お母さん
紗菜、今日は隼人くんのお葬式よ。行く?
さな
うん。
お父さん
おーい!支度はできたかー?
お母さん
ええ!今行くー!
お母さん
無理しなくてもいいのよ?
さな
いや、初めてできた彼氏だから。行かないと!まだ別れを告げて
ないんだもん!
ないんだもん!
私は必死に涙を辛えていた。お母さんを心配させないように。
さな
(なんで?!なんではやとが死ぬの、隼人、
お母さん
……辛かったら、泣いていいんだからね?
いつでもお母さんは紗菜の味方よ。
いつでもお母さんは紗菜の味方よ。
さな
お母さん、ありがとう。
お父さん
もうすぐ着くぞ。
さな
うん。
しばらくしてお葬式が終了した。
隼人は両親を若い頃から亡くし、1人での入院生活だったらしい。
どうしてそれに気ずけなかったのか。
私って馬鹿だな。
さな
うぅ、(涙)
ぎりぎりでも涙を抑えながら部屋に入った。
さな
うぅ、隼人、(涙)
さな
ドッキリだと言ってよ、