em
わたしと一緒に『軍壊し』をするのは?
gr
軍壊し…。
em
勿論、断っていただいても結構ですよ。
em
その場合は、この話は無かったという事に…
gr
いや…
gr
…やる。
em
…えっ?
em
やるんですか!?
gr
…お前が誘ってきたのになんでそんなに驚くんだよ。
em
いや…てっきり断られるかと思っていたので…。
gr
…ただし、条件がある。
em
なんでしょう?
gr
"此処"は例外だ。
em
!
em
なるほど…優しいんですね。
gr
…そういうことにしておいてくれ。
gr
それと…さっきから思ったんだが…
em
なんでしょう?
gr
エミさんもやるのか?
em
私から誘ったのに私は行かないんですか?
gr
確かに、ごもっともな意見だが…
em
いいんですよ。
em
グルッペンさんがこの案に乗って利益を得るように、
em
私にも利益があるんですよ。
gr
どんな?
em
それは…言えませんね。
gr
…そうか。
gr
なぁ、エミさん。
gr
いつ決行するんだ?
em
それはいつでもいいですよ。
em
グルッペンさんが決めてください。
gr
ん〜なら、
gr
明後日の深夜でどうだ?
em
明後日…それはなにか意味があるんですか?
gr
明日は用があって無理なんだ。
gr
だが、明後日は用もないしこういうのは早めがいいだろう?
gr
エミさんはそれでいいか?
em
えぇ、いいですよ。
em
了解しました。
gr
(明後日にはここを出て行く…のか)
em
じゃぁ、私は部屋に戻りますね。
gr
あぁ…。
gr
あ、そうだエミさん!
em
なんですか?
gr
元々何の用で来たんだ?
em
…あぁ。
em
今日軍に戻った時のグルッペンさんの様子がおかしかったので来ただけですよ。
em
なので特別な用は特になかったんです。
gr
そうか…。
gr
まぁ、結果としてはエミさんの案に乗ったがな。
em
ふふっ。確かにそうですね。
em
そう考えれば、ある意味特別な用がありましたね。
em
…それではまた明日。
gr
あぁ、また明日な。
gr
…
gr
(軍壊し…か)
gr
(トン氏が聞いたらなんて言うだろう)
gr
(“馬鹿な考えはやめろ”)
gr
(って言われるかもな)
gr
…
gr
取り敢えず寝るか…。
em
(まさか賛成されるとは…)
em
(まぁ…思っていなかったわけではないですがね)
em
(決行は明後日…)
em
(思っていたよりも早かったですね)
em
(…それにしても皮肉なものですね…)
em
(能力が欲しいグルッペンさんに…)
em
(能力を…)
kn
ん?あれ!エミさんやん!!
ut
あ、ほんまや。
em
えっあ、コネシマさんに大先生…。
kn
エミさん此処でなにしてん?
ut
此処グルッペンの部屋やで。
em
え…あぁ、先程までグルッペンさんと話していましたから。
em
それで、コネシマさん達は?
ut
ん?俺ら?俺らは皆の武器集めて回っててん。
ut
今さっきみんなの武器集め終わったところなんよ。
kn
ほら!これな!
em
…なるほど、随分夜遅いですね。
kn
まぁ、集めて回ったときはそれなりに早かったんやけど、
kn
いつの間にかめっちゃ時間経ってたんよ
ut
ま、そういう事や。エーミールまた明日な
kn
エミさんまた明日な!
em
えぇ。また明日。
em
……
em
(…さて、私も部屋に帰りますか)
ht
はぁ〜。
ht
暗いし怖い…
ht
この感覚だけは長らくやってもなれないね…、
ht
それにしても暇だな。
ht
暇なら暇で嬉しいけど…
ht
こうも静かで“人の気配”がないと…不安になるな…。
ht
でも門番として門は守らないとな〜。
ht
…
ht
あ、そういえば…
ht
グルッペン…今日様子が変だったな…。
ht
能力…
ht
思わず必要だ。って言っちゃったけど…
ht
俺のは能力って言っていいのかなぁ〜。
ht
…
ht
グルッペン…
ht
大丈夫…だよね…?







