テラーノベル
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ソファでうとうとし始めた碧の体を支えながら、隼人はふっと息を吐いた
細い肩が自分にぐったり預けられていて、このまま朝までソファじゃ、体がガチガチになるのが目に見えてる
隼人
耳元で囁くように言う
碧は半分眠った声で、かすかに返した
碧
隼人
苦笑しながら背を軽く揺するが、碧は目を閉じたまま首を横に振る
碧
甘え声
眠気に負けた無防備な表情が、普段の碧からは想像できないくらい幼い
隼人は片眉を上げて、わざと呆れたように言う
隼人
そう言うや否や、隼人は碧の体をひょいと抱き上げた
碧は驚いて小さく声を上げたけど、すぐに胸元に顔を埋める
碧
隼人
軽く茶化しながらも、腕の中の重みを確かめるように抱き直す
寝室の扉を足で押し開け、ベッドにそっと下ろす
掛け布団をかけると、碧は無意識に布の端をぎゅっと握った
その姿に、隼人は思わず口元を緩める
隼人
碧は返事をしない
もうすでに、規則正しい寝息が聞こえてきていた
夜更け
隼人はうとうとしていた
そのとき――隣から荒い息が聞こえてきた
碧
碧の声だ
寝言にしては切羽詰まっている
慌てて覗き込むと、碧は布団を握りしめて身を縮め、涙を浮かべていた
隼人
肩を揺すって呼びかける
碧
だが碧の呼吸は乱れるばかりで、胸が上下に大きく波打っていた
――過呼吸
隼人の表情から余裕が消える
隼人
碧の手を握り、背中をさすりながら声をかける
碧
けれど、碧は必死に空気を求めるように口を開け閉めして、全然呼吸が整わない
隼人は一瞬迷ったが、決意するように低く息を吐いた
隼人
そして碧の唇を塞いだ
驚きで目を見開いた碧
でも、隼人はゆっくり息を送り込むように重ねる
荒れていた碧の呼吸が、少しずつ落ち着いていくのを感じながら
唇を離したとき、碧の瞳には涙がにじんでいた
碧
震える声で名を呼ぶ
隼人は額をこつんと合わせ、低く囁いた
隼人
碧は涙で濡れた目を揺らしながら小さく声を洩らした
碧
掠れた声
指先で隼人のシャツをぎゅっと握る
碧
泣き腫らした目で、必死に隼人を見上げる
一瞬、隼人の動きが止まった
けれどすぐに小さく笑い、碧の頬を親指で拭った
隼人
軽く突き放すように言いながらも、顔は碧のすぐ近くにある
碧
弱々しくも真剣な碧の言葉に、隼人は舌打ちのように短く息を吐いた
そして――再び、ゆっくりと唇を重ねる
今度はさっきよりも深く、長く
碧の指が震えながら隼人の背中に触れる
離れた瞬間、碧はとろけたような表情で息を整え、ぽつりと呟いた
碧
隼人は碧の頭を胸に押しつけ、抱きしめた
隼人
碧はうなずくように小さく頷き、そのまま隼人の胸の中で目を閉じた
最近ずっとあげれてなくてごめん🙇♀️
♡とコメントお願い🤲
コメント
13件
さいこ~だぜ!!( ≖ᴗ≖)
え、やばい。ついにキッス💋💋
あいらぶゆー