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#こさめ
ことみ
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コメント
1件
ああ、第10話、読み終えました……。重くて、苦しくて、それでいて優しさが滲むお話でしたね。 らんの自傷行為、なつに見つかるシーンの緊迫感がすごくて、息を呑みました。ただ「悪いことだ」と否定するんじゃなくて、「見守るか優しく声をかけて」というにあの言葉が、すごく沁みました。実際にそういう気持ちを抱えた人に寄り添うには、頭ごなしじゃなくて、こういう距離感が大事なんだろうなって。 なつが「俺のせいだ」って自分を責める場面、切なかったです。謝りながらも「依存、無くなるまで頑張ろうな」って言えるの、すごく強いなって思いました。それから、らんが熱を出して、なつにお姫様抱っこされて大人しくなるシーン……あの安心感、すごく伝わってきました。幼い子供みたいに「欲しい」って強請る姿も、苦しいけど愛おしいですね。 最後の「我慢ばかりさせてしまっている」ってなつの自己嫌悪、胸がぎゅっとなりました。救いたいけど、救えているのか自信が持てない……そのもどかしさが、リアルで心に残りました。続き、気になります。
にあ
りあ
にあ
りあ
りあ
にあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
りあ
皆が寝静まった頃。中々眠れずにいた らん はベッドに背中を預けて床に座っていた。
時刻は既に25時を少し過ぎた頃。
左手にはカッターを持ち、右手首には既に幾つもの赤い線が出来上がっていた。
ぷつり、ぷつりと血が溢れる様を見ると心が凪ぐ。
最初は事故だった。紙で指を切った時に血が溢れて、それが心地良かった。
それから、我ながら行動は早かったと思う。
カッターを手に取ってリ〇トカ〇トを始めた。
最初は罪悪感があったけど、心地良くて心が落ち着いてそんな事どうでも良くなった。
もう一回……、そう考えてカッターを手首に押し付けた時、左手を引っ掴まれて引っ張り上げられた。
らん
なつ
らん
全く気付かなかった。
豆電球の明かりの下、左手を引っ掴んできたのは なつ で、顔は見たくも無い程に怒りに染められていた。
なつ
らん
なつ
催促を受けて左手から力を抜けばカッターが引き抜かれた。
刃先を仕舞ったソレはポケットに隠され、ようやっと左手も解放される。
クローゼットに向かった なつ がタオルを持ってきて らん の右手首に巻き付ける。
なつ
らん
左手を引っ張られて立ち上がらされ、そのまま部屋を出て階段を降り洗面所へ。
血に染まった真っ白だったはずのタオルを取って患部を水に晒される。
痛い……生きてる……。
その実感が心地が良い。
流れてこびりついていた血も洗い流され、新しく綺麗なタオルで患部を押さえつけられてリビングへ。
中々寝付けなくて、らん の様子でも見に行ったらコレだ。
余程思いつめていたのか、リ〇トカ〇トの痕は幾つも幾つもあった。
新しい傷も、古い傷も。
なつ
らん
なつ
らん
なつ
素に戻すのが簡単だったから。らん の唇が美味しかったから。
後先など考えずに無理矢理やっていた。
なつ に振り回されたのは らん で、この状況も なつ が引き起こしたものだ。
なつ
なつ
らん
涙を零す らん を抱きしめる。
何を感じて泣いているのだろうか。
本当に俺たちは、らん を救えるのだろうか…幸せに出来るのだろうか…。
朝、起きて来た らん の顔色は相当に悪く、頬に触れてみれば体に熱が籠っていた。
いるま
いるま
すち
いるま
すち
すち
こさめ
すち
みこと
キッチンで朝食の準備をしていた すち に声を掛ければ、こさめ と みこと に指示を出して料理を中断して固定電話を手に取る。
朝食を待っていた こさめ が救急箱から体温計を取って近付いて来た。
受け取って こさめ の頭を撫でてから らん のキッチリと着こなされた制服をはだけさせる。
腕を上げて体温計を挟み顔色の悪い らん を見つめる。
ぼう、っとどこかを見ている様で何も見ていない。
数秒程で体温計が鳴り取り出して見て見る。38.6。かなりの高熱だ。
すち
いるま
すち
すち
すち の話しの途中でフラリと らん が立ち上がった。
らん
いるま
いるま
今日は一段とコイツの行動が掴めない。
腕を引っ掴んでソファに引き戻してクッションとブランケットを らん の上に乗せる。
すち
すち
こさめ
こさめ
あの日からと言うもの、らん が熱を出した日には学校を休ませる様になった。
まぁ…本人が体調不良でも言わないので、兄弟で気付くしかなかったのだけれど……。
一時期の期間は毎朝熱を測る様にさせていたのだが、面倒くさい、と らん が言い出し なつ とバトっていた。
クッションとブランケットを退かして立ち上がりかけた らん をソファに縫い付ける。
なつ に力の強さが劣っていると言う事は、いるま の方が らん よりは力があるだろう。
なつ
本日は仕事が休みの なつ がようやっと起きて来た。
みこと が疲れた様子を見せているので中々起きなかったのだろう。
くありと一つ欠伸を零した なつ が近付いてくるので らん の手を放して離れる。
なつ
らん
なつ
片手を らん の頭に回して抱き寄せ頭を撫でながら小さく呟く様にすれば分かりやすく らん の体から力が抜けた。
それを確認した なつ はまたもや欠伸を一つ零しながら らん をお姫様抱っこする。
母が病弱だったため抱えて階段を登れる様に階段の広さは一般家庭よりもかなり広いので、お姫様抱っこで上り下りする事は可能だ。
すち
すち
なつ
なつ
すち
すち
なつ
器用に扉を開けた なつ はそのまま廊下に出て らん の自室へ行くのだろう。
心配じゃない訳では無い。
本当に俺たちは、らん を救えるのだろうか?幸せに出来るのだろうか?
