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???

…………あの

晃也

っ!?

晃也

だ、誰だっ!?

???

ヒッ!?

後ろから声がしたので 俺は声のする方へ振り向いた

すると、声を掛けてきた そいつは怯えていた

…………それでも

そんな怯えた表情をされても

悲しいより…… 辛いなんかよりも……

嬉しさが勝ってしまう

こんなすぐに 俺の願いが叶うと 思っていなかったから

晃也

……たけ……みち……?

武道

は、はい……そうですが……

ガシッ!!

武道

ふぇ!?な、なにッ!?

武道の言葉よりも早く 俺はそいつに抱きついてしまう

そんなことをしたら タケミチが困ってしまう

分かっていても俺の 身体は言うことを聞かない

晃也

うわぁぁぁああああっ!!グスッ……!ダゲミチ゛ッ!!

晃也

オ゛レッ!!ゴメッ!!ゔぅっ!ゴメ゛ンッ!!

武道

は、はいっ!?な、なんでっ!?

晃也

マ゛モ゛レ゛ナク゛テ゛ッ!!ゴメッ……!!ヒクッ!

晃也

ダズゲラレ゛ナグデッ!!ゴメン゛ッ!!

武道

……よ、よく分かりませんが

武道

大丈夫ですよ……?

武道は、ひたすら泣いている俺を 慰めるかのように、抱き返した

あぁ……やっぱ敵わねぇや

武道

……落ち着きましたか??

晃也

……ゔん゛ッ

……あの後 武道が、俺の介護をしながら 公園の方まで移動してきた

そして、今は屋根がある ベンチで雨宿りをしていた

晃也

(……正直、落ち着いてはいないな)

勢い余って抱きついて しまったこと

会えた嬉しさ

どう話していいか分からず 気まずいなどの感情が ごっちゃになっている

晃也

(我ながらアホなことをしてしまった……)

晃也

(1度話しかけたとはいえ、こいつからしたら初対面みたいなもんなのに)

晃也

(何言っちゃってんだよ、俺は……)

晃也

……………………

武道

……………………

気まずっ!!!

晃也

(何この無言っ!?)

晃也

(なんでこいつなんも聞かないわけッ!?)

晃也

(あんなに武道の名前呼んで泣いていたのに!?)

晃也

……なんも聞かねぇの?

武道

へっ!?い、いやっ!?

武道

俺みたいなのがそんなッッ!!
あ、あははッ……

晃也

…………あっそ

晃也

(こいつすげぇ謙虚じゃん)

晃也

(俺がいた世界線の武道はこんなんじゃなかったけどなぁ)

晃也

(……まぁ、今の俺の事を言ったところで戸惑わせるだけだろうし)

晃也

(正直、そっちの方がありがてぇか)

晃也

(とはいえ、せっかく会えたわけだし)

晃也

(ちょっと話したいって言う気持ちはある訳だが……)

晃也

…………あのさッ

武道

あ、あぁ!!もうこんな時間だー!

武道

そろそろ家に帰らないとっ!

晃也

……はいっ?

武道

じゃ、じゃあそれではっ!!

晃也

(ちょ、ちょっと待てっ!?)

晃也

(嘘だろっ!?もう帰っちまうのかよっ!!)

晃也

(せ、せめて礼だけでも言いたいんだけどっ!!)

晃也

お、おいっ!!待っ……!

???

……あ゙ぁ゛?花垣じゃねぇか

武道

っ!?

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