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"完璧"

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"完璧"

2 - 第1話 零れた笑みは偽物で……

♥

2,011

2024年05月01日

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窓の隙間から入り込んだ光が、僕の頬を照らす

あぁ、来てしまったんだ

りうらの嫌いな朝が

L.

……

りうらは 母とふたり暮らし

母は夜になると必ずどこかに出かける

それで、帰ってくるのはだいたい朝

朝の母は機嫌が悪いんだ

だから、母が帰ってくるのと

学校に行く時間が被らないように

はやく起きて、逃げるように学校に行く

L.

はやく、ッ起きなきゃ……

L.

ッ……はぁ

L.

下に降りるか〜……

リビングに向かって、1番最初にするのは

食卓の上にあるものの確認

L.

今日は500円か、

食卓に置いてあったのは500円玉

りうらの今日の朝ごはん代だ

L.

………

母が用意してくれるのはだいたい

500円か、食パンくらい

料理をしてくれることなんてない

"ある時" を除いては、ね。

L.

学校、行くか……

正直に言うと、あんな場所 行きたくなんてない

でも、行きたいか、行きたくないか なんて関係ない

行かなければ いけないのだ

休みなんて母が許すはずない

L.

はぁ、

L.

行ってきます……

その言葉と共に 玄関が開いた

m.

あ?

L.

あ、

最悪だ、出くわしてしまった

見るからにわかる、不機嫌そうな顔

m.

はっお前ッッ

m.

お前のせいでまた、彼氏に振られた!!!

m.

全部お前のせいだッッ!!!

ほぼ叫びに近いような声で母がりうらを責め立てる

m.

お前なんていらないッ!!!

その言葉と共に、

りうらの頬に、母の手が勢いよく手が振りかざされた

L.

ッぃ"た

思った以上に勢いがあって、床に飛ばされる

その弾みに、チャリンと音を立て

500円玉が手から滑り落ちた

m.

はっお前、私の金まで奪ったのか?

m.

返せッ!!

床に転がる500円玉を母が奪い取る

L.

あ……ッ

自分で朝ごはん代として置いといたくせに…

そうやって、言ってやりたかった

母の理不尽さに抵抗したかった

けど、

そんなこと、出来るはずもない

あーあ...りうらの、朝ごはんなくなっちゃった

L.

仕方ない……大丈夫、なんとかなる((ボソ

そう言い聞かせて、諦める

でもこれ以上は、母の理不尽さに付き合ってられないから

逃げるように、玄関を飛び出した

今日は思った以上に肌寒い

でも、急いで家を飛び出してきたせいで

上着を忘れたから、我慢するしかない

今はまだ、5時台

学校まで時間がまだまだあるから

ここのベンチで勉強をして時間を潰す

ふと、楽しそうに朝の散歩をする

家族がりうらの前を通りかかった

L.

りうらには、こんな風に楽しく
家族で過ごしたことなんてない……、

L.

ははっ、……不平等だね

思わず乾ききった、自虐的な笑みが漏れた。

リリン

お久しぶりです
りりんです.ᐟ‪‪‪.ᐟ‪‪‪

リリン

最近、投稿しなかったらお詫びに
♡行き次第、続き投稿します

𝐧𝐞𝐱𝐭…♡800

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2,011

コメント

22

ユーザー

神作品誕生‼️ サイコー!

ユーザー

神作ありがとぉぉございますっ! みんな早すぎてハート押す分ないんですが!? 最高すぎました︎︎👍

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