琴音先生
それでは皆さん、さようなら
さようなら〜!
ゆず
…やっと学校終わった
ゆず
疲れたなぁ
男子A
お、ゆず!
ゆず
わっ!…驚かさないでよ
男子A
お前また今日もボッチか?
友達居ないもんな〜
友達居ないもんな〜
ゆず
…ぼ、ぼっちなんかじゃ…
男子B
おい、太郎!
帰るぞ!
帰るぞ!
男子A
あ、めんごめんご
じゃあなボッチゆず!
じゃあなボッチゆず!
ゆず
………はぁ
ゆず
帰ろ…
琴音先生
ゆずさん
ゆず
ひゃいっ!…な、なんですか?
琴音先生
この前休んでた分のテストが溜まっているの。
今日は居残りして、テストをやってくれる?
今日は居残りして、テストをやってくれる?
ゆず
…はい
テストが終わり、帰り道のこと
ゆず
はぁ…休まなきゃ良かった
ゆず
もう夜みたい…
居残りをした生徒が見た、電話ボックス…
ゆず
…気味悪い。早く帰らなきゃ…
「それは、無かったはずなのに、突然現れる…」
ゆず
はぁっ、はぁっ
「その電話ボックスは、異世界に繋がっていて…」
ゆず
…きっとそんなの無い。
あんなのただの都市伝説…
あんなのただの都市伝説…
ゆず
……
ゆず
「うそ…」
私が見たのは… 無かったはずの電話ボックスだった
ゆず
…な、なんで
私の体は、勝手に電話ボックスの中に入り込もうとする まるで吸い込まれていくように…
ゆず
…は、入っちゃった
ゆず
でも…ただの電話ボックスみたい
私はガラス越しに真っ暗な空を見た。 星がキラキラと瞬いている。
ゆず
そうだ
お母さんに遅くなっちゃったって連絡しよ
お母さんに遅くなっちゃったって連絡しよ
私は電話ボックスに硬貨を入れる
ゆず
えっと…0……2……よし、これで合ってるはず
私はお母さんのはずの相手に話しかけた 「もしもし」
???
も、もしもし!
助けて、お母さん!早くこっちへ来て!
助けて、お母さん!早くこっちへ来て!
ゆず
…へ?
あ、間違い電話ですっ!
あ、間違い電話ですっ!
ガチャ!
…はぁ 押す番号間違えちゃったのかな
ゆず
それにしても、さっきの子大変そうだったな…
お母さん
…ゆず、ゆず!
ゆず
お母さん!?
電話ボックスの外から、慌てた顔をしたお母さんが叫んでいた
私は急いで電話ボックスから出る
ゆず
お母さん!
む、迎えに来てくれたの?
む、迎えに来てくれたの?
お母さん
ゆず…良かった…無事だったのね
お母さんは涙ぐんだ目で見つめてくる
お母さん
最近ここで不審者が出没しているらしいのよ
お母さん
お母さん、ゆずの帰りが遅いから、なにかあったんじゃないかと思って心配で…
お母さんに握られた手のひらが暖かい
ゆず
…ありがとう
お母さん
さあ、帰りましょうか
ゆず
うん!
ゆず
はー、我が家…
ゆず
…今日はShineで皆と話せなかったなぁ
ゆず
あの事も報告したかったのに
ゆず
……まぁ、明日でいっか!
私はベットの枕に顔をうずめた
お母さん
ゆず〜?
宿題終わらせてから寝なさいよ?
宿題終わらせてから寝なさいよ?
ゆず
げっ…忘れてた
次回、異世界の女子、現る