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最後の大会

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最後の大会

1 - トラゾー視点

♥

342

2023年08月21日

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主です

こんにちは

主です

夏休みの宿題に追われまくってる叶です

主です

宿題あっちいけッッッ‼︎

主です

はい

主です

今回もトラクロなんですが、

主です

この話いつか超特急で作った話のリメイク(?)版なんですよ

主です

なので変なところあるかもしれませんが、見逃してくれ…

ちゅうい!⚠️ トラクロのBLだよ! 地雷さんと純粋さんは 今すぐ閉じようね! 本人様にご迷惑は掛けないでください! nmnm注意だよ!

主です

今回はトラゾー視点です!

トラゾー

ふわぁッ…

目を覚ます。カーテンの隙間から 日がさし、俺の黒髪を照らす。

真夏のじっとりとした 暑さが、一瞬にしてまとわりつく。

トラゾー

いまなんじ…

働き切らない頭でスマホを手に取る。

スマホの液晶に写された時間は 7時2分だ。

7時2分。

っえ7時2分っ?

トラゾー

集合の15分前ッッッ‼︎?

トラゾー

遅刻ッッ

やっと働いた頭がやばい、と 警報を鳴らす。

ばばばっ、と支度をし、 そこらにあった市販のパンをつかむと、家を飛び出した。

たったったっ…と、軽快に…と言いたい ところだが、実際は、 だだだだだだだだだだッッッッである。

周りの視線が刺さっている気がするが、 生憎ながら、周りを気にしている時間はないだろう。

徐々に近づいてきた集合場所の 十字路の真ん中でカラフルな頭が 2つ目に留まる。

トラゾー

遅れたッッ⁉︎

???

おせぇよトラゾー、遅刻だぞ!

???

って言いたいけどギリセーフなんだよ

???

なんなんですかぁッ‼︎遅刻なら
ちゃんと遅刻してください!

トラゾー

いや、どういうことよ…ま、
間に合ったんだったらいいや

???

なんなんだよ‼︎

俺がセーフだったことに対して 噛みついてくるのは、 ぺいんととしにがみさん。

ぺいんとは同い年、しにがみさんは 一個下だが、親友と言って差し支えないほど仲が良い。

蒲公英と紫陽花色の髪を 夏の風が揺らす。

ふと、1人足りないことに気がついた。

トラゾー

あれ、クロノアさんは?

???

あれ、来てたの?

ぺいんとたちの後ろから声が聞こえる。

彼はゆっくり立ち上がり、 こちらを振り返る。

トラゾー

おはようございます、クロノアさん

クロノア

おはよ、トラゾー(にこっ

微笑む彼はクロノアさん。 2人同様、親友の1人である。

彼の水色がかった白い髪を 朝日がほのかにオレンジに染めた。

俺はそんなクロノアさんが好きだ。

優しくて、悠然としてて、可愛くて。

でも、クロノアさんは先輩。俺は後輩。 そして、クロノアさんは高校3年生。

一緒にいられるのは今年が最後。

早く気持ちを伝えたい反面、 勇気がない。2つの壁に挟まれて、 身動きが取れないのだ。

ふと、クロノアさんの髪が目に留まる。 いつもはフードで見えない、 ふわふわとした猫毛の銀髪が。

綺麗だと、不意に思った。

そっと手を伸ばし、クロノアさん方が 年上なのに自分より低いところにある 髪に触れた。

クロノアさんの肩がびくっ、と 揺れ、こちらを振り返る。

クロノア

どしたの、トラゾー?

トラゾー

あ、いや〜寝癖が…笑

言い訳を何も考えていなかった割には、 それらしい言葉を言ったと思う。 偉い俺。

クロノア

ぇ、あ〜嘘、あった?はず…/笑

少し顔を赤くして笑う。 そんな彼にきゅんとしてしまう 俺はきっと末期だろう。

ぺいんと

お〜い〜、いちゃいちゃしやがって…

トラゾー

お〜、悪いか?いちゃついて

クロノア

⁉︎

自分で言っといてなんだが、 割と恥ずかしい。

いや、義兄弟として、そうだそうしよう と、心の中で弁解する。

しにがみ

あの、これ時間大丈夫ですか?

しにがみ以外

…あ

ぺいんと

走れ〜〜〜〜‼︎!

トラゾー

毎回遅刻かよ!

しにがみ

ふざけんな〜!

