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バタバタバタ…!

ガチャン!

リリエル

…!

リリエル

セバスチャン…!

セバスチャン

…あ

セバスチャン

り、リリー…久しぶり

目の前にいるセバスチャンの姿は

怪我をしており、目の下に少しクマが出来ていた

私はグッと拳を握り、出来るだけ笑って彼の頬を撫でる。

リリエル

…っ

数時間前…

リリエル

リリエル

(セバスチャン…どうしているかしら)

森の時間を見て私はそう言えばもう1ヶ月は彼らの家に行っていないと感じる。

リリエル

リリエル

気にかけてあげるつもりなんてない…

リリエル

でも…

リリエル

…っ

私は鏡の前に立ってセバスチャンを思い出す

そして呪文を唱え

リリエル

…映せ

そう発った瞬間、鏡にはセバスチャンの視界が映っている。

そして見た光景は血

リリエル

…!

リリエル

(…なんで血が…)

床にある血はセバスチャンの足から出て

セバスチャンは息を荒々しくしながら何度も

何度も

セバスチャン

外に…!

セバスチャン

外に…出るんだ!

そう言っていた

手に持っているのは包丁。

きっと家族の誰かを怪我させて脱出を試みてるんだ

それなのに

ランダル

セバスチャン〜♪

ランダル

ダメじゃないか…

ランダル

そんなにイタズラしちゃったらさ

セバスチャン

ひっ…!

セバスチャン

も、もう帰らせてくれよ!

ランダル

ランダル

セバスチャン

ランダル

ここが“お家”だよ?

そう言って笑顔で来るランダル

そして、後ろから忍び寄られた手によって

彼の視界は真っ暗に消えていった

リリエル

(…ルーサーの仕業か)

リリエル

(…別にセバスチャンがどうなろうと私には関係ない)

リリエル

(でも…)

リリエル

そして私はここへ向かいに来た。

偶然にも今はニョンとセバスチャンしかいなかったから

私はリビングで包帯だらけの体になっている彼の姿をみていた

ニョン

あ、あの…

ニョン

masterがそのままにしろ、って

ニョン

言って、ました…

リリエル

リリエル

ニョン

リリエル

私はこの家の者じゃないからそれに従うつもりないわよ

リリエル

貴方が加担してお仕置きされたくないのなら

リリエル

今は見なかったことにしてあげるから行きなさい

ニョン

…meow

ニョンだってこの時の気持ちはわかるはずなのに

彼は臆病で優しいから

でもそれでいて冷酷に育てられたから

それは否定もしないし私は気にしない

けど、…この子はまだ人間だから

リリエル

(助けるなんて馬鹿な魔女だわ)

セバスチャン

…あの

セバスチャン

リリー、も怪我したら…ダメだよ

セバスチャン

おれ、もう平気だから

リリエル

馬鹿ね

リリエル

怖いし、辛かったでしょう?

リリエル

セバスチャンに止められたとは言え一度痛みのある

リリエル

調教をされたんでしょう?

そう言って私は彼の頭を撫でる

彼はビクッと震え思い出させてしまったのか顔を青ざめてた

リリエル

(ルーサーが怒ってしたんだわ)

リリエル

(洗脳もそうだけどお仕置きで脳に指を入れて刺激を与える…あの人の得意なこと)

リリエル

ニェンからもその傷受けて…家から出るのは何回目?

セバスチャン

…っ

セバスチャン

だって

セバスチャン

そうじゃないと

セバスチャン

…もうおかしくなる

セバスチャン

家族の顔も自分の名前も何もかも忘れて

セバスチャン

こんな変な奴らと命が幾つあっても足りなくて

セバスチャン

…死にたいのに死ねない

そう言って彼は目を暗くする。

その目には光が灯っていない

リリエル

リリエル

外に

リリエル

外に出たいのね

リリエル

私には分からない感情だけど

私はセバスチャンの頭を撫でて

少しだけ昔を思い出して

リリエル

リリエル

…本当に全てを捨てて、貴方が本当にこの家から出ないなら

リリエル

私が森の外へ案内するわ

セバスチャン

…へっ

リリエル

でも

リリエル

…貴方はルーサーを怒らせてしまった

リリエル

暫くはダルとも仲良くして穏便に過ごしなさい

リリエル

この家の目が黙って貴方が出ていくのを見逃さないと思うから

セバスチャン

う、うん…!

セバスチャン

ありがとう、ありがと、う…

セバスチャン

ゔっ…ぅ…!

大粒の涙を流して少しだけ笑う彼に

私は何も触れる事は出来なくなっていた

リリエル

ルーサー…

リリエル

セバスチャンをこれ以上弄るのはやめて

リリエル

精神が崩壊しかけてる

リリエル

このままじゃ彼、廃人にでもなってしまうわ

ルーサー

…ふむ

ルーサー

でも悪いことをしてまだ3日しか経っていない

ルーサー

少しお仕置きは必要だろう?

リリエル

もう充分だって言っているの

リリエル

ワザとでしょう?

リリエル

あの子に呪いをつけているのは

リリエル

痛みを継続的に出して、脱出を試みたらその刺激が襲ってくる

リリエル

…私が言うべきではない言葉ではあるけど

リリエル

お互いが傷つくやり口はやめなさい

ルーサー

…君は

ルーサー

君が…人間を気にするなんて珍しい事もあるな

そう言って彼は私の頬を触り

ゾワっとする程の嫉妬をむき出し

ルーサー

ルーサー

…分かった

ルーサー

その代わり今夜は私に時間を作ってくれないか…?

ルーサー

最近の君は冷たいからね…

そうやって私を愛おしそうに見つめる

私は彼を拒む理由もない

リリエル

…分かったわ

リリエル

貴方のやり方を嫌っているわけではないのよ

リリエル

それだけは本当

リリエル

貴方の事も

リリエル

この家の事も

リリエル

私は好きではあるからね…

リリエル

セバスチャン

リリエル

もう痛みは消えるから安心してちょうだい

リリエル

ほらこれを飲んで…

そう言って私がポケットから取り出したのは一つの小瓶

リリエル

私の魔力を込めた精神薬よ

リリエル

一晩飲んで寝たら痛みも苦しみも良くなるから

セバスチャン

…ありがとう

セバスチャン

…なぁ、なんで

セバスチャン

なんで…リリーは俺に優しくしてくれるんだ?

リリエル

…えっ?

セバスチャン

…あいつが言ってたんだ

セバスチャン

「リリーは人間が大っ嫌いな魔女だよ」って

リリエル

(…!ランダルが言ったのね)

セバスチャンの目を見てため息を吐いてしまう。

でも否定することでもないから私は静かに頷いた

リリエル

…その通りよ

リリエル

私は人間に興味もないし、嫌い

リリエル

…でも魔女も嫌いなのよ

セバスチャン

…なんで?

セバスチャン

自分が魔女なのにか?

セバスチャンが気になるのはわかる

けどまだ言える程私は信用はしていない

私はセバスチャンの口元に指を当てて

リリエル

お口チャック

セバスチャン

なっ

リリエル

じゃあ今日はゆっくり休んでね

バタンッ…

【Ranfren】アイボリー家と森の魔女

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