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禪院家の広大敷地に冬の鋭い風邪が吹き抜ける 廊下を歩く青年の足音は寸分の狂いなく一定のリズムを刻んでいた 禪院直哉。 彼は、この腐りきった「家」というなの巨大な機構の中で唯一 正解として育てられた。
門弟
直哉
しかし、そんな直哉の完成された世界を歪ませる存在がいた
直哉
直哉が足を止める そこには、雪の降り積もる縁に寝そり、欠神する男がいた 名前は、甚爾 呪力を一切持たず、「落ちこぼれ」の烙印を押され、 家畜以下の扱いを受ける男だ
直哉の「投射呪法」は、対象を二十四分割の理に縛り付ける しかし、目の前の男性には、その「理」が通じない予感がした 男性の身体は、呪力の揺らぎ一つ見せない代わりに 鋼のような筋肉と、獲物を狙う猛禽類のような 静謐な殺気を孕んでいる
直哉
直哉の言葉に、甚爾がゆっくりと、酷く面倒そうに論点を向けた その瞳には、直哉という「次期当主候補」への注目も、恐怖も、 敵意すらない ただ、そこには「空」があった
甚爾
低く、枯れた声 直哉の心臓は見たことの無い速度で跳ねた それは、自分という完璧な存在が 本当の「正解」に出たあった躍動のようにも感じられた
~数年後~
直哉は、特別一級術師として名を馳せていた 性格はより冷徹に、そして傲慢に変わっていった 弱者は視界には入れる価値がない 女中や真希や真衣のような「女」はその最たるものだった だが、そんな彼にも常に人らの男の背中があった 家をすて、術師殺しをしている裏社会に消えた伏黒甚爾。 直哉にとって唯一「漢」として感じられた男だ
直哉
直哉
そういいながら、甚爾の目撃情報があった場末の競馬場に向かった
直哉
甚爾
そういう彼は、以前の「獣」のような面影を残しつつ 女の金を使行こなし、無気力に舟券を握っていた
直哉
直哉
直哉
直哉は、懐から札束を差し出し問いかける
甚爾はそれを一瞥し、口角を歪ませる
甚爾
直哉
直哉
直哉の瞳には狂信的な憧れが宿っていた それを求め続ける彼は、それが宿命だとも思えるほどだった
直哉
直哉
直哉が感動するこのフレーズすら 甚爾にとってコンマ数秒の差程度と感じられる
直哉
直哉
甚爾
甚爾
直哉
直哉
甚爾
甚爾
直哉
直哉
直哉
直哉
甚爾
直哉
甚爾
直哉
直哉
直哉
直哉
直哉の"強さ"への執着は命の灯火が消えるその日まで この執着は終わりのない望、もしくは1種の"呪い"だろう
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