クロノア

大変だなぁ笑

これが日常。いつも通り。

これを壊したくないから、この思いは 暫く秘めたままだろう。

トラゾー

はぁ…っ

昼休み。 いつもなら騒がしいであろうが、

ぺいんとはらっだぁさんと、 しにがみさんは先生から呼び出し、 そしてクロノアさんは部活の 用事だそう。

俺だけ何もないため適当にぶらぶらし、誰か_主にクロノアさんだが_に 会えないかと考えながら、廊下を歩く。

誰か構えよッッッ1人寂しいんだぞ‼︎

クロノア

あ、トラゾー!

トラゾー

クロノアさん⁉︎

心の中で叫んでいたら1番会いたかった人が登場した。 …びっくりしたぁ…

トラゾー

どうしたんですか。というか
部活の予定って言ってたのに…

クロノア

うん、ついさっき終わってね。
それより、はいこれ

クロノアさんは手に持っていた紙を1枚 こちらに差し出した。 1番上の目立つところ、 そこには

トラゾー

第52回、弓道選抜選手県大会…

と書かれていた。その下には日時や、 持っていくと良いもの、注意事項、

そして切り取り線の下に 会場入場券があった。

クロノア

そう、俺の高校最後の大会。

クロノア

本当は家族に渡すんだけど、先生に無理言ってみんな分貰ってきたんだ

残った2枚の紙をひらひらとさせる。 呼んでもらうのは嬉しい。

だが、欲を言えば、俺だけ呼んで 欲しかった、と言っても1人で行く 勇気もそれほどないのでありがたい。

トラゾー

ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいです!絶対応援行きますね!

クロノア

…うん、見てて。勝ってみせるから

そう挑戦的に笑ってみせる クロノアさんにきゅんとする俺は 多分末期だろう。

自信の中にある不安、 それを掻き消す決意の瞳。 それがが揺れ、綺麗だ。

トラゾー

はい!楽しみにしていますね!

俺が負けないくらいの笑顔で そういうと、クロノアさんは満足そうに頷いた。…可愛い。

いい背景が見つかりませんでした。 ここは弓道場。アーユーOK?え? 見えないって?じゃあ暗示かけてあげる!

大会当日。

ぺいんととしにがみさんと 合流して、凄く大きな弓道場に着く。

ちなみにらっだぁさんの分は 忘れていたそう。

可哀想に、とは微塵も思わないが。

ぺいんと

いや〜いよいよだな!クロノアさんのラスト試合!こっちが緊張する〜!

しにがみ

同感です!クロノアさんの勇姿、ちゃんと見ておかないと!

2人がなかなかの声量で話しているが、 まぁいいだろう((

そうこうしているうちに、 開会式が始まった。

一際人目を引くのは あの超絶イケメンだろう。

綺麗な銀髪に明るい緑色の瞳。 誰よりも袴が似合いまくっている。

現に近くにいた女子高生3人ほどが クロノアさんをみて きゃあきゃあしている。

気持ちはわかるがこういう時に 嫉妬する。

ふとクロノアさんの方に視線を戻すと、緊張しているのか 顔がこわばっているように見えた。

退場の際、クロノアさんが こちらに視線をよこした。

ぱっ、と顔が明るくなると、 微笑みながら小さく手を振った。

周りの女子高生から声が上がる。

俺は気にせず軽く手を振り返し、 頑張って、と口パクをする。 気付いたかは分からないが。

しにがみ

いまクロノアさんこっち見てくれましたね!

トラゾー

そうですね。こっちってよく気付いたな

ぺいんと

な!っつかクロノアさんかっこよくね⁉︎

しにがみ

誰よりも目立ってましたよね!

トラゾー

クロノアさん顔が整ってるからな…

ぺいんと

くっそあの超絶イケメンが…

しにがみ

くっ、可愛い担当が奪われる…っ‼︎

ぺいんと

元々奪われてんだよな…

トラゾー

しにがみさんは初代ですから

しにがみ

別に今も可愛いだろ‼︎‼︎

そうわちゃわちゃしていると、 クロノアさんの番がまわってきた。

クロノアさんの行動全てを 目に焼き付ける。

すぅ…っと、会場が静まり返る。

息をするのも憚られるほどの、

緊張感。

弓と矢を当てがい、 ゆっくりと引いていく。

目を閉じる。

かっこいい。

不意にそう思う。

ああいうところに惹かれるのは 言うまでもなく好きを痛感する。

目を開く。

その目は深い影を落とし、

狙った獲物は決して逃さない。

勝つ意思。決意。

そして限界まで引かれた弓から 手が離れた。

パァンッ__

ぺいんと

いやぁ〜かっこよかったっすね!クロノアさん!

