霧の濃い 、深い深い森の奥 。
青年の前に突如現れた白い小屋 。
その中にはとても美しい人がいた 。
どこか儚く 、 大切な人をなくした悲しみを 美しく纏っているような雰囲気を放つ彼 。
彼は青年にたくさんのことを教えてくれた 。
世界の大きさ 。
木々の美しさ 。
生命の神秘 。
青年は尋ねた 。
彼は言った 。
青年は彼に惹き込まれていった 。
数年経ち 、 青年は成長をした 。
彼はあの日と変わらず 、 とても美しいままだった 。
青年は言った 。
彼は微笑んだ 。
青年と彼は恋に落ち 、 愛し合う喜びを感じながら幸せに暮らしていた 。
それからまた数年 。
青年は老人になった 。
彼はまだあの時の彼のまま 。
空に手を伸ばし 、 彼は言った 。
老人はそう微笑みながら息を引き取った 。
彼は泣き崩れた 。
自分が成長出来ないことが憎かった 。
何回目なんだろう 。
こんな思いをするのは 。
何人目なんだろう 。
老人は 。
時は 、 おとぎ話のようにあっという間に過ぎていった 。
また 、 小屋の外で足音がする 。
見知らぬ青年はそう言った 。
ああ 、 また始まる 。
新しい物語が 。
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