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ラーメン
家のドアを叩く音がする。
深澤辰哉
阿部亮平
あぁ、なんだ阿部ちゃんか、 と眠たい目を擦りながら思う。 阿部ちゃんとは俺の幼馴染で将来有望な占い師になると予想されている人物。 人魚の中でも特に占いが好きでよく水晶の入った貝殻を首にかけている。 ガチャッ
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
急いで家を出て前を泳ぐ阿部ちゃんの後ろを着いてく。 さっき話してた通り俺はこの国を次期背負う者。 いわば王様の息子、王子様なのだ。 でもなんでか王様に嫌われてるらしく別居という事で村と少し離れた小さい宮殿に住んでいる。
深澤辰哉
途中、地面に落ちてた物体に気を取られ泳ぐのを辞める。 落ちてたのは人間が二人楽しそうに踊ってる様子の人形で人形は固く、よく分からない固形物にくっついてるのが分かる。
深澤辰哉
阿部亮平
と俺が見つけた物体を見せると凄い形相でソレを叩き落とす。 が、水中だからかゆっくりとそれは落ちていき、柔らかい地面にぽすっと着地する。
ガッ
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
そういえば渋々俺の肩から手を離してくれた。 阿部ちゃんはいつもこうだ。たまに康二やラウが人間の物を拾ってくると見たことないような顔で何時間も叱ってくる。 ただ噂で阿部ちゃんの両親は人間に釣り上げられたとかなんとか、、 だから阿部ちゃんは康二やラウ、特に俺に過保護なのだ。 皆には怖いって言われてるけどめちゃくちゃ優しいんだよ?笑
ラウール
向井康二
すると遠くからすごい勢いでラウが飛んでくる。 その後ろをぜぇぜぇとしながら康二が着いてく。 阿部ちゃんはラウが持ってきた巻貝や図鑑を笑いながら見てる。 ふーっと息をついて康二の傍にいく。
向井康二
深澤辰哉
向井康二
ぎゃんぎゃんと騒ぐ康二に仕方なく近づくと逃げられないようにきゅっと裾を掴まれる。 人魚の国では女性は胸に貝殻を付け、薄い布を体に身につける。男性は動きやすいようにと何も着ないが俺らは例外。 普通に海が少し冷たいからシフォンの布を羽織っている。 こういうのって、陸の上だったらなんだっけ、あの、
向井康二
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
康二を連れて大量なワカメに入る。 あっぶねぇ、殺されるとこだった、、、 康二はキョトンとして俺を見上げる。 可愛いなおい。
向井康二
深澤辰哉
少し気になって聞いてみたがやっぱ唐突過ぎたかな、 とドキドキする気持ちを抑えてチラッと康二の方を見る。 すると驚いた顔で大きく瞼を開かせる。 それに俺も大きく目を見開く。
向井康二
深澤辰哉
向井康二
と二人してのほほんと海から見えるぼやけた太陽を眺める。 そうだ、俺も好きな人と一緒に家でまったり過ごしたいなぁ、、、 康二はラウの事で頭がいっぱいなのかデレデレしながら両頬を両手で抑える。
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
向井康二
と悲しそうににヘラと笑う康二。 康二はずっと昔からラウに片思いしてたから苦しいんだろうね、、、 しかも最近では人魚が捕獲されすぎて人魚の数は減るし元々男の人が少なかったから同性は中々認められない。 どんなに頑張ってもまた1人、また1人として消えてくこの国はもうダメかも知れない。
深澤辰哉
向井康二
深澤辰哉
向井康二
ニコニコと純粋な眼差しで言ってくる康二に少し胸が痛くなる。 神様、どうか康二やラウや阿部ちゃんを守ってください。 悪い人間にだけは、出会わないようお願いします、、 そう心から願いながら俺と康二はラウと阿部ちゃんの元へ戻る。 数日後まさか自分が釣り上げられることも知らないで。