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BL注意です!!⚠️⚠️

お母さん

莉久?

川谷 莉久

!なに、母さん

お母さん

ぼーっとして、どうしたのよ

川谷 莉久

え、ぼくボッーとしてた?

お母さん

だって、ほらご飯こぼしてるわよ

川谷 莉久

えっ、あ!ごめん

お母さん

なによ、緊張してるの?

川谷 莉久

川谷 莉久

緊張?なんで緊張なんか

お母さん

だって明日は入学式でしょう

川谷 莉久

そうだ、入学式!すっかり忘れてた

お母さん

もしかして、忘れてたの?

川谷 莉久

…うん、あはは

お母さん

もう…じゃあどうしてボーッとしてたのよ

川谷 莉久

あ、考え事してて

お母さん

そう、考え事って?

川谷 莉久

実は…高校、小笠原くんと一緒なんだ

お母さん

あらいいじゃない

川谷 莉久

よくないよ…

お母さん

どうして?

お母さん

頭も良くて、勉強教えてもらえるじゃないの

お母さん

それにかっこいいし

川谷 莉久

…まあ、それはそうなんだけど

お母さん

莉久、勉強苦手なんだからたくさん教えてもらいなさい

川谷 莉久

はーい…

何も分かってないな。母さん。 ぼくが中学の頃にどんな目にあってたか

そう、ぼくはいじめられていた

まあ、いじめというか…あっちからしたらただの冗談なんだとは思う

中学の頃

ぼくはあるひとりの女の子に呼び出された

まあ、女の子に呼び出されたらみんな期待するだろう。

そう、告白だった

女子生徒

川谷くんのことがずっと前から好きでしたー

女子生徒

もしよかったらー、付き合ってください

川谷 莉久

そのときのぼくは別に好きな人もいなかったし、付き合ってもいいかなと思って

川谷 莉久

ぼ、ぼくでよければ…!

女子生徒

ぷっはは!

女子生徒

斗亜ー、もういいでしょ

川谷 莉久

えっ

すると教室のドアを勢いよく開けて 大きな笑い声と同時に男子が数人入ってくる

小笠原 斗亜

上出来

女子生徒

やったー!じゃあ今度デートしよ♡

小笠原 斗亜

はいはい

女子生徒はそう言って教室をあとにした

川谷 莉久

…ど、どういうこと

小笠原 斗亜

どういうことって、逆にわかんないの?

男子生徒

お前みたいなやつに告白する奴がいるかよー

川谷 莉久

……

小笠原 斗亜

ま、おつかれ

小笠原 斗亜

面白いの見せてくれてありがとな

川谷 莉久

小笠原は川谷の肩に手をやり、見下すように川谷を見つめ、気がすんだのか

そのまま教室を後にした

こういうこともありぼくは小笠原くんが苦手

クラスにとくべつ仲いい子もいなかった

だからまた、一からやり直そうと思ってる

ぼくは中学の知り合いが2、3人くらいしかいないところに入学することにした

だけど

だけど、まさか…

川谷 莉久

小笠原くんと一緒なんて……

入学式当日

入学式が終わり、クラスでの自己紹介が始まった

ああ、すっごく緊張する

担任

はい、上野さんありがとうございました

担任

じゃあ次の人

____はい

小笠原 斗亜

小笠原(おがさわら)斗亜(とあ)です

小笠原が名前を言うと、女子生徒の小さな声が聞こえてきた

女子生徒

ねえねえ、かっこよくない?

女子生徒

やばっ、最上級のイケメン

川谷 莉久

(はあ、やっぱり世の中顔か……)

小笠原 斗亜

出身中は北川中です、1年間よろしく

担任

はい、ありがとう。では次

川谷 莉久

!はい

川谷 莉久

川谷(かわたに)莉久(りく)です

川谷 莉久

えっと…北川中出身です、、よろしくお願いします

女子生徒

あのイケメンと同じじゃん

女子生徒

あとで色々聞こ

担任

はいじゃあ次_______

全員の自己紹介が終わり、終礼が始まった

担任

最初の終礼ですね

担任

えー緊張してると思いますが________

担任の話が終わり挨拶をした

たくさんの生徒が教室を後にする

だが川谷の前には5人の女子生徒が立っていた

女子生徒

ねー、君って小笠原くんと同じ中学なんでしょ?

君って…ぼくの名前覚えてないのか

川谷 莉久

そ、そうだけど

女子生徒

ね、小笠原くんのインステ教えてくんない?

