奈緒樹が前回からストレスで吹っ切れて口調が荒くなって早数日後、奈緒樹は学校へと向かおうとしていた。
小清水奈緒樹
ほいじゃあ行ってくるぜ。
小清水梨亜
あ、奈緒樹!はいこれ。これ、奏ちゃんが渡してって
小清水奈緒樹
え?あいつが?
小清水梨亜
なんか、今日学校に早く行かないといけないからって言って朝家に来てこれを…
小清水奈緒樹
……持ってけばいいのか?これ
小清水梨亜
持っていきなさい。
小清水奈緒樹
強制かよ…わかったよ。持ってく
小清水梨亜
さすが私の可愛い弟!優しくて真面目でいい子だね〜
小清水奈緒樹
じゃあ今度こそ行ってくるぜ。
小清水梨亜
は〜い
奈緒樹は家を後にした。
朝の教室、ここは今日も雑談をする人、スマホをいじる人、授業の用意をする人がいて騒がしくなる。奈緒樹たちはいつものごとく雑談をしていた。
真田隆之
ほぉ?朝学校行こうとしたら姉にとめられて謎めいた何かを渡されて、それは昼まで開けたらダメだって言われたと
小清水奈緒樹
そうなんだよ…姉貴曰く奏が持ってきたとか言っててさ。
鈴木奏
(ソワソワ)
氷堂明日香
奏ちゃん、今日やけにソワソワしてるね。何かあった?
鈴木奏
い、いや!?何も無いよ!?
真田隆之
(あ、これはなんかある反応だな)
真田隆之
とりあえずもうすぐ予鈴なるから座った方がいいぜ。
そして予鈴がなった。
昼休み、奈緒樹たちは昼食をとろうとしていた。
真田隆之
飯だァァァァァ!!
小清水奈緒樹
やべぇ…腹減った……
鈴木奏
ね〜…
氷堂明日香
分かる…
鈴木奏
あ、なーくん、その袋開けてみて?
小清水奈緒樹
この謎の袋か?分かったよ…
奈緒樹は恐る恐る袋を開けた。するとその中には弁当箱が入っていたのだった。
小清水奈緒樹
え…これ……弁当?
鈴木奏
う、うん…//
真田隆之
ほほぉ…おい氷堂、俺たちは食堂に行って食おうぜ。篠村も一緒にどうだ?
篠村琴葉
私もですか?しかし私はお嬢様と奈緒樹様に忠誠を誓っている身…離れる訳には……
真田隆之
そうか。じゃあ行こーぜー
氷堂明日香
う、うん……( ・̆⤙・̆ )
真田隆之
どしたお前、そんな面してさ
氷堂明日香
い…いや!なんもない!
氷堂明日香
(な、なんで私……こんなにモヤモヤするんだろ……私…ひょっとして……嫉妬…してるのかな……)
明日香は心の中がモヤモヤしている中、隆之と一緒に食堂へと向かった。
その頃の奈緒樹たちは普通とはちょっとかけ離れた食事をしていたのだった。
鈴木奏
はい、なーくん♡あーん
小清水奈緒樹
じ…自分で食えるって……つかクラスメイトがいる前で堂々とそんなことできるお前すげぇよ……
鈴木奏
えへへ〜♡♡なーくんに私の作ったお弁当食べてもらえるなんて嬉しい!
小清水奈緒樹
これお前が作ったのか!?
鈴木奏
そうよん♡
小清水奈緒樹
美味ぇ……
鈴木奏
褒めて貰えた…嬉しい♡♡
奈緒樹は変なやつだなと思いながら弁当を平らげたのだった。