蓮side
ラウが病室の入り口目掛けて 走り出す
部屋の1番奥の俺のベッドから 入り口まで
いつもならとても短い距離
でも今の俺にとっては とても長く感じる
ラウール
容赦なく手を引くラウに 追いつくため必死に足を動かす
蓮
しかし思うように動かず 足がもつれそうになる
その時ラウがドアを開けるため 一瞬止まる
蓮
慣性が働いたみたいに 前に倒れる
バタッ
蓮
床に倒れた後追い打ちをかけるように 胸が痛くなってきた
蓮
亮平
声が聞こえる気がするけど 遠く聞こえて何言ってるかわかんない
蓮
胸の苦しさで何が何だかわからない
自分の状況も周りの状況も
亮平
誰かの声がしたと思ったら 体が浮くような感じがした
蓮
亮平
今度は耳元ではっきり聞こえた
でもそこで俺の記憶は途絶えた
亮平side
元気なラウの声が部屋に響く
亮平
そんないつもの光景を 微笑ましく思いながら 自分のベッドの上で勉強をする
でも今日はめめが遊びに行くのを 渋っているようだった
亮平
珍しいけど気にせず 勉強を続ける
1番奥のベッドから入り口に向かって 2つの姿が走っていく
心の中で いってらっしゃい と思った瞬間
バタッ
何かが落ちたような大きな音がした
一度本から目を離し音のした方を見る
亮平
そこには苦しそうに倒れる めめがいた
気づけば読んでいた 本を投げ捨てめめのもとへ走っていた
コメント
2件
読ませていただきました! 続き待ってます!
めめ大丈夫?! 続き楽しみです!