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私室

真柊(まなと)

はぁ〜…つっかれた……

上の制服を脱ぎ捨てカツラを脱ぐ

玲華(れいか)

お〜…ギリギリ怪我が出来てないね

姿見の前に立ち怪我の具合を見る

玲華(れいか)

良かった〜、お風呂入って薬塗って〜…寮長様に面倒みてもらお〜

着替えを選びお風呂を早めに済ませスマホで寮長を呼び出す

玲華(れいか)

面倒臭いし髪の毛も頼んじゃお〜

濡れた髪の毛をタオルドライし、寮長が来るまで飲み物を飲んで ソファでグータラ

玲華(れいか)

あっちぃ〜…

フロントホックを掛けグータラグータラ

コンコンコン……

玲華(れいか)

!!あーい

声を上げると寮長が顔を出した

亜嵐)来たぞ

玲華(れいか)

んじゃお願いしマース

亜嵐)はぁ〜…なんで頭まで洗ってんだよ…どうせ乾かせって言うんだろ?

玲華(れいか)

もちろーん、頼んだ!

亜嵐)チッ…

寮長は嫌々ながらもドライヤーで乾かしてくれた

玲華(れいか)

〜♪

亜嵐)なんで俺が…

玲華(れいか)

え〜、まぁあたしに優しさ見せたらダメだよな〜笑

亜嵐)俺に懐くのはいいが、少しは警戒しろ

玲華(れいか)

へーい

寮長はブツブツと文句を言いながらも髪の毛を乾かし今度は傷の具合を 見てくれた

亜嵐)腕上げろ

玲華(れいか)

はーい

亜嵐)横腹…と腹だよな

玲華(れいか)

そ〜

亜嵐)触るぞ

玲華(れいか)

どぞ〜

寮長は私の体に触れ薬を塗ってくる

ヌリヌリ…

玲華(れいか)

はぁ〜…楽

亜嵐)お前なぁ、いい加減後輩が出来たんだし自分でやれよ

玲華(れいか)

気が向いたらね〜…って、言いたいけど……

玲華(れいか)

まぁ、やらなきゃ行けないよなぁ

亜嵐)アイツらも厄介そうだし…ま、今度からお前に任せようかな…

玲華(れいか)

ひっど…

寮長はタオルで薬を拭き取り「俺は戻るからな」と言って部屋から出た

玲華(れいか)

さ、てと…服着るか

制服の白シャツのみを着てソファに 倒れ込む

玲華(れいか)

さ、寝るか寝るか〜

部屋の扉の鍵を掛け眠りに着く

玲華(れいか)

スゥ…スゥ…

数時間後

玲華(れいか)

ふわぁ~……ん"〜…(やば、ちょー寝てた…)

目を擦り体を起こす

玲華(れいか)

いってて…体いてぇ……

立ち上がり体を起こすと背中や腰、肩からゴキゴキっと凄い音が聞こえた

玲華(れいか)

さってと…飯作るか

袖を捲りご飯を作りにキッチンに立つ

玲華(れいか)

きょ、う、は…何にしようかしら

冷蔵庫を開けて切り干し大根の食材を取り出す

玲華(れいか)

えーっと…大根と……お肉…醤油に…

食材を出し作り始める

玲華(れいか)

〜♪(大量にできたけど……また寮生に渡せばいいかぁ、なんならあの後輩二人に渡せばいいかぁ、
喜ぶだろ)

小皿にお汁を取り軽く味見をする

玲華(れいか)

ん、丁度良さそう

満足な笑みを浮かべ寮生達に分けるようにタッパーに入れる

玲華(れいか)

ん〜、今日は……まぁあの二人に上げりゃいいか

中に短パンを履いてカツラを被り上に軽く上着を羽織ってタッパーをふたつ持って部屋の外に出る

真柊(まなと)

よいしょ…っと……えーっと?確かこっちだよね

タッパーを抱えて2人の部屋に向かおうと廊下を歩いていると…前から後輩2人が丁度よく来てくれた

真柊(まなと)

お、みっけ

翔平(しょうへい)

んぁ?

真柊(まなと)

よっ、お二人さん

玲音(れお)

〜♪ニヨニヨ

翔平(しょうへい)

せ、センパイ!?

真柊(まなと)

??そうそう、あのね〜おかず作ったからちょい食べてよ

玲音(れお)

良かったね〜翔ちゃん♥

真柊(まなと)

??な、何?どういうこと?

翔平(しょうへい)

ちょ、っと……こっち…

真柊(まなと)

え?な、何?

翔平君と玲音君に連れられた

玲音(れお)

ね〜ね〜?センパイ?

真柊(まなと)

なんだ?

玲音(れお)

あんた…女でしょ?

真柊(まなと)

……は?何言ってんの

翔平(しょうへい)

あんたの胸触った時、柔らかかったんだけど?

真柊(まなと)

…∑( ˙ ꒳​ ˙ )

翔平(しょうへい)

サラシ巻いてるとはいえその柔らかさは消えなかったぞ

真柊(まなと)

ぎ、逆にそれ知ってなんだよ

玲音(れお)

別に?でも…良い弱みかなぁと?

真柊(まなと)

弱み……か

真柊(まなと)

あたしは別に構わないわよ?バレても

玲音(れお)

は?

玲音(れお)

そういうのって普通、バレたら嫌なもんじゃないの?

真柊(まなと)

別に?

真柊(まなと)

男装は趣味

真柊(まなと)

でも真柊で名が通っているのは私の過去が原因、だから良いでしょ

翔平(しょうへい)

過去…?

真柊(まなと)

そ、まぁいいでしょ

真柊(まなと)

でも……このこと変にベラベラ喋ってみろ?ここの寮長が怒り狂うからな

翔平(しょうへい)

え、何?もしかして……デキてる?

真柊(まなと)

んなわけないっしょ

真柊(まなと)

ただ……あの人は私の過去を知って男装を黙っているの

真柊(まなと)

男装の事をベラベラ喋ったら…私の過去を知っていると条件反射で理解しちゃうの

真柊(まなと)

だから、暴れる

真柊(まなと)

それが嫌なら黙ってな、人殺すかも知んないから

2人の手にタッパーを押し付ける

真柊(まなと)

それ、美味いから

真柊(まなと)

私の料理は結構好評なの、もし気に入ったなら教えて、2人に特別に作ってあげるから

翔平(しょうへい)

ま、マジっすか?✨←話して出て行かれたら困るので話す気は1ミリもない人

玲音(れお)

へぇ〜…←今のところ
【変人】としか思ってない人

男装女子はグールの手綱係

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