川谷 莉久

えっ…

女子生徒

まさかインステ知らない?

川谷 莉久

…ごめん、その実はあんまり仲良くなくて

女子生徒

なにそれ、だるー

川谷 莉久

…ごめん

女子生徒

もういいよ、自力で見つけるし

女子生徒

いこー

そう言って5人の女子生徒は教室を出ていく

しょうがないでしょ、知らないもんは知らないんだから

あー…きっと中学と変わんないな

そう思い、川谷はため息を着く

なあ

すると、また一人の生徒が川谷の前に立った

川谷 莉久

!は、はい

脇田 璃音

大変だな、最初からナンパ?

川谷 莉久

え、ち、違うよ!

脇田 璃音

そうなん?でもインステ聞かれてなかった?

川谷 莉久

それは…ぼくのではないから

脇田 璃音

?ふーん…

脇田 璃音

あっ、俺は脇田(わきた)璃音(りおん)!

川谷 莉久

覚えてるよ、出席番号1番最後だったから…

脇田 璃音

中学の頃も最後だったんだよなー…

脇田 璃音

あ、お前の名前は?

川谷 莉久

あ、川谷莉久です

脇田 璃音

莉久な!おっけー

脇田 璃音

仲良くしようぜ、俺のことも璃音ってよんで

川谷 莉久

うん、璃音くん!よろしくね

脇田 璃音

今日親来てる?

川谷 莉久

来てたけど、入学式見て仕事に行ったよ

川谷 莉久

うち片親だから大変なんだ

脇田 璃音

えっ、まじ?

脇田 璃音

俺ん家も片親なんだよ、だから入学式来てない

川谷 莉久

そうだったんだ

脇田 璃音

写真送んなきゃいけなくて良かったら一緒に撮らん?

川谷 莉久

!ぼくでいいなら

脇田 璃音

じゃあ撮ろうぜ

脇田 璃音

外に出て、入学式の看板の前で撮ろうぜ

川谷 莉久

うん

そういい、川谷と脇田は教室をでようとする

だが、教室のドアの前には

川谷____

小笠原 斗亜

親、どうせ来てないんだろ?

小笠原がいた。まるで、誰かを待ってたかのようにひとりで。

小笠原 斗亜

俺ん家の車に乗って帰れよ

川谷 莉久

え…いや、大丈夫だよ、迷惑だし

脇田 璃音

莉久の知り合い…?

川谷 莉久

うん、中学が同じで…

小笠原 斗亜

お前こそだれ

脇田 璃音

俺?俺は____

川谷 莉久

り、璃音くん、もう行こうよ

脇田 璃音

え?ああ、うん

行こうとする川谷の手首を小笠原が掴む

小笠原 斗亜

待てよ

小笠原 斗亜

俺と帰るんだろ

川谷 莉久

ええ…歩いて帰れる距離だから大丈夫だよ

脇田 璃音

じゃあ俺と歩いて帰ろうぜ

脇田 璃音

ひとりでかえるの嫌だったんだよー

川谷 莉久

!ぼくも

脇田 璃音

よし、じゃあ決まりな

脇田 璃音

写真、とりにいこうぜ

川谷 莉久

うん

川谷 莉久

そういうことだから、その…またね、小笠原くん

小笠原 斗亜

……

川谷は急いで教室をでた

校門につくと、同じ新入生の生徒達が 看板の前で写真を撮っている姿が見えた

脇田 璃音

やっぱ混んでんなー、あそこ並んでるぞ

川谷 莉久

ほんとだ、並ぼう

脇田 璃音

おうー…

脇田 璃音

あっ

川谷 莉久

?どうかしたの

あれっ!璃音じゃん____

佐伯 心愛

もうてっきり帰ってるのかと思ってたー

脇田 璃音

心愛!ナイスタイミング

脇田 璃音

お前一人で並んでんのか?

佐伯 心愛

いやー?お母さんたちはそこで待ってる

脇田 璃音

お!ほんとじゃん

佐伯 心愛

その子だあれ?

川谷 莉久

!は、初めまして

佐伯 心愛

あ!私の隣の席の子じゃん

川谷 莉久

えっ、あ…そうなの?

佐伯 心愛

覚えてないの!?悲しい

川谷 莉久

ご、ごめん!その…緊張してたから

脇田 璃音

こいつは川谷莉久!今さっき友達になった

佐伯 心愛

莉久くんねー、よろしく!

