板西りら
今日、あたしは命を預かった。
すな
みゃー。
板西りら
はじめて喉を揺らしたその時の気持ちは、言葉にできた。"嬉しい〟そんな言葉しか、頭には浮かばなかったんだ。
学校にて
板西りら
はじめて学校の入り口をくぐる。
根志先生
入学、おめでとう!
板西りら
…はい。(あの子に逢いたい)
板西りら
…ッ!
りらは走った。
板西りら
はやく、会いたい
板西りら
早く
板西りら
速く
がぢゃん!!
すな
にゃ
板西りら
!!
板西りら
ぱっ…ぎゅっ!
すな
に゛ゃッ…!
板西りら
…?(大丈夫だよね!)
板西りら
ぎゅっッギキッ
すな
…
りらは加減を間違えた。
すなは、ベットの星模様にかわった。
板西りら
あ
産まれたばっかの仔猫には、まだ早かった衝撃だった。
根志先生
板西さん!戻って!
根志先生
え?!、
根志先生
それ、どうしたの?
板西りら
うるさい。







