嫌われるのは慣れっこです

昔のまろは今みたいに優しかったんだ

それに比べて俺はすごく人見知りで友達がいなかった

暗い性格でひねくれていたからみんな離れていった

でもまろは俺の暗い性格も気にせずたくさん話しかけてくれた

俺がどんなに冷たい反応をしてもまろはずっとそばに居てくれた

俺はそんなまろに少しずつ惹かれていった

ただ、まろは嘘をつくのが下手だった

嘘をつく時は必ず相手から目を逸らして服を握っていた

でも、まろが17歳の時、まろの両親は亡くなった

その時からまろは急に変わってしまった

まろの目は鋭く話し方もどことなく怖かった

その時もまろは嘘をつく時の癖が出ていてまろの酷い言葉は全部嘘なんだなって知ってた

けど、俺はまろを避けるようになった

それは嫌いになったからでも傷ついた訳でもない

まろが変わったことが怖かった

俺の大切な人が急に変わってしまって恐怖を感じていたんだ

俺と関わったせいでまろが変わってしまったんじゃないかとか

俺に原因があったんじゃないかとか

いろいろ考えてた

俺に原因があったんだったらこれ以上まろに関わらない方がいいと思った

俺が居なかったら元のまろに戻るんじゃないかって希望もあった

だからまろへの

好き

って気持ちも俺の中へ閉じ込めた

ちなみに桃さんの回想.ᐣ部分は桃さんの心の中なのでみんなには聞こえてません.ᐟ

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡300