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毛利小五郎

犯人は…

毛利小五郎

マネージャーの山岸、

毛利小五郎

きさまだ!!!

江戸川コナン

!?

毛利小五郎

おまえは、この男がヨーコさんに付きまとうのが邪魔だった…

毛利小五郎

なんたって、ヨーコさんの高校時代の恋人だ!

毛利小五郎

マスコミに知られたらスキャンダルになる…

毛利小五郎

そんな折、この部屋に潜んでいた被害者とバッタリ会って、口論となり、そのあげく…

毛利小五郎

殺してしまったんだ!!!

マネージャー

わ…わたしは…

毛利小五郎

ちがいますかな?

江戸川コナン

(ちがう!)

江戸川コナン

(その推理はまちがってる!!)

江戸川コナン

(犯人は、その人じゃない!!)

江戸川コナン

(早くおっちゃんを黙らせないと………)

江戸川コナン

!?

毛利小五郎

それに、男の背中に包丁を刺すなんて女の力では難しい…

毛利小五郎

つまり山岸さん…

毛利小五郎

犯人はあんたしかいないん…

江戸川コナン

(ゴメンな、)

江戸川コナン

(おっちゃん!!)

毛利小五郎

だ…

目暮警部

お、おい、どーした?

江戸川コナン

(よーし、あとは、この蝶ネクタイ型変声機を、)

江戸川コナン

(おっちゃんの声に合わせて…)

江戸川コナン

あー あー ぁー…

夜花星

………

毛利蘭

お、お父さん?

毛利小五郎

〖ーーと、いいたい
ところだが…〗

毛利小五郎

〖実は、そうじゃない…〗

毛利蘭

え?

目暮警部

え?

マネージャー

え?

毛利小五郎

〖山岸さん…あなたは、この部屋の合い鍵を持っていましたね…〗

マネージャー

は、はい…

毛利小五郎

〖当然、容疑はあなたにもかかる…〗

毛利小五郎

〖もし、あなたが犯人で、わたしに死体を発見させるためにわざわざ依頼に来たとしたら、〗

毛利小五郎

〖自分の無実を証明する証拠や、アリバイを用意しているはずだ…〗

毛利小五郎

〖だが、そんな物は残されていない…〗

毛利小五郎

〖そして、沖野ヨーコさん…〗

沖野ヨーコ

は、はい!!

毛利小五郎

〖あなたにも同じ事がいえます…〗

毛利小五郎

〖真っ先に疑われるのは、家主のあなたですからね…〗

目暮警部

じゃあ、犯人は…

目暮警部

池沢ゆう子か!?

女性

ちょ…

毛利小五郎

〖いや…それもちがう…〗

目暮警部

な!?

毛利小五郎

〖ゆう子さん…あなたは、この部屋に入った事を隠していた…〗

毛利小五郎

〖だが、殺された男に襲われた事は自分から話しましたね…〗

毛利小五郎

〖もし、あなたが犯人なら、たとえ、はずみで殺したとしても、男と出会った事はいわないはずだ…〗

毛利小五郎

〖なぜなら、あなたが部屋に入った事は証明できても、〗

毛利小五郎

〖男と接触したかどうかは、あなた以外にはわかりませんからな…〗

目暮警部

し、しかし、君のいってる事は…

毛利小五郎

〖そう…あくまでも心理的な推測です………〗

毛利小五郎

〖その三人が犯人じゃない証拠にはなりません…〗

毛利小五郎

〖しかし、その推測を裏付ける証拠ならあります…〗

目暮警部

え?

毛利小五郎

〖山岸さん、あなたが隠した髪の毛だ!!〗

目暮警部

なに!?

毛利小五郎

〖わたしは、見ていたんですよ…〗

毛利小五郎

〖足が滑ったふりをして、〗

毛利小五郎

〖あなたが死体の指から髪の毛を抜き取るのを…〗

目暮警部

きさま…

マネージャー

あ、あ…

目暮警部

やっぱり、こいつが犯人か!!

毛利小五郎

〖ちがいますよ…わたしが問題にしているのはなぜ山岸さんがそんな事をしたかではなくて、〗

毛利小五郎

〖どうして、死体の指に髪の毛があったかだ…〗

毛利小五郎

〖後ろから刺されて即死の人間が、なぜか刺した人間の髪の毛をつかんでいた…〗

毛利小五郎

〖不思議だと思いませんか?〗

目暮警部

そ、そういえば…

毛利小五郎

〖犯人は、他殺に見せたかったんですよ…それも、ヨーコさんに殺されたようにね…〗

目暮警部

た、他殺に…!?

目暮警部

ま、まさか!?

毛利小五郎

〖そうです、犯人は…〗

毛利小五郎

〖死んでいた藤江さん本人です!!!〗

目暮警部

じ、

目暮警部

自殺!?

目暮警部

バ、バカな…自分の背中に包丁が刺せるわけが…

毛利小五郎

〖それが彼の狙い目ですよ…〗

毛利小五郎

〖背中に刃物が刺さっていれば、自殺には見えませんからね…〗

毛利小五郎

〖だが、氷を使った簡単なトリックで…〗

毛利小五郎

〖それも可能となる!!〗

毛利小五郎

〖思い出してください…〗

毛利小五郎

〖高温に設定された部屋の温度と床に残った水の跡…〗

毛利小五郎

〖そして、荒らされた部屋の中で、死体の足元のイスだけ立っていた事を…〗

毛利小五郎

〖おそらく、藤江さんは氷に穴を空け包丁を立て、〗

毛利小五郎

〖イスの上から、それにめがけて背中から飛びおりた…〗

毛利小五郎

〖部屋の温度が上げてあったのは、この時飛び散った氷を溶かすためだったんですよ…〗

毛利小五郎

〖その証拠に、死体のそばの床に、その時できたヘコミが残っています…〗

目暮警部

こ、これか!?

毛利小五郎

〖たぶん、あの包丁の柄の形と一致するでしょう…〗

毛利小五郎

〖でも、藤江さんは、ヨーコさんを犯人に仕立て上げるために、策を弄しすぎた…〗

目暮警部

髪の毛か!?

毛利小五郎

〖そう… 彼女の髪の毛をにぎって飛びおりたんです…〗

毛利小五郎

〖それを最初に発見した山岸さんは、昔の男をヨーコさんが殺してしまったと思い込み、とっさに隠した…〗

沖野ヨーコ

山岸さん…

マネージャー

す、すまんヨーコ…オレは、てっきり…

毛利小五郎

〖まあ、ヨーコさんの髪の毛を取ったクシか何かから、藤江さんの指紋が出れば…〗

毛利小五郎

〖わたしの推理は証明できるでしょう…〗

沖野ヨーコ

でも、どーして藤江君がそんな事………

毛利小五郎

〖それはたぶん…〗

毛利小五郎

〖彼がまだ…〗

毛利小五郎

〖あなたを愛していたからですよ…〗

沖野ヨーコ

な…

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