テラーノベル
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隼人の胸に顔を押しつけたまま、碧の呼吸がようやく落ち着いてきた
小さな寝息に変わる頃、瞼は完全に閉じている
――もう大丈夫か
そう思い、隼人がそっと腕をほどこうとした瞬間
碧の指先が、ぎゅっと隼人の手を掴んだ
眠ったまま、必死に何かに縋るように
碧
無意識の寝言に、隼人の眉がかすかに動いた
からかいの言葉は出てこず、代わりに深いため息を吐く
隼人
文句を言いながらも、掴まれた手を振りほどけない
むしろ握り返してしまう自分に気づいて、苦笑した
ブランケットをかけ直し、ベッドの縁に腰を下ろしたまま
隼人は、掴まれた手をそのままにして夜を明かすことになる
薄い朝の光がカーテンの隙間から差し込む
まだ重いまぶたをこすりながら、碧はゆっくり目を開けた
最初に見えたのは、ベッド脇に座ったままうたた寝している隼人の横顔
――そして、自分の手に絡む温もり
碧
一気に目が覚め、慌てて手を引こうとする
だが、その動きに隼人がすぐ反応した
薄目を開けて、かすれた声でつぶやく
隼人
隼人
言いながらも、その口調はどこか優しい
碧の耳まで赤くなる
碧
隼人
隼人は軽く笑い飛ばす
碧
言い返そうとしても、言葉が出てこない
碧は布団に潜り込むようにして、顔を隠すしかなかった
隼人はその様子に口元をゆるめ、軽く背を叩いて起こす
隼人
隼人
からかう声に、碧の胸の奥がじんわり熱くなる――
制服のシャツのボタンを指先でもぞもぞいじりながら、碧はぼそっとつぶやいた
碧
隼人はソファに腰を下ろし、缶コーヒーを片手にしたまま目を細める
隼人
碧は視線をそらして、唇をかむ
碧
その声は小さく、まるで子どもみたいに拗ねている
隼人は思わず笑ってしまった
隼人
コーヒーをテーブルに置き、碧の髪をぐしゃぐしゃっと撫でる
碧はびくっとしたけど、逃げようとはしない
隼人
碧
碧の顔に、一瞬で安堵と喜びが広がる
隼人はその反応に苦笑いしながら、わざと軽口を足す
隼人
碧
碧は小さく答え、だけど袖を掴んだまま離さない
隼人は深く息をつきながら――
隼人
そう言って、もう一度天頭を撫でる
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
だいふく
碧
碧
碧
碧
コメント
13件
敬語とれてるぅぅぅカワイイ(,,> <,,)♡
敬語とれてる!?なんだよそればか可愛いじゃねぇかよ💕
可愛すぎる♥💕 心許してるの良い♥💕 続き楽しみにしてます!♥💕