翌朝、優太がソファーで 目を覚ますと大飛は居なかった
代わりに優太にかけられた布団と テーブルの上に置かれた1枚のメモ
『ありがとう』
優太はそのメモを手に取り大飛に電話をかけた
prrrrrrrrrr…
prrrrrrrrrr…
prrrrrrrrrr…
繋がらない電話に何度もかけ直した
大飛
やっと聞こえた声に安堵する優太
優太
大飛
大飛
優太
優太
大飛
大飛
優太
優太
大飛
優太
大飛
大飛
優太
優太
優太
大飛
優太
優太
優太
大飛
優太
大飛
優太
優太がそう言うと電話が切れた
その後かけ直しても大飛は出なかった
急いで学園に向かうと 中庭に人だかりが出来ていた
『キング…何してるんだろ?』
『危なくない?』
『まさか、飛び降りないよね…?』
口々に話して屋上を見上げる生徒達
その視線の先には
屋上のフェンスを乗り越えて ギリギリの位置に立つ大飛
優太
風に煽られただけで 落ちてしまいそうな場所に立ち、 空を見上げている大飛
優太は大飛の姿を確認して屋上に駆け上がる
優太
取り巻きB『開けてください!!』
取り巻きC『キング!!』
屋上に続くドアには鍵が掛かっており 他の奴隷達が必死にドアを叩いていた
優太
取り巻きB『お前…』
優太
人だかりを掻き分けて先頭に立つと ドアを思いっきり叩いて大飛を呼んだ
けれども返事は帰ってこない
優太
近くにあった消化器を持って ドアノブを思いっきり殴った
ガンガンと数回殴ると ガチャンと音をたてて壊れたドアを 思いっきり蹴ってこじ開けた
優太
大飛
大飛
優太
大飛
大飛
大飛
大飛
大飛
手を広げてギリギリのラインを スキップするように飛び跳ねる大飛
1歩足を踏み外しただけで落ちてしまう
優太
大飛
大飛
大飛
優太
優太
その場に両膝をついて跪く
優太
地面に額が付くほど頭を下げる優太 大飛はそんな優太を微笑みながら見下ろした
大飛
優太と大飛の様子をドア付近から 見ていた他の奴隷達 2人のただならぬ雰囲気に 立ち尽くすしか無かった
大飛
ゆっくりフェンスをよじ登る大飛 そのまま降りてくると思いきや フェンスの頂点で止まって その場にいる全員を見下ろした
大飛
優太
押しつぶされそうな程の威圧感
取り巻きB『…は、っ……』
取り巻きC『…く、……』
立っているのもやっとな程の 圧力を感じて、その場にいる 大飛以外の全員が頭を垂れる
背筋を冷や汗が流れる
呼吸が苦しく感じた
トンッとフェンスから飛び降りた大飛
優太
大飛
優太の髪を掴んで上を向かすと 冷たく見下ろしてそう言った
優太
大飛
大飛
優太
『なんの騒ぎだ!』
『お前達、授業始まってるぞ!』
バタバタと教師たちが駆け上がってくる
『す、鈴木くん…これは…?』
大飛を見てオロオロとしだす教師たち
大飛
大飛
大飛
ゆらゆらと教師たちの前で鍵を揺らす大飛
『あぁ…』
大飛
教師に鍵を渡すと部屋の方に歩いて行く
大飛
大飛がそう言うとみんなそそくさと その場を後にするが、優太はそのまま動けなかった
優太
大飛
優太が縋るように呼びかけると 大飛は微笑み部屋に入れてくれた
部屋に入りソファーに座る大飛の 目の前に項垂れるようにして座り込む優太
優太
大飛
大飛
大飛
優太の頬をスルッと撫でる大飛 その手は氷のように冷たい
優太
大飛
優太
大飛
大飛
大飛
大飛
目の前で楽しそうに笑う大飛 優太は大飛の限界が近いことを悟った
優(ぐずぐずしてる暇はない) (なんとしてでも引き止めておかないと) (俺の知らない所で死んでしまう)
優太
優太
優太
大飛
優太を無言で見つめる大飛
スッとソファーから立ち上がり ベッドに向かうと仰向けに寝転ぶ
大飛
大飛に呼ばれて優太もベッドに向かう
ベッド際に腰掛け仰向けに寝転ぶ大飛を 見下ろすと大飛は優太に両手を広げる
大飛
大飛
優太
大飛
大飛
大飛
制服のシャツのボタンを 一つずつ外していく大飛
優太は露わになる素肌に目を見開いた そこには無数の痣が広がっていた 真新しいものから時間がたったものまで
大飛
大飛
優太
大飛
優(あぁ、そうか…) (俺は今、試されてるんだ…)
優太
優太はそっと大飛に布団をかけた
大飛
大飛
大飛
大飛
大飛
優太
大飛
大飛
大飛
大飛
優太
大飛
優太は大飛を布団ごと 思いっきり抱きしめる
大飛
優太
大飛
優太
腕の中で暴れる大飛を 離さないようにきつく抱きしめる
大飛
優太
大飛
優太
大飛
優太
大飛
大飛の後頭部を掴んで 無理やり口付ける優太
大飛
大飛
咥内に舌を挿し込んで 吐息ごと吸い付いた
チュッと音をたてて唇を離すと 涙で濡れた瞼に優しく口付けた
優太
優太
優太
優太
大飛
優太
優太はそう言うと再び大飛に口付けた
大飛を連れて帰宅した優太は 大飛の体を優しく手当した
体中に付けられた殴られたような痣と擦り傷や切り傷
その一つ一つが 大飛が必死に耐えて生きてきた証だった
大飛
優太
大飛
手当が終わるとソファーに座る大飛の 横に腰掛けてその体を引き寄せ抱きしめる
大飛
小刻みに震える体をそっと離して 少し時間をおいて、大飛が 落ち着くと再び抱きしめる それを数回繰り返す優太
大飛
優太
優太
大飛
優太
優太がキスしようと顔を近付けると フイッと顔を逸らす大飛
大飛
大飛
優太
優太
優(大人しく家に付いてきて) (消毒もさせてくれた) (体を触られても怒らないし) (威圧感もない) (キスは拒まれたけど) (ゆっくり慣れてくれればいいや)
朝の騒動のときとはうって変わって 大飛は大人しくソファーで待っている
部屋をキョロキョロ見渡したり 救急箱の中身を漁ってみたり
一見落ち着きがないようにも見えるが 優太はそんな姿が可愛く思えた
コメント
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プリ小説やってますか?!?!?!
か、、可愛いちょってやあのなんぱさせてください((
全話読んだけど何?!!最高すぎない⁉️ヤバたんだわ…