ママ友の子供を私は誘拐する【第4回テノコン・ショートドラマ特別賞】
【W不倫の子供なんていらないでしょう?なら私が誘拐してあげる・・・】
(晴美)と(真希)は妊娠7か月で出産時期が近いことから仲良しのママ友、晴美は高収入の夫・康夫と2人の子に恵まれ、3人目を妊娠中の人気子育てインスタグラマー、1万を超えるフォロワーを持ち、輝くキャリアと幸せな家庭を築く彼女は、誰もが羨む完璧な女性だ。一方、真希は15歳の時の中絶手術が原因で子供を授かれず、深い孤独と嫉妬を抱え、なんと(偽装妊娠)を装っている、彼女の笑顔の裏には恐ろしい計画が隠されていて――晴美の子供を誘拐し、自分の子として育てる願望を持っている、さらにある日晴美は妊娠中の子が浮気相手の子供かもしれないという不安を真希に打ち明ける。真希は偽装妊娠で晴美に近づき、信頼を勝ち取りながら、誘拐の機会を虎視眈々と狙う。真希の執着は、晴美の完璧な人生への嫉妬と、子を失った過去の傷から生まれた歪んだ欲望だった。一方、晴美の夫(康夫)は8歳年下の受付嬢と不倫中。夫婦の裏切りと秘密が交錯する中、真希の計画は着々と進行する。晴美と真希の出会いは、現代日本の若い母親像を映し出す。晴美は社会的な成功と子育ての両立を象徴し、真希は子を授かれない苦しみと社会の期待に押しつぶされそうな女性の闇を体現する、二人の女性の数奇な運命が交差し、現代社会の光と影を描く戦慄のスリラー、この物語は、華やかなSNSの裏に潜む人間の欲望と脆さを暴き出し、晴美の完璧な母親像は本物なのか?康夫の不倫がもたらす波紋とは?真希の計画は成功するのか?二人の女性の選択が、互いの人生を劇的に変えていく。現代日本のリアルな母親像を背景に、嫉妬、裏切り、執着が織りなす緊迫のドラマが幕を開ける