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カイト

バディ成立、おめでとう!

ありがとうございます!

ルイ

ありがとうございます。

カイト

ふふ。司くん、ありがとうね。

トウヤ

俺からも礼を言わせて欲しい。本当にありがとう。

礼には及びません。

カイト

今、死神のみんなをここに招集してるんだ。もうすぐ来ると思うから、その時に紹介させてもらうね。

はい!

死神ってどのくらい居るんだ?

ルイ

最近は随分と減ってしまってね。ここにいるトウヤくんたちを除いて、2組だけだよ。

なっ…それは少ないな!

その2組はどんな人なんだ?男か?

ルイ

ううん、全員女性だよ。

トウヤ

いつも賑やかで楽しい人たちだ。

アキト

うるさいの間違いじゃねぇの…

ほう…なるほど。賑やかなんだな。

どどどどーーーんっ!

どわっ?!?!

えへへっ!貴方がルイくんのバディ?

ルイ

エムくん…ネネはどうしたんだい?

ほぇ?ネネちゃんも一緒に…

って、いない?!置いてきちゃったかも!!

トウヤ

またか。

アキト

アイツも大変だな。

えっ、エム!待ってって言ったのに…!

うぅー!ネネちゃん、ごめんね…!!

もう…まぁ、いつもの事だけど…

エムとネネ…と言ったか?

オレは天馬司!ルイのバディで守護者だ!

ネネ

クサナギ・ネネ。丁寧な挨拶どうも。

エム

オオトリ・エムだよー!私は詠唱者!ネネちゃんのバディだよ!

そうか!2人とも、これからよろしく頼む!!

エム

うん!よろしくね!

たっだいまー!

あっ…もしかして、ルイさんの守護者…?

あ、本当だ!新顔!

あぁ、天馬司だ!よろしく頼む!

コハネ

アズサワ・コハネです。よろしくお願いします。

アン

シライシ・アン!よろしく!

カイト

ふふ、全員揃ったみたいだね。

カイト

自己紹介もしたみたいだし、今日の用件はこれで終わりかな。みんな集まってくれてありがとう。

カイト

僕は仕事に戻るけど、みんな司くんに色々教えてあげてね。

エム

司くん司くん!何歳?

オレか?えっと…22歳だな。

エム

私よりお兄さんだ!私ね、17歳なの!

じ、17歳?!

そんな若くして…

ルイ

ここではそんな珍しくないよ。そもそも時代も違うしね。

そうか…ルイは何歳なんだ?

ルイ

27歳さ。この年齢も、僕が最年長かな。

ネネ

…ねぇ、ルイのバディ。

む?

ネネ

生前は何してたの?

生前?あぁ、オレは俳優だったぞ。

ネネ

俳優……?

ネネ

貴方、守護者なんだよね?

あ、あぁ。そうだが…

ネネ

貴方、戦えるの?

ネネ

私は生前、騎士だった。だから今もこうやって、剣を振るって悪霊からエムを護ってる。

ネネ

貴方にルイを守れるの?

(たしかに…ルイとバディになることばかり考えていたが…そうだ、オレは悪霊とも戦わなきゃいけないんだ。)

(そして、あのミズキという悪霊を倒さなければならない…)

(だが…たしかに、オレは役でしか剣を振るったことがない。)

(それで悪霊と戦えるかと言われると…分からないな…)

ネネ

ルイを守れないような人に、ルイのバディは任せられない。

…すまん、

たしかにお前の言う通り、オレは役でしか戦ったことがない。悪霊と戦えるかと言われたら、分からん。

ネネ

なら、ルイとバディを組んで戦わせるわけにはいかない。

ルイ

ネネは相変わらず、口下手だね。

ルイ

素直に「私が剣を教えてあげる」って言えばいいだけの事なのに。

え?

ネネ

なっ…べ、別に今のでも伝わってたし!

え??

ルイ

伝わってないようだよ。

ネネ

えっ、嘘?

え、いや…てっきり、ルイとのバディを解消しろと言われているのかと…

ネネ

な…っ

ルイ

ほら、素直に言わないから。

ネネ

う…そ、そういうの苦手なの!

(おぉ…不器用なタイプなのか…)

ネネ

と、とにかく…戦った経験が無いのなら、私たちが協力する。

ネネ

だから…えっと、不安に思う必要は無いよって事を言いたかったの。

そうだったのか!それはありがたい!

オレもルイを守れるようになりたい。だから、指導の方をお願いしてもいいだろうか?

ネネ

うん、もちろん。

エム

じゃあじゃあ、ネネちゃんと司くん、これから特訓するの?

ネネ

特訓…そうだね。今日はもう仕事無いし、特訓する?

いいのか?よろしく頼む!!

ネネ

じゃあ、訓練場行こうか。

訓練場

うわ…すごいな!あれは海か?

ネネ

海というか…川みたいな感じ。あの先は奈落だから、落ちたら地獄に行っちゃうよ。気をつけてね。

何っ?!それは危険だな!?

ネネ

一応聞くけど、剣を振るった経験は?

真剣は無いが、偽物の剣なら役で何度かある。

ネネ

そっか。じゃあ、はい。真剣。

?!