しにがみ

ほんと、凄かったですよ!
会場まじでシーンとしてましたからね!

クロノア

ありがとう、2人共

そう笑うクロノアさんの手には トロフィーと表彰状が入った袋。

そう、本当に優勝したのだこの猫は。

トラゾー

本当、おめでとうございます、クロノアさん!2人の言う通り、凄かったです!

クロノア

ありがとう

弓道場の近くにあった海。すっかり 日が落ち、橙色の空が見て取れる。

綺麗さと眩しさに目を細める。

クロノア

…ねぇ、トラゾー

トラゾー

はい?

不意に名前を呼ばれて、振り返る。

クロノアさんは俺の後ろにある夕日に 眩しそうにしながら、 言葉を続ける。

クロノア

俺、この大会に、絶対に優勝したかった

クロノア

なんでかと言うと、一種の願掛けかな笑

クロノア

俺、トラゾーが入学してきて、初めて声かけてもらって、
仲良くしてもらって、嬉しかった

クロノア

すごい、毎日にしっかりと色が塗られてくようで、日常が楽しかった

クロノア

だからこそ、この日常を壊したくないからこそ、言えなかった、言いたくなかった

クロノア

でも、もう卒業するってなって、会えなくなるかもって思ったら、当たって砕けろだーって笑

クロノア

…トラゾー

クロノア

この大会で、優勝したら、
貴方に告白することを
決めていました。

クロノア

俺と、

付き合ってくれませんか

そう言われた瞬間、体が動いた。

勇気を出して、しっかり目を見て、 こちらを待っている。

震えている俺の好きな人へ 腕を伸ばし、捕まえる。

耳元で、ひゅ…っ、と 息を呑む音が聞こえる。

クロノア

ッッとら

トラゾー

クロノアさん

トラゾー

俺はダメですね

クロノア

え、

トラゾー

クロノアさんがこんなに勇気を持って告白してくれているのに、私はずっと逃げてきた

トラゾー

この関係が、崩れそうで、
怖かった

クロノア

トラゾー

でも、逃げるのは今日で終わりにします

トラゾー

クロノアさん

俺も貴方が好きです

貴方を抱く力を強める。 逃げないように。 逃がさないように。

すると、クロノアさんも俺の腰に 腕を伸ばした。そのまま、 きゅ…と弱く力を込められる。

俺の肩あたりが濡れ始め、

クロノア

ょかった…

小声で安堵する。

まだ震えている体を撫でる。 ゆっくり、優しくさすってみせる。

ぺいんと

へいへいへい

しにがみ

置いてけぼりが2人いるぜ?

トラゾー

ちょ、黙ってて

ぺいんと

扱い酷くね⁉︎⁉︎

しにがみ

そーですよ!

ぺいんと

まーでも、親友がくっついたんだ。
お幸せに、だな

しにがみ

僕らより幸せじゃなかったら
許しませんからね⁉︎

何故かちょっとキレている腐男子さん。

でも、本当にいい親友を持ったと 心底思う。

トラゾー

当たり前ですよ!クロノアさんは絶対に幸せにしますから!

クロノア

っ…ありがと///

照れているクロノアさんにきゅん、と する俺は末期だ。可愛すぎる。

ぺいんと

クロノアさんも!幸せになってくださいよ⁉︎

しにがみ

そーだそーだぁ〜

クロノア

んふ、ありがと

そう笑う。俺の彼女。

新しくできた愛する人に、そっと

キスをした

主です

はい!いかがでしたか⁉︎⁉︎

主です

めっちゃ時間かかった…

主です

でもでも!大分凝ったはず…‼︎

主です

それと、

主です

フォロワーさんが2人できました…‼︎‼︎

主です

ありがとうございます‼︎

主です

更に、前回出したtrkr

主です

2作品ともハートが50を超え、二つ合わせて100に到達しました!

主です

マジでありがとございます‼︎‼︎

主です

嬉し過ぎます!

主です

はい!213タップお疲れ様でした!
また不定期に投稿するのでよろしくお願いします!

主です

次はクロノアさん視点…⁉︎(絶対時間かかりますすみません)

主です

それでは!

この作品はいかがでしたか?

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