milk
こんにちは
milk
第四話 🧡 ようくんの過去
🧡 陽
俺がここに来たのは九歳のとき
🧡 陽
俺の母はネグレクトだった
🧡 陽
母は毎日お金を置いてでかけていった
🧡 陽
俺は生きるためじゃなく死なないためにここに来たんだ
🧡母
バタン!
🧡 陽
で‥か‥け‥た‥な…
🧡 陽
よしっ
🧡 陽
俺は小学校に行く用意をした
🧡 陽
当時、場面緘黙症ではあったが、症状は軽く、
🧡 陽
話すことはできなかったが、動くことは普通にできた
🧡 陽
朝ごはんはいつも食べない
🧡 陽
俺はいつも通りの時間に家を出た
🧡 陽
この日も同じように準備をして出かける用意をした
🧡 陽
途端に俺は吐き気を感じた
🧡 陽
昨日の夕飯が滝のようにトイレに流れた
🧡 陽
俺はそれを流していつもより遅い時間に家を出ようとした
🧡母
ガチャ
🧡 陽
っえ!
🧡 陽
どうしたの?
🧡母
チッ…あいつに捨てられた、もう金はない
🧡 陽
!?
🧡母
私は出ていく
🧡母
ガチャ
🧡 陽
は…はぁ‥
🧡 陽
だ‥大丈夫だ
🧡 陽
母さんにもらったお金がまだたくさん残っている
🧡 陽
さーーーーーーー
🧡 陽
俺は動けなくなった
🧡 陽
これから俺はどう生きればいいのか!?
🧡 陽
ん?生きるんじゃない死ななければいいのだ
🧡 陽
俺はそれから2年家にあったパソコンと残っていたお金で生き延びた
🧡 陽
もうすぐ金はなくなる俺ももう終わりか…
🧡 陽
このときにはもう俺の場面緘黙症の症状もひどくなり
🧡 陽
ほとんど学校に入っていなかった
🧡 陽
同級生の理解もあるわけはなく…
とある主婦A
ねぇ、知ってる?最近噂になってるイチゴ園
とある主婦B
あっ、知ってる知ってる
とある主婦B
なんか障害をもった子の施設なんだって?
とある主婦A
そうそう、もともと高齢の夫婦がつくったんだって
とある主婦A
そんなに大きくはないけど、最近は"障害児"って多いでしょ
とある主婦B
そんなにつかわれてるのかしらねー?
🧡 陽
そこにいけば俺も死なないですむかもしれない
🧡 陽
カタカタカタ
🧡 陽
あっこれだ!
🧡 陽
プルルル…あっもしもし(女声
🧡 陽
あーお願いします
🧡 陽
よしっこれで行けそうだな
🧡 陽
なにも持っていかなくていいか
🧡 陽
お世話になりました ガチャ
🧡 陽
ええと…ここか!
💜 凪
だっだっだーー
🧡 陽
ビクッ…サ~ー
💜 凪
あれ?今日来る子って?
🧡 陽
ぼ…ぼく…です
💜 凪
あーばめんかんもくしょう?だっけ
💜 凪
無理に話さなくていいよー俺、凪よろしく"よう"
🧡 陽
俺はすべてを喉の奥から流した
🧡 陽
もう死に怯えなくていいと思うと
🧡 陽
ほっとするような、この子の声にすべてを解放された
🧡 陽
それから、それから俺はここで十三まで育ちました
🧡 陽
凪くんに救われ、俺は人生をしっかり歩むことを決めました
🧡 陽
俺にはこの子をずっと笑顔にしたいという
🧡 陽
永遠の目標ができたから
milk
おしまい
milk
また別のストーリーも頑張るから見てね
milk
バイバイ
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