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永遠の命と喪うナカマ
安定の見切り発車
でも今回短編やと思うからこれで終わるかもね
死ネタ
捏造過多
基本毒素しか出ません
トントン
グルッペン
目の前にいる此奴は何人目だったか
100年を過ぎてからは数えるのを辞めてしまった
…この関係もいつかは終わるのだろうか
それとも永遠に続くのだろうか
それは神のみぞ知ろう
…何百年何千年生きてきても私は神になれない
傍からそれが目的ではなかろう
いつからこうなった
いつからこの永遠を何度も生きる事になったのか?
自分に問うても分かる訳もなかった
グルッペン
トントン
目の前のこの人は何年目なのだろうか
私がこの人に忠誠を誓ってから何人のナカマを喪ったのだろうか
どうしてこうなったのか
それは神すらも忘れてしまった
理由は彼にしかわからない
永遠を生き続け、何もかもを知り尽くした彼
それでも神にはなれなかった
彼をこの永遠の悪夢から救いたくて私は神を目指した筈だ
だがそれはいつ終わる?
子猫に問うても去っていくだけ
子猫はトラックにひかれて散った。
グルッペン
トントン
私は生まれた時は何の変哲もない至極普通な餓鬼だった筈だ
だが何故こうなったのだ?
不老不死になってしまって人並外れた回復力を手に入れて
今ではもう人とは言えない
もう嫌になって死のうとしても死ぬことは出来なかった
舌を噛み切り続ければいつしか再生しなくなった
同じように何処かを切り続けようとしてもその年のナカマに止められる
止めてきたナカマも寿命でこの世を去っていく
でも1人、トントンは。
自らの魂を閉じ込めて
新しい体でそばに居続け
身体が朽ちれば新たな身体にキオクを閉じ込め
何年も何年もそばに居てくれた。
他の仲間たちは寿命で死んでいく中、何度も同じ事を繰り返して何千年何万年と共に居てくれた。
いつしか私は仲間を作らなくなった
喪うのが辛いから。
喪うのが怖いから。
彼もいつかは消えてしまう、そう私は恐れて避けた
近寄るのを拒否した。
それでも彼は私の遠くから見守ってくれた
私が死ねないのをわかっていながら遠目から安全を管理してくれた
………ありがとう
グルッペン
トントン
舌を失って喋れなくなっても、お前は共に居てくれた
私が弱気になって避けたとしても、お前は生きてくれた
トントン
トントン
グルッペン
まだ声が出せないのは慣れない、舌がないにもかかわらず口を開けてしまう
直ぐに口を閉じて首を振るが、口を開けてしまった時に切れた舌の断面が見えたのかトントンは顔を顰める。
………ごめんな
グルッペン
トントン
グルッペン
トントン
グルッペン
トントン
トントン
トントン
トントン
グルッペン
トントン
トントン
グルッペン
トントン
トントン
トントン
トントン
グルッペン
………これは
舌と仲間を喪った不老不死の男 と 人としての生を棄てた心の読める男 の ある休日のお話____。