マロンタルトを作り終えたらしいよ
リーブラ
よっし完成だ!
エース
サンキュー!監督生!
グリム
なぁ、コレ食っていいやつか?
リーブラ
コレはダメ
リーブラ
あっちのやつなら食べていいよ
グリム
やったー!いただきまーす
エース
俺も俺も
リーブラ
俺も食べようか
リーブラ
因みに今日の夕食コレだから
リーブラ
足りなかったらツナ缶食べて
グリム
分かったんだぞ!
エース
言っても結構な量あるよな
リーブラ
まぁ、早めに食べないと腐るしね
エース
そだな
リーブラ
沢山食べな
リーブラ
マジで無くなんねぇから
夕食終わり
リーブラ
エース、今日泊まって行くの?
エース
そのつもりだけど
リーブラ
布団無いぞ
エース
監督生と一緒に寝る
リーブラ
女性なら「きゃっ、エース君のエッチ!」とか言うんだろうな
エース
言いそう
グリム
監督生!俺様もう寝るんだぞ
リーブラ
はいはい
リーブラ
エース行くよ
エース
早くね?
リーブラ
寝る子は育つ
リーブラ
なるべくグリムを育たせたい
エース
ヤダ、この子ったらこの歳で母性が
リーブラ
あははは
リーブラ
7人も育てて来たんだ、今更だろ
エース
遅かったかー
グリム
早く行くんだぞ!
ここはベッド
リーブラ
早く布団に入ってー
グリム
今日はなんだぞ?
エース
何が?
リーブラ
今日はある科学者の物語
エース
あっそういう
グリム
エース、静かにするんだぞ
リーブラ
ある科学者は孤独でした。建物には誰もおらず、1人、研究に勤しむばかり。最初は誰かが来ると期待して扉を開けていましたが、遂にはその扉も閉めてしまいました。
ですがある時、 1人の王様と1人の騎士がやって来ました。科学者は不思議に思いました。
…昔のことを思い出しました。自分の好きだった女性に一通のラブレターと鍵を渡したことを。そして、此処にやって来れるのは彼女の子孫だけだと。
ですがある時、 1人の王様と1人の騎士がやって来ました。科学者は不思議に思いました。
…昔のことを思い出しました。自分の好きだった女性に一通のラブレターと鍵を渡したことを。そして、此処にやって来れるのは彼女の子孫だけだと。
エース
(こんな話、聞いたことないな)
リーブラ
科学者は彼らを追い返そうとしました。彼女の子孫に、合わせる顔が無かったからです。あの時出かけなければ。あの時助けてあげてれば。
そんな言葉が頭に浮かんできました。ですが、王様と騎士は帰りません。先祖が残した遺産に向かってこう言い放ちました。
「彼女は恨んでいなかった。むしろ、貴方を残したことを後悔していた。」 ですが科学者は 「うるさい!僕は作られた存在なのだから残されるのは当然だ!けど彼女だけは生きてて欲しかった!彼女だけが理想なんだ!」 そこで王様は「彼女の残した子孫の俺じゃダメか?」 そこで騎士は「彼女と友人だった子孫の僕じゃダメですか?」 それに科学者は「ダメじゃない!寿命が尽きるまでずっと!此処にいて!」
そうして彼らは幸せに暮しました
そんな言葉が頭に浮かんできました。ですが、王様と騎士は帰りません。先祖が残した遺産に向かってこう言い放ちました。
「彼女は恨んでいなかった。むしろ、貴方を残したことを後悔していた。」 ですが科学者は 「うるさい!僕は作られた存在なのだから残されるのは当然だ!けど彼女だけは生きてて欲しかった!彼女だけが理想なんだ!」 そこで王様は「彼女の残した子孫の俺じゃダメか?」 そこで騎士は「彼女と友人だった子孫の僕じゃダメですか?」 それに科学者は「ダメじゃない!寿命が尽きるまでずっと!此処にいて!」
そうして彼らは幸せに暮しました
エース
凄っ
エース
こんな話聞いたことない
リーブラ
まぁ、コレは俺の作った物語だから
リーブラ
聞いた事ないのも当然
エース
えっコレお前が作ったの?
リーブラ
声が大きい!
グリム
zzzzz
リーブラ
起きてないね
リーブラ
お前も寝ろ
エース
へーい
エース
おやすみ
リーブラ
おやすみ
次の日
エース
監督生、おはよ
リーブラ
おはようエース
リーブラ
朝ごはん、できてるぞ
グリム
今日はなんだぞ!
リーブラ
焼き鮭にご飯、海苔、お浸し、味噌汁
エース
うわっ、無難な朝ごはん
リーブラ
うるさい
リーブラ
いただきます
エース
いただきます
グリム
いただきますなんだぞ
リーブラ
そういや、今日持ってくんでしょ
エース
うん
リーブラ
俺もついて行ってやるよ
エース
マジで!サンキュー
リーブラ
ごちそうさま
エース
ごちそうさま
グリム
ごちそうさまなんだぞ
リーブラ
んじゃ、タルト持って行くか
此処はハーツラビュル
リーブラ
でかいな
アルゲディ
リーブラ!?
リーブラ
おう、アルゲディ
アルゲディ
どうして此処に?
リーブラ
タルト作りを手伝ったんだ。エースから謝礼を貰う
エース
えー
リーブラ
対価は必要だろ?
アルゲディ
まぁ、そうだな
リーブラ
それより渡すタイミングを教えて欲しいんだけど
アルゲディ
えーと
アルゲディ
お茶会始まって直ぐだな
アルゲディ
乾杯の合図をしたら
アルゲディ
椅子に座っている寮長を狙え
リーブラ
OK
エース
今渡しちゃ駄目なのー?
アルゲディ
何事にも礼儀と言うのかあるだろ
アルゲディ
それまで待て
リーブラ
ねぇーいつ始まる?
アルゲディ
30分後だな
リーブラ
それまで待ってるからー
お茶会の始まり
リドル
いいお茶会だ
リドル
皆、楽しんでいってくれ
エース
寮長!
リドル
おや?
リドル
君はタルトをつまみ食いした子だね
リドル
代わりのタルトは持って来たんだろうね
エース
はい!持ってきました
リーブラ
あっ
アルゲディ
どうした?
リーブラ
ハートの女王の法律562条『なんでもない日』のティーパーティーにマロンタルトを持ち込むべからず
リーブラ
忘れてた
アルゲディ
あーあー
リドル
エース!コレは一体どう言う事だい!
リドル
マロンタルトじゃないか!
エース
えっ?そうですけど?
リドル
ハートの女王の法律562条『なんでもない日』のティーパーティーにマロンタルトを持ち込むべからず
リドル
完全に破っているではないか!
エース
えっ
エースがリーブラの方を見た
リーブラ
ごっめーん
リーブラ
すっかり忘れてたーー
エース
マジかよ
リーブラ
ゆるしてーーー
リドル
それに、部外者の手を借りるなど言語両断!
リドル
コイツらを寮外につまみ出せ!!