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白い荒野に佇む、狼のような番獣。
もはや番犬とも言うべきか。
それは無差別に生き物を喰い、 群れや家族を作らない。
全てが個として生きており、 社会的な生き物では全くないのだ。
しかし、この番獣は例外である。
なぜなら、 真隣に腰を下ろすその男に 噛みつこうともしないのだ。
それどころか、何かを話すように 男に向かって小さく鳴く。
友のようで、 飼い犬のようでもある。
あるいは、その両方だろうか。
番獣
わしゃ…
番獣
番獣
男は鋭い目つきをしている。
睨んでいるわけじゃない。 生まれつきだ。
番獣
番獣
番獣
_ニヤ
男の口角が張り裂けんばかりに 吊り上がり、鋭く尖る。
瞳孔は輝いているくせに、 "目"自体にはまるで感じられない
一目でわかる、狂気の沙汰だ。
番獣
途端、白黒の番犬は翻り、 銀世界の野に駆けていった。
ぺら。
ぺら。
古びて折れた小さな手帳。
右から数えて全てのページに びっしりと言葉が並べてある。
額に手を当てる。
深く、大きな切傷が 溝のようにそこにあった。
満天の曇天が、 変わらずそこにあった。
ヴン………フシュー!!
フィム
家々の建ち並ぶ砂道の上で、 四駆が停止する。
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ベクト
顎に手を当て、 目の前にそびえる建物を見る。
軒も屋根らしき形も無い ただの白いコンクリの直方体。
しかも色、形が不自然なクセに、 その大きさは一軒家をゆうに超える。
不自然に不自然を塗る 巨大な豆腐がそこに鎮座していた。
ベクト
そう言って、扉を開く。
中はホールなんかではなく、 少し広い玄関
土足で上がってもよさそうだ。
_と、その前に。
ジユ
ジユ
_チラ
タッ…!
ジユ
ギィイ…
ベクト
タタタタッ_
ジユ
水色の髪の少女は全く反応しない。
それどころか、 どんどん裏道を突き進んでいく。
さらに途中で曲がり角に消える。
なんとなく、 彼女を追いかけ続けた。
曲がり角に合わせて、 足首をくねる。
そしてもう一歩が 地面を踏みしめた瞬間。
…バチィッ!!
ジユ
ドサッ…
ジユ
ジユ
ジユ
脚が動かない、 というかそもそも力が入らない。
感覚も、無い。 叩いても何も感じない。
脚からの神経伝達が途絶えた だけで、脚が無くなったような 不気味な感覚に襲われた。
ジユ
ザッ…
少しずつ近づいてくる。 心配してくれているのだろうか。
_すんっ
ジユ
彼女は手も差し伸べず、 目の前に座る。
まるで小馬鹿にするかのごとく 冷たい目と目が合う。
ジユ
ジユ
ベクト
ベクト
ジユ
システ
ジユ
ジユ
ベクト
バシッ!バシッ…!!
ベクト
ジユ
ジユ
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
システ
彼女はそっぽを向き、 片手で適当に髪をいじりはじ始める。
ベクト
ベクト
システ
眉間にシワを寄せ、 苦しそうな顔をする。
ジユ
システ
少女の大声が路地に響く。
少しだけ、びっくりした。
システ
タッ…!!
ベクト
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
怒鳴られたことが 無いわけではない。
しかし、彼女の声から感じたのは 怒りとは違うものだった。
そんな気が、少しした。
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
レラ
ジユ
ジユ
レラ
にしても、 本当に綺麗な内装をしている。
地下のボロ部屋とは大違いだ。
レラ
レラ
ジユ
レラ
ジユ
レラ
ジユ
レラ
ジユ
レラ
レラ
レラ
ジユ
レラ
レラ
レラ
ミーリャ
ミーリャ
ミーリャ
ジユ
ジユ
ぺこり
ミーリャ
ミーリャ
ジユ
ジユ
ミーリャ
ジユ
ミーリャ
ミーリャ
レラ
ジユ
レラ
ジユ
レラ
フィム
レラ
ミーリャ
フィム
フィム
ミーリャ
ミーリャ
ミーリャ
ミーリャ
レラ
フィム
ミーリャ
フィム
そして、皆が忙しく何かを始める。 鍋を温め始めたり、 水場のモノを洗ったり 食卓の準備をしたりしていた。
ジユ
ジユ
ミーリャ
ジユ
ジユ
ミーリャ
ミーリャ
ミーリャ
ジユ
レラ
ベクト
ミーリャ
ミーリャ
ベクト
ミーリャ
ベクト
ミーリャ
ミーリャ
ベクト
ジユ
システ。
青髪の少女のことだろう。
排他的…というのが よく分からなかったが
何となく分かる。 嫌われているのだろう。
ジユ
ジユ
ガッシ
ベクト
ジユ
ベクト
ジユ
ベクト
ベクト
ベクト
ジユ
ミーリャ
ミーリャ
ベクト
レラ
フィム
フィム
ベクト
ベクト
ベクト
「カンパァイッ!!!」
「「かんぱーい!!」」
いただきまぁす!
机上に並ぶ料理の数々。
量も、匂いも、彩度も。
今まで見たどんな料理よりも 美味そうだ。
どれだけ腹が満ちていたとしても、 これだけは食べなければいけない とすら思う。
ジユ
カチャ…
ぱ く
ジユ
ジユ
ガツ、ガツガツ、ガツ_!!
ジユ
ミーリャ
ジユ
フィム
ベクト
ごくごく_ごくん!
ジユ
…ごくっ
ジユ
ジユ
レラ
ベクト
フィム
ミーリャ
ジユ
ジユ
今まで、 こんなものを食べたことがない。
こんなに 味覚が刺激されたことはない。
暖かい部屋に、温かい飯に、 あったかい人。
地底で、 こんな事が出来ただろうか。
金属の箱で白い砂の上を 爆走したり
綿の香りが立つ布団で 眠る事が出来ただろうか。
いや、そんな事できるはずない。
なのに
なのに
なのに_
_ポタ
涙が出るのは、なんでだろうか。
レラ
レラ
ジユ
ミーリャ
ベクト
ベクト
フィム
ベクト
ジユ
ポタ
ジユ
ポタ
ジユ
止まらない。
唱えても、押さえても、 目を閉じても。
ジユ
ギュ_!!
ミーリャ
ミーリャ
ミーリャ
ジユ
ベクト
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ジユ
ベクト
フィム
レラ
レラ
ベクト
フィム
ジユ
レラ
涙が止まらない。
でも、安心感に包まれていた。
「泣いてもいい」 そう言われている気がした。
今はただ、その優しさに 甘えたかった。
ジャー……
…キュッ
ジユ
ジユ
ぺた…ぺた…ぺた…
ジユ
ジユ
Syste
ジユ