扉を開けると、 すでに何人かの生徒が 集まっていた。
自然と席を探しながら、 凛はちらりと周囲の顔を 見渡す。
ころん
桜井凛
るぅと
ころん
るぅと
ころん
早速の言い合いに、凛は苦笑いする。
そこへ、机に突っ伏している眠たげな男子が目に入った。
桜井凛
すち
桜井凛
チャイムが鳴り、担任の源先生が入ってくる。
クラス替え初日恒例ーー 自己紹介の時間が始まった。
源健一
トップバッターは凛。 少し緊張しながら立ち上がる。
桜井凛
クラスメイト
無難に済ませ、 凛は安堵の息をつく。
だが次の自己紹介で、 教室の空気は一変した。
ジェル
立ち上がったのは、 1つ年上の先輩▪️ジェル。
なぜかこのクラスに混ざっている。
ジェル
クラスメイト
ジェル
遠井あかね
遠井あかね
ツッコミを入れようとするが、 内心ドキドキしている 遠井あかね。
すぐにジェルの独壇場は続く。
ジェル
ころん
ジェル
るぅと
ジェル
ころん
ころん
るぅと
ジェル
ジェル
教室中が笑いに包まれる。
さっきまで緊張していた空気は すっかり崩壊していた。
続いて立ち上がるのはるぅと。
るぅと
ころん
クラスメイト
教室にどよめきが走る。
凛は顔を赤くしながら 「このクラス、大丈夫かな……」と不安を募らせた。
莉犬
クラスメイト
さとみ
みこと
みこと
クラスメイト
そして次々と自己紹介が続く。 炭治郎は誠実に、善逸は叫びながら女の子に媚び、伊之助は机の上で筋肉を見せつけ、カナヲは小さく一言で済ませた。
暇72といるまは口汚く言い合い、 教室はまるで漫才劇場。
ついに全員が終わり、 源先生がため息をつく。
源健一
桜井凛
窓の外、春風が吹き抜ける。 波乱の予感しかしない新学期が、 今始まったのだった。
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