ネネ

まずは斬り方の素振りね。

ネネ

斬撃は剣の振りが先。剣を前に振り出してから、進んで腰を使って斬り下ろす。

ビュンッ

ネネ

こんな感じで、剣の重みで前に行くようなイメージ。

ふむ…なるほど。

(剣の振りが先。剣の重みで前に行く…!)

ヒュンッ

ネネ

…飲み込み早いね。

む、出来てたか?!

ネネ

少し力みすぎて太刀筋がブレてたけど、初めてにしては上出来だと思う。

むむ…力みすぎか…

中々難しいんだな、剣というのは…

ネネ

まぁ…そうだね。

太刀筋がブレない方法を教えてくれないだろうか?

ネネ

うん、分かった。

数時間後

ぐ……腕が重い……

ネネ

お疲れ様。えっと…結構上達したと思う。

あぁ、ネネの指導のお陰だ。分かりやすかったぞ!ありがとう!

ネネ

そっか、良かった…どういたしまして。

ルイ

お疲れ様、2人とも。

おぉ、ルイ!

エム

お水持ってきたよー!!

ネネ

ありがとう、エム。

そういえば…オレたちは死んでいるのに、生前と同じように飲食するんだな。

ルイ

あぁ、しなくても問題は無いんだよ。

ルイ

ただ、生前と同じように生活して、リズムを崩さないようにしてるだけだから。

ルイ

しなくても問題無いけど、した方がいいかな。

ふむ…なるほどな。

けどお前、ちゃんと1日3食も食べてるか?

ルイ

……

こら、目を逸らすな。

ルイ

……しなくても問題無いから、

さっき「した方がいい」と自分で言っただろうが。

エム

それとね、ルイくんはずっと起きてて、全然寝ないんだ!

ルイ

え、エムくん?

ほう

ネネ

みんな心配してるんだけど、ルイにそこまで強く言える人がいなくてね。

ルイ

えっ、そうだったの?

エム

そうだよ!みんなルイくんのこと、心配してるんだよ!

なるほどな、分かった。

ここはバディであるオレが責任を持って、ルイに健康的な生活をさせると誓おう!

ルイ

えぇ……

エム

よろしくね、司くん!

ネネ

ルイ、全く野菜食べないから。ねじ込んででも食べさせて。

ルイ

ネネ?!?それは必要ないと思うよ!僕死んでるし!

野菜だな、任せろ。絶対食わせてやる。

ルイ

それだけは意地でも食べないからね。

司とルイの部屋

バディは相部屋なんだな。

ルイ

まぁ、バディは一心同体みたいな存在だし…

ルイ

特訓はどうだった?

あぁ、だいぶ振れるようになったと思うぞ!

ネネが丁寧に指導してくれたお陰だな。

ルイ

ふふっ、そうか。

ルイ

ネネはねぇ、死神の中で最年少なんだよ。

ルイ

だからきっと、自分が先輩になったことが嬉しいんだろうね。

ルイ

ネネが誰かに剣を教えるなんて、正直ビックリしちゃったよ。

む、そうなのか。

ふむ……しかし、オレが今は最年少になるのか…

ルイ

そうだねぇ

2番目の年長者はトウヤなんだろう?その後の順番はどうなってるんだ?

ルイ

えっと…年長者順には、

ルイ


トウヤくん
アキトくん
シライシくん
アズサワくん
エムくん
ネネ

ルイ

こんな感じかな。

という事は…1番バディ歴が長いのは、トウヤとアキトか?

ルイ

うん、そうなるね。

そうか…それにしても、死神というのは数が少ないんだな。

ルイ

昔はもっとたくさんいたんだけどね、

ルイ

みんな悪霊に食べられちゃったりして、どんどん減っちゃったんだ、

…そうか、

ルイ

明日は早速、魂狩りにいくよ。まぁ、練習みたいな感じさ。

分かった。全力で守ってみせよう。

ルイ

…うん。

人間界 街

おぉぉ!!ここも久しぶりに来たな!

ルイ

おや、出身地かい?

あぁ。あそこがオレが事故に遭った交差点だ。

ルイ

おや……そうかい、

フヨフヨフヨ〜

なっ?!あの光る玉はもしや…

ルイ

あぁ、迷子になってる魂だね。送り届けてあげようか。

ルイ

司くん、あの魂を捕まえてきてくれる?

つ、捕まえる?素手でいいのか?

ルイ

うん。守護者は魂を掴んだり、捕まえたりすることができるんだ。

ルイ

詠唱者は魂に触れても、すり抜けちゃうよ。

ほう…なるほどな。ちゃんとそれぞれ役割と能力があるのか。

分かった!捕まえてくる!

そこの魂!待てっ!!

フヨフヨフヨ〜

くっ!このっ!

サッ サッ

何故避ける?!

ルイ

そりゃあ、いきなり捕まえようとしたらビックリして逃げちゃうよ。

むっ…なるほど、それもそうか…

なら…

そこの魂!来い!!

ルイ

ド直球だねぇ

ルイ

それだけで来たら苦労は…

フヨフヨフヨ〜

おぉ!いい子だな!

