奇病少年達の行方

昼食を終え、5人を連れて部屋に戻ろうとする。

何となく、呼ばれた理由は分かる気がする

ため息を吐いて、食堂を出る。

長い長い廊下を歩く

病院なのにも関わらず、医者や看護師の姿は見当たらない

患者もおそらく俺とあの5人だけだろう。

角を曲がり、少し歩いて右側に「診察室」と書かれたドアに手を掛け

ｶﾞﾁｬ

やっぱり、か

院長はそう言いながら俺に腕輪を渡す

さっきのを合わせてこれをはめるのは2回目。

どうやら、この腕輪は最近できた物らしい

ﾋﾟﾋﾟｯ

音が鳴る…が、腕輪についている小さなモニターに書かれたのは

それだけ

勿論覚えてる…けど

言いたくない

言ったらその人がそれを覚えるから

もういっそ忘れたい

…なら、いつものように枯らせばいい

枯らしたから

俺はもうそれを思い出さないだろう。

嗚呼、何故最初からそうしなかったのだろうか

ｶﾞﾁｬ

何かが溢れてくる

ココロから何かがワイテくる

よく分からない

……気持ち悪い

…もう忘れよう、何しても無駄

ｶﾞﾁｬ

みんなは俺には出来ない表情でカードのような物で何かしてる

その言葉はどこか懐かしい、聞き馴染みのある言葉

普通が足りない頭で

何故か生きていた言葉を呟く

数分後

…その感情は何？

よろこびでもない、いかりでもない、かなしみでもない

手持ちのカードの中で、同じもの2つを探してカードを捨てる

………………あれ

何で俺はこんな事を知って…

数分後

ﾋﾟﾗｯ

ｶﾞﾁｬ

そういう事にしておこう

風呂から出た後、夜食を済ませ、部屋に戻ってきた。

因みにめっちゃ美味しかった。

病院の飯って大体不味いもんだと…（（（（殴

ｶﾞﾁｬ

ｶﾞﾁｬ