TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

水曜日、この日は学校の全校集会がある日。奈緒樹は珍しく寝坊していた。

小清水梨亜

奈緒樹?起きてる?

小清水奈緒樹

……

小清水梨亜

入るよ?

そう言い、梨亜はドアを開ける。

小清水梨亜

奈緒樹…寝坊してない?

小清水奈緒樹

……せぇ…

小清水梨亜

え?

小清水奈緒樹

うるせぇよ姉貴……今起きたんだよ……

小清水梨亜

奈緒樹……なんか変なものでも食べた?

奈緒樹はいつもと違ってぶっきらぼうな人間になっていたのだった。口調もいつもとはかけ離れた感じで荒い。

小清水奈緒樹

俺は変なもんもなんも食ってねぇよ……

全校集会が始まる20分前に奈緒樹は学校に着いた。

真田隆之

お、奈緒樹はよっす!

小清水奈緒樹

ういっす…ふわァァァ……ねみぃ……

真田隆之

……あれ?お前そんな喋り方だっけ…?

篠村琴葉

お嬢様…これは……

鈴木奏

えぇ…多分……ストレスが限界まで来てとうとう吹っ切れたわね……

若宮すみれ

…なんか……小清水くん今日雰囲気違うよね?

初音由希奈

わかる…でも……なんかかっこいい……

白波由利香

ね!かっこいいよね!

氷堂明日香

おはよぉ…って小清水くん……どうしたの?

真田隆之

あ、氷堂か。実はな……

隆之はことの顛末を話した。

氷堂明日香

なるほど……ストレスでとうとう吹っ切れちゃったと……

清水杏菜

小清水く〜ん。

小清水奈緒樹

んぁ?

清水杏菜

あ、あの…今日小清水くん日直だよ?

小清水奈緒樹

あ、すまねぇ…忘れてた……日誌取ってくるわ

奈緒樹はそう言い残し去っていった。

清水杏菜

(や…やっと小清水くんと会話できたァァァァァァァ!!//前からちょっと気になってたけど…今日いつもと雰囲気が違ってて…かっこいい……)

真田隆之

あいつ……今日本当に大丈夫か?

篠村琴葉

多分…ストレスでとうとう吹っ切れて素になってますね……

真田隆之

あいつ…素はあんな感じなのか…?

鈴木奏

なーくんの素…これはこれでギャップ……♡

真田隆之

あ〜鈴木のやつ…もう完全にほの字だよ……

篠村琴葉

あーなったお嬢様は…もう手の施しようがないですよ……

真田隆之

鈴木のやつ…どれだけ奈緒樹のこと好きなんだよ……それに気づかないあいつもあいつだけどさ。

そしてその数分後、全校集会が始まった

昼休み、この時奈緒樹は珍しく大和と隆之の3人で昼食を食べていた。

佐原大和

彼女を作りてぇんだ!!

真田隆之

どした藪から棒に

小清水奈緒樹

……

佐原大和

俺の目的である文化祭までに彼女を作るって目標は潰えたんだよ!だから今欲しいんだよ彼女!

小清水奈緒樹

ふーん…そうなんか

真田隆之

お前周りとよく話すやつなんだからすぐできるだろ女なんて

小清水奈緒樹

できるんじゃね?

佐原大和

ずっと言わないでおこうと思ってたけどさ…奈緒樹……お前今日変じゃね?

真田隆之

まぁこれには色々深い訳があってだな。触れないでやってくれ

佐原大和

お、おう

3人が食事をとっていると、琴葉と奏が来た。

鈴木奏

なーくん、お隣…いい?

小清水奈緒樹

んぁ?奏か。別に構わんが……

篠村琴葉

じゃあ私は別のところで食事をとってますね。

琴葉は1人食堂の端っこの方へとトレーを持って去っていった

鈴木奏

(えへへ…なーくんの隣だァ♡)

真田隆之

鈴木、お前オムライス頼んだんだな。

鈴木奏

私オムライス好きなのよ〜

小清水奈緒樹

そういや奏、前どこかでオムライスが好きって言ってたな。

鈴木奏

ふふ♡

真田隆之

(奈緒樹…お前……本当に鈍感すぎるだろ……)

奈緒樹が奏にアプローチをされてていることに気づかないまま昼休みは終わったのだった。

放課後、帰りのHRも終わり、そそくさと帰っていく人や雑談をしている人がちらほら出てくる。

真田隆之

なぁなぁ、今日みんなで遊びに行かね?

小清水奈緒樹

俺はいいわ……日直の仕事あるからさ……

真田隆之

お前結局その喋り方変わらなかったな…

小清水奈緒樹

つか奏は?

真田隆之

あ〜、鈴木ならなんか買いに行ったっきり戻ってねぇぞ。多分購買部じゃねぇかな

小清水奈緒樹

そうか。

篠村琴葉

私はいつも通り手伝いがあるので今日はここでさよならです。また明日に会いましょう。

琴葉は帰っていった。

真田隆之

俺も帰るわ。じゃあな

琴葉の後を追うように隆之も教室を去っていった。

小清水奈緒樹

フゥ……終わったか……俺も帰る…か……

奈緒樹が帰ろうと思い荷物を持った時、足音がした。その方向を向くと奏が居た。

鈴木奏

あ、なーくん♡

小清水奈緒樹

奏か…俺はもう帰るぞ?つか…それなんだ?

鈴木奏

ポッキーよ。

小清水奈緒樹

それは見ればわかる。なんでポッキー買ってんだって思ったんだよ。

鈴木奏

ポッキーゲーム、やってみたくて♡

小清水奈緒樹

ポッキーゲーム…ってなんだ?

鈴木奏

ポッキーゲームはねぇ…♡

喋りながら奏はポッキーの箱を開けて袋を開ける。そしてチョコのついた部分を加えて奈緒樹の方向を向く。

鈴木奏

ほーふるの(こうするの)♡

小清水奈緒樹

で…これどうすればいいんだ?

奈緒樹はポッキーゲームが何たるかを全然知らないため、奏に質問を繰り返す。奏は聞く耳を持たずに、奈緒樹の頭を掴んで無理やりポッキーのチョコがついていない部分を加えさせた。

鈴木奏

ほほはらへーふふはーほ(ここからゲームスタート)♡

小清水奈緒樹

(なんだ…なぜ……こんなにドキドキして……)

奈緒樹が動揺している中、奏はチョコのついている部分を食べ始める。

小清水奈緒樹

(か…顔が……)

鈴木奏

ムグムグムグ

小清水奈緒樹

(俺の理性…耐えろ……)

と奈緒樹は心の中で叫び続けたが時すでに遅し。奏の唇は奈緒樹の唇のあと数センチのところまで来ていたのだった。そしてお互いの唇が重なり合った。

鈴木奏

チュッ♡

小清水奈緒樹

んんっ!?!?

鈴木奏

クチュ…♡レロッ…♡♡クチュ…♡♡

小清水奈緒樹

んっ…

奈緒樹の口の中に奏の舌が入り込んでいく。そして時々艶めかしい音を立てる。

鈴木奏

プハッ…♡♡

小清水奈緒樹

はぁ……はぁ……はぁ……

鈴木奏

ポッキーゲーム、私の勝ちね♡♡

小清水奈緒樹

ポッキーゲームに勝ち負けなんてあんのか…?

鈴木奏

私が勝ちと言ったら勝ちなのだ!♡

小清水奈緒樹

はぁ…

結局それから奈緒樹の口調は治ることは無かったのだった。

奈緒樹は何故か女の子に好かれてます。

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

21

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