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300
――数年前
まだ今より、少し幼い頃
hr
夕方の帰り道を
人気のない道を、1人で歩く
hr
空を見上げる
満月
その時
ur
後ろから声
hr
振り返ると
そこにいたのは、同じ学校のur
ur
hr
ur
じっと見る
ur
hr
即答
ur
hr
ur
間髪入れず
hr
ur
hr
少しの沈黙
hr
でも――
ur
hr
ur
まっすぐな目
その時
空が、完全に満ちる
hr
体が強張る
ur
hr
ur
hr
声が強くなる
でも、遅かった
ガサッ
変化が始まる
ur
目の前で
人じゃない姿に変わっていく
ur
固まる
hr
低い声
ur
逃げる、と思った
でも――
ur
hr
予想外の反応
ur
怖がるどころか、近づく
hr
ur
hr
ur
少し笑う
ur
hr
ur
その言葉に
一瞬、動きが止まる
それから
urは、何度も来るようになった
満月の夜も
そうじゃない日も
ur
hr
ur
hr
でも――
少しずつ
隣にいるのが当たり前になった
ur
hr
ur
hr
ur
少しの沈黙
hr
ur
でも
その関係は――
長く続かなかった
ある満月の夜
いつもより、制御が効かなかった
hr
ur
hr
でも
その時にはもう遅くて
ガンッ
ur
突き飛ばしてしまった
hr
一瞬、理性が戻る
目の前には
倒れたur
ur
笑っているけど
明らかに無理してる
hr
ur
立ち上がる
ur
その一言が
全てだった
hr
ur
ur
目を逸らす
ur
そのまま
背を向ける
hr
追えなかった
引き止める資格も、なかった
そして現在
ya
話を聞き終わる
静かな放課後
ya
hr
ya
hr
小さく否定する
hr
ya
でも――
ya
hr
ya
沈黙
ya
ゆっくり言う
ya
hr
ya
一歩、近づく
ya
hr
その言葉は
過去を塗り替えるにはまだ足りない
でも――
確実に
今を変え始めていた
コメント
2件
うわ…めっちゃ切ない過去話だった。hrがurを巻き込みたくなくて距離を取ろうとするのに、それでも踏み込んでくるurのまっすぐさが眩しいけど、最後の「普通に怖い」で全部崩れる感じが痛いほど伝わってきた。yaの「離れないよ」はhrにとってどれだけ救いになるんだろう。この対比が胸に刺さる。設定の伏線も気になる——満月と変身の仕組み、hrの種族とか、まだまだ世界観が広がりそうで楽しみ。