携帯ゲームをしながらベッドに眠る らん の看病をする。
時折水で濡らしたタオルを交換してやり、汗を拭う。
夢見が悪いのか魘されているけれどどうにもしてやることは出来なかった。
そろそろ昼食の時間。
なつ は朝食は摂ったが、らん は起きなかったので摂っていない。
そろそろ起こして水分補給と食事と薬と……と考えていたタイミングで らん が飛び起きた。
らん
なつ
なつ
らん
なつ
らん
サイドテーブルに携帯を置いてベッドに腰掛け らん の頬に触れれば、服の裾を掴んで涙目で乞うて来る。
なつ
なつ
らん
こんなにも必死に強請るものなど無いのだから出来れば与えてやりたい。
だが、それでは らん の人生を更に狂わせてしまうのだ。
今まで狂わせてしまったのだからこれ以上狂わせる訳にはいかない。
なつ
らん
なつ
なつ
抱き寄せて なつ が深く息を吸いこめば らん も拙く息を深く吸い込む。
息を吐けば らん も同じ様に息を吐き、部屋の中には二人分の呼吸だけが響いた。
まぁ…らん の鼻をすする音も響いているけれど…。
らん
なつ
なつ
サイドテーブルに置かれていたコップに水を注いで らん に渡す。
どこか名残惜しそうに なつ の服を放してコップを手に取る。
なつ
小さく頷いた らん の頭を撫でて立ち上がり階段を降りてキッチンへ。
お粥は温めて らん のお椀に盛り付け、冷蔵庫に入っていたサンドウィッチと一緒に らん の部屋に戻る。
ベッドの上で膝を抱えて小さくなっている様子にどう声を掛ければ良いのか分からない。
皿を一旦サイドテーブルに置いてベッドに腰掛け らん に手を伸ばす。
そう、と髪を撫でただけだと言うのに大袈裟な程ビクリと肩を跳ねさせた。
なつ
結局なんと声を掛けて良いのか分からなかった。
だから食事の話しを切り出してみたが、らん は小さく首を横に振った。
まぁ…薬を飲まなければならないし食べない選択肢は無いんだが…。
らん の腕を掴んで引き寄せれば抵抗は見せたものの熱で力があまり出せないのかすんなりと引き寄せる事が出来た。
らん を自分にもたれさせる様に座らせてサイドテーブルに置いておいたお椀を取り、らん に手渡して見る。
抵抗する事無く なつ を背もたれにしているが、ぼうっと何処かを眺めていて反応が無い。
仕方ない、とスプーンに粥を掬って息を吹きかけ冷ましてから らん の口元に差し出す。
なつ
数秒程、ぼうっと反応は無かったが小さく開かれた唇。
粥を流し込んでみればコクリと嚥下した。
数回程餌付けしたが口を開かなくなったので食べさせるのは諦めてお椀を置き薬とコップを手に取る。
なつ
らん
なつ
甘えるような声色。
ぎゅう、と肘掛けになっていた なつ の膝を掴む らん は幼い子供の様だ。
なつ
なつ
らん
らん
フルリと首を横に振るって薬を手に取り口に放り込んでコップを受け取り飲みこむ。
あぁ……ずっと、らん には我慢ばかりさせてしまっている。
ベッドに潜り込んで寝る体制になった らん を見て自己嫌悪に苛まれた。
にあ
にあ
りあ
にあ
りあ
にあ
りあ
にあ
りあ
にあ
りあ
にあ
にあ
りあ
にあ
にあ
にあ
りあ