ルイ

!?

…よし、手中に収めたぞ!ルイ、ここからどうするんだ?

ルイ

あ…うん。そのまま捕まえておいてね。詠唱するよ。

ルイ

〜〜〜〜〜…

(む…何語だ?ルイの母国語か?)

ルイ

〜〜〜…

…バタバタバタッ

(む?!急に魂が暴れ出して…)

ルイ

…『迷える魂よ、在るべき地へと還りなさい。我、汝を導く標なり。』

ルイ

『冥界の王より授かった力に応え、汝を導かん』

っ…?!

ルイ

お疲れ様。

い、今、ピカッてなったぞ!

ルイ

あぁ、うん。魂を冥界に送り届けたからね。

おぉ……!!なるほどな!こうやって送り届けるのか!

ルイ

うん。大体分かったかい?

あぁ!

ルイ

良かった。じゃあ、もう少し仕事しにいこうか。

魂!来い!!

フヨフヨフヨ〜

よし、いい子だ!ルイ!

ルイ

うん。

ルイ

〜〜〜〜〜…

ふー…だいぶ送れたんじゃないか?

ルイ

うん、そろそろ帰ってもいい頃だね。

そうか!じゃあ、今から冥界に…

あの……すみません。道に迷ってしまったのですが、

む?

(死神が見える……人?)

すみませんが、オレはしにが…

ルイ

司くんっ!

グイッ

突然ルイに腕を掴まれ、抱き寄せられた。

ぬわっ?!

る、ルイ?!急にどうした?!

ルイ

ルイ…?

…ふふっ、残念。あと少しだったんだけど。

よく見ると、少女の手にはナイフのようなものが光っていた。

?!?

初めまして、死神さん。お仕事終わりですか?

なっ……お前、もしかして…

ルイ

あぁ……悪霊だよ。

!!

(あれが……悪霊!)

ルイ

…最悪だ。初めてでいきなり悪霊と遭遇するとは…

…ルイは詠唱をしててくれ。オレが、

ルイ

無理だ。大丈夫、悪霊と遭遇した時の計画もしっかり立ててたよ。

ルイ

君はそこで見ていてくれ。僕が君を守るから。

?!

そ、そんなの…オレが『守護者』なんだぞ!?

ルイ

経験は僕の方が上だよ。こんな所で、君を失いたくない。

なっ

あれ、仲間割れ?

ルイ

そんなんじゃないさ。

そう?まぁ何でもいいけど。

そう言い放った途端、悪霊の姿が消えた。

ガキンッ

?!

いつの間にか悪霊がルイに斬りかかっており、ルイはそれを受け止めていた。

(速い!!全く見えなかった…!)

ルイ

…軽いね。

へぇ……そう。

ヒュンッ

突然目の前を高速で何かが通った。

ドォンッ

近くの建物にそれが衝突し、煙たい砂埃が舞う。

吹き飛ばされたのは悪霊の方だった。

ケホッ……あーぁ、相手間違えたな、

ルイ

…負けを悟ったかい?

ふふ、貴方アレでしょう。

ミズキのバディ。

ルイ

!!

そう…また新しいバディが出来たんだね…

ゾワッ

(な、なんだ?悪寒が…)

ルイ

答えて。ミズキは今、どこにいるんだい?

言わない。

ルイ

…なら、もう君に用はない。

私もだよ。

ヒュンッ

悪霊がルイの隙を掻い潜って宙を飛び、建物の屋上に降り立った。

ルイ

やっぱりミズキの事になると隙が出来るんだね。知ってて良かった。

またね。

そう言ってヒラヒラと手を振り、悪霊はどこかへ消え去ってしまった。

ルイ

…はぁ、

ルイ…

ルイ

落ちたものだね、僕も…あの程度の事で動揺して、悪霊を逃がしちゃうなんて…

ルイ

君に偉そうなこと言っておいて…すまない…

そ…そんなことは無い。ルイの言うことは、別に間違ってはいなかった。

オレの方こそ、何も出来なくて本当にすまない。

ルイ

僕が何もするなって言ったからね。謝ることないよ。

ルイ

……帰ろうか。悪霊に遭遇したこと、報告しないと。

あぁ。

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コメント

6

ユーザー
ユーザー

ネネちゃん優しい…💕 ダショ、ビビバスが死神で、最後に出てきた悪霊が遥ちゃんだとすると、悪霊はモモジャン…? 今回も面白かったです!🥰🥰

ユーザー

初コメ、フォロー失礼します! 昨日今日であかまる様. の物語を全読破しました…!! 一つ一つ物語がしっかりと構成されていてとっても面白く、素晴らしかったです!! 完結作で一番好きなのは「サイコメトリーと不思議な骨董屋」です! 冬弥と彰人の関係の変化や、最後の司が鍵の記憶を読み取る場面などが印象的でした…! (こちらの物語で語ってしまいすみません…) この物語は今後の司とルイの関係やミズキの登場などを楽しみに待ってます!! これからもずっと応援しております! 大分のオタクになってしまいますがご了承を…(( 頑張ってください!長文失礼しました…

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