(注意書きは前々回と同じく!)
「天使病」
その名前を聞いて、昔の記憶、
そして昨日のことを思い出す。
「あっ、それと、そういえば、天使病って知ってる? 背中から羽が生えてくる創作奇病で……」
と、そういえば、彼女——月岡明見はどうしているだろう。
そう思って、ふと彼女の席に目をやると、
椅子にじっと座っており、俯いているようだった。
狼樹 真流
俺はトラゾーに礼を言うと、彼女に近づいていく。
狼樹 真流
狼樹 真流
そう言い掛けて、俺は思わず息を呑んでしまった。
青ざめた顔に震える身体。
額から垂れる大粒の汗。
目は大きく見開かれており、白黒させている。
狼樹 真流
月岡 明見
狼樹 真流
月岡 明見
彼女はそう言い放つと、耳を両手で塞いだ。
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
突然、弱気になる彼女。
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
なんとなくだが、意味は分かった。
友達が目の前で急に倒れ込んで、悶え始めたら、
植えつけられるのは恐怖やトラウマである。
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
俺は彼女の言葉を遮るように言う。
しかし、途端に彼女は怒りの目をこちらに向けた。
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
狼樹 真流
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
月岡 明見
月岡 明見
狼樹 真流
狼樹 真流
俺は威圧的な態度を示す。
月岡 明見
月岡 明見
月岡 明見
彼女は敵わないといった様子で、こちらを見上げた。
その表情に、俺は満足気な笑みを浮かべる。
別に、いじめてきた子が弱る様子を見、
快感を得ているとか、そんなことではない。
ただ、“事”が上手く進んだ為の、達成感からの笑みである。
それと、ぺいんとを虎井さんの元へ連れて行こうとしたのは、
彼女がより良い最期を迎える為という訳ではなかった。
天使病というのは、
本来治ることのない、トラゾーの言う通り不治の病だ。
しかし、病の進行を遅らせることは可能だった。
どうすれば、進行を遅らせることが出来るのか、
それは、「喜びや幸せを感じること」
彼女がぺいんとのことを好きだというのならば、
一緒に居られるだけで幸せを感じられるのではないだろうか。
それに、人は一度死にかけてみるべきだと思う。
死にかけてみれば、
死への楽観的な考えが、
人へ掛ける言葉の重みが、
色々なものに対しての考え方が、大きく変わるもの。
虎井さんが、これ以上誰かを虐めたりしないことの、
ちょっとした期待でもあった。
俺にはもう、
“敗北者”を救う為の算段がついている。
コメント
12件
最後のセリフかっこえぇ…
最高‼‼‼‼‼
今回短くてすいません……! と、虎井百合と月岡明見の名前の由来でも紹介しようかな