「キスしてもいいかな?」
「…ヤダ」
歩
これは…
照れ隠し、だと思うけど
菜月
菜月ちゃんが
ゆっくりと
目を閉じる
歩
歩
小さな顎に
手が触れたその時
菜月ちゃんが
ぎゅっと眉を寄せた…
歩
髪をかきあげて
額にそっと口づける
菜月
つぶらな瞳が
わたしを見つめる
歩
歩
歩
菜月
菜月
本当は…
触れてみたかったな…
菜月
指先が触れただけで
菜月ちゃんは
ビクリと体を震わせた
歩
歩
それで充分
わたしは、幸せ
歩
歩
菜月
歩
歩
菜月
菜月
菜月ちゃんは
本当に
かわいい…
歩
好きだから
大事にしたい
菜月ちゃんの事
なんて
カッコつけすぎ、かな?
ー自宅ー
進
進
歩
歩
歩
進の顔が
見られない…
歩
歩
進
進
歩
やっぱり
進に隠し事は
できないな…
進
進
進
進
進
「元気だよ」
その一言で
済む話なのに
歩
歩
歩
つい
嫉妬してしまう
進
進
歩
兄として
嫌なヤツだな。わたし
月島 歩(つきしまあゆみ)
わたし今
家庭教師の教え子に
恋、してます。
頼りないけど
男です。。。
今日は
菜月ちゃんが、 うちに来る!
歩
歩
進
進
歩
歩
覚えられないなら
邪魔するな…
菜月
菜月
菜月
歩
進
歩
菜月
菜月
菜月ちゃんが
チラリと
弟の進を見る
歩
歩
菜月
菜月
歩
あれ?
何だろう?
このよそよそしい空気は…
歩
歩
歩
進
進
菜月
歩
歩
菜月ちゃんも否定するなら
仕方ない、か…
歩
歩
菜月
良かった…
いつもの菜月ちゃんだ
進
進
歩
歩
歩
進
進
菜月
菜月ちゃんの頬が
桜色に染まる
歩
進
バタン
歩
歩
菜月
菜月
そう言うけど…
菜月ちゃんの顔色は
どんどん赤くなっていく
歩
菜月
歩
菜月
菜月
菜月
歩
何かを言いかけて
そのまま俯いてしまう
歩
歩
歩
ブンブンと
首を横に振る
菜月
菜月
バタン
進
歩
歩
歩
進
進
進が一人で話して
わたしと菜月ちゃんは
ただ頷くだけ…
歩
歩
そう思っていたとき…
進
進
菜月
歩
な、何聞いてるんだよ?
歩
進
進
菜月
菜月
菜月
歩
「無理しないで」?
「やめて」?
こんなとき
なんて声をかけたら、 いいんだろう…?
考える間もなく
菜月ちゃんと進の、連絡交換が終わった
結局
わたしと菜月ちゃんは
ろくに話も出来ないまま
その日は
解散になった
歩
進
進
歩
誰のせいで…
進
歩
「二人っきりなら」
と言いかけて、やめた
二人っきりなら
わたし…
歩
歩
歩
歩
悔しい
捨て台詞しか
出てこない
歩
歩
歩
菜月ちゃんが帰って 一時間後…
スマホが鳴った
菜月ちゃんからの
チャットだった
菜月
菜月
菜月
菜月
歩
歩
歩
その夜は
なかなか
寝付けなかった…
コメント
10件
夢見咲🌷花恋さんへ。 照れながら、書いていました😳 お楽しみください✨✨
うーん、ヤバイな!
マシュマロさんへ。 続きをお読みください。どんでん返しが待ってます(*´-`)