佐伯 心愛

私は佐伯(さえき)心愛(ここあ)!

川谷 莉久

佐伯さん、よろしく

脇田 璃音

なー、俺たちも一緒並んでいい?

佐伯 心愛

いいよ、お母さん達に撮ってもらおう

脇田 璃音

まじー、サンキュー

川谷 莉久

ありがとう!

佐伯 心愛

じゃあじゃあ!莉久くんのライム教えて

川谷 莉久

えっ…あ、うん!

佐伯 心愛

写真送らせてもらうね

脇田 璃音

俺にも教えて

川谷 莉久

う、うん!!

心愛〜…!ごめん、お母さんたちの話長くて______

脇田 璃音

おっ!栞もいんじゃん

古沢 栞

えっ!!璃音、帰ったのかと

脇田 璃音

こっちのセリフな

脇田 璃音

あ、そうそう!俺の友達紹介してあげる

川谷 莉久

!は、はじめまして

古沢 栞

ふふっ、私たちはじめましてじゃないよ

川谷 莉久

えっ、うそ

古沢 栞

クラス同じね?

古沢 栞

私、川谷くんの斜め前の席に座ってまーす

川谷 莉久

あ、そうなんだ…ごめん

佐伯 心愛

もー、莉久くんってば緊張しすぎなんじゃないの!

川谷 莉久

あはは…そうなんだよね、なおしたい

脇田 璃音

なんで?かわいいからいいじゃん

川谷 莉久

かわっ…いくないし

川谷 莉久

あの…えっと、ぼくの名前覚えてたの?

古沢 栞

もちろん、私人の名前覚えるの得意なんだよね

古沢 栞

逆に、私の名前覚えてる?

川谷 莉久

あ、えっと…えっと

古沢 栞

ふふっ!私、古沢(こざわ)栞(しおり)!覚えてね

川谷 莉久

こ、古沢さん!覚えます…

佐伯 心愛

!私たちの番きたよ、ほら行こう

脇田 璃音

お、行こうぜ!莉久、俺の隣な

川谷 莉久

うん!

川谷は友達ができて嬉しそうな笑顔で写真に写っていた

もちろん、脇田たちも満面の笑みで まるで昔からの中のようにぎゅっとくっついて写真を撮っていた

須田 隼人

いつもすんません

いいえー、大歓迎よ

こんな息子といつも仲良くしてくれてありがとうねー

須田 隼人

いえいえー、こちらこそっすよー

ほんとにいい子ねー、私たちのことは気にしないでね

ゆっくり話でもしてて

須田 隼人

ありがとうございますー

須田と小笠原の母親が話してる声がなくなると車の中は小さな音楽の音だけだった

小笠原 斗亜

(ああ。ムシャクシャする)

どうしてあいつの事ばかり考えてしまうのか

そんなのはとっくに分かっている

そう、俺は__________

小笠原がそう考えていると車の中の小さな音楽を掻き消すように

須田 隼人

お前、振られてたな

と須田が言った。その声は母親には聞こえていないようだった

小笠原 斗亜

はっ?

小笠原 斗亜

振られた?俺が?誰に?

須田 隼人

今日のお誘い、断られてたじゃん

小笠原 斗亜

あれは振られたに入んねぇし

須田 隼人

ふーん…?

須田 隼人

ほんとに好きなんだな

小笠原 斗亜

ああ、今更なんだよ

須田 隼人

いやー、別に

須田 隼人

お前なら彼女とかも困んないのになーって思っただけ

小笠原 斗亜

俺だってあいつが女だったらって思うこともある

須田 隼人

へー…やっぱおかずに___

小笠原 斗亜

だまれ

小笠原は須田の口を手で抑えた

隼人くん、もうすぐ着くからね

須田 隼人

はい、わかりましたー

小笠原 斗亜

はあ…

こいつ、親の前でよくあんなこと言えるよな

ほんっと、昔からデリカシーのないやつ

須田 隼人

ありがとうございましたー

はいはい〜、また頼ってね

須田 隼人

はーい、あざっす!

須田 隼人

また明日な、斗亜

小笠原 斗亜

…ああ、またな

車の中はまた小さな音楽の音だけになった

小笠原 斗亜

……

振られた、か

まあ、間違ってないのかもしれない

いや、振られるもなにも…受け入れられるはずもないか

はい!どうだったでしょうか

ちなみに!あのクラスの席順は、これです

♡とコメントお待ちしてます

次回も見てくださるとうれしいです!!

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