この作品はいかがでしたか?
280
この作品はいかがでしたか?
280
Haro1
律
Haro1
充
Haro1
Haro1
律
充
Haro1
Haro1
律
Haro1
充
Haro1
この作品での注意 CP→smkr 過激はないよ 地雷の皆様は WTの動画を見返しましょう
お腹が空いた。
俺の腹から くぅ、と音が鳴る。
きりやん
俺は格子の前に立っている 警備員に訴える。
警備員
警備員
警備員
そう言って檻の中に 1つの林檎が投げ入れられた。
きりやん
俺は林檎を無心で頬張った。
黙々と食べ続け、 もうすぐ食べ終わるというような時…
警備員
ドンッ!
警備員
バタンッ…
きりやん
きりやん
警備員の頭を何かが通り過ぎた。 いや…貫いた。
スマイル
きりやん
多分この人が警備員を殺した。
スマイル
きりやん
銃を片手に持った男は 俺に向けて微笑んだ。
そして、格子越しに俺の目の前に 膝まづいてこう言った。
スマイル
きりやん
俺はこいつの事を何も知らない。
なのに、急に許嫁だの言われても 全く納得いかない。
スマイル
きりやん
スマイル
コクッ
俺は幼い頃、両親売られ ここに押し込められた。
ここのヤツらは地域を牛耳る 人身売買の組織だった。
逆らったら、殺される。
この一言が俺の人生を縛り付けてきた。
スマイル
きりやん
そんな事が1人によって 為せる技なのか。
だって、ここの警備をしている人は 世界から寄せ集めた 生粋の凶暴なギャング達。
幾らこの人が強い殺人鬼でも こんなにも無傷なのは信じられない。
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
きりやん
思い出した。
いつの日か警備員から聞いた事がある。
真夜中にしか見掛けない 鴉の面にシルクハットを被った タクシーの運転手。
裏組織のボスを乗せ、 アジトを聞き出し、乗り込み 組織を壊滅させる。
またの名を、"深淵の運転手"。
スマイル
スマイル
アメジストの瞳を細め、 俺を愛おしそうに見つめるスマイル。
檻の鍵を開け、 スマイルが中に入ってくる。
スマイル
スマイル
差し伸べられた手を 取ってもいいのだろうか。
俺はスマイルの方をチラ、と見る。
スマイル
先程と変わらない眼差しが ひどく眩しくて。
優しかった。
俺はスマイルの手の上に 己の手を掛けた。
スマイル
グイッ
きりやん
ポスッ
スマイル
きりやん
ヒョイッ
体が浮いた。 今は完全に姫抱きの状態だ。
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイルは檻から出ると ものすごい速さで走り出した。
スマイル
スマイル
入り乱れるパイプ管を するする、と通り抜ける。
俺は決して身体は小さい方では無い。
そんな俺を軽々しく姫抱きし、 腕も使わずこんなにも素早い動き。 スマイルはきっと只者では無い。
きりやん
スマイル
そう言ってスマイルは鴉の面を付け、 シルクハットを目深に被る。
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
俺が後部座席に乗り込もうとすると 助手席には1匹の狼が乗っていた。
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
スマイル
スマイルはスマいぬの頭を撫でて 運転席に座った。
スマイル
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
エンジンをかけるスマイルの耳は あの時の林檎の様に赤くなっていた。
Haro1
律
充
Haro1
律
Haro1
Haro1
充
Haro1
律
律
Haro1
充
Haro1
Haro1
Haro1
律
充
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!