人は生まれながら平等じゃない
そんな事とうの昔に知っている
青葉城西高校
兎美
みんな!今いい感じの雰囲気だから、崩さないようにネ
部員
うっす!
バレーボール部マネージャー
この部活にはとても顔がいいキャプテンがいる
及川
いやァ!今日も疲れたァ!
大きな声で疲れたアピをしてくるこの人だ
及川
兎美ちゃん、教室まで一緒に行こ?!
兎美
良いけど、ちょっと待っててよ
及川
ういっす
彼の顔はとてもかっこいい“らしい”
及川
ねぇ、兎美ちゃん
兎美
なに?
彼は気まづそうな雰囲気を出し
及川
やっぱりなんでもない!
と、明るい声で放った
気づいてるくせに、 気づいてるなら言ってよネ
兎美
及川くん
兎美
今日も、かっこいい“らしい”ネ
つっこんで欲しくてわざと、言った
及川
まぁ、及川さんだから、当然だよ!
兎美
フフ
及川くんの席は私の前 彼の身長は高い
私も身長には自信があり、彼と同じくらいだ
だからだ。 私が彼の顔を見れないのは
自分もどんな顔をしているかわからない
私の瞳の中心には
黒い靄がかかっている
鶴川 兎美 ツルカワ ウミ 青葉城西高校3年 179cm 68kg 3月12日 ♡人 ♥自分の瞳
瞳の中心部に黒い靄がかかっている。 及川徹の顔が見えない 自分の顔も見えない
顔と靄と愛