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【LINE222】在宅ワークをニートと勘違いしている夫と息子に家を追い出された

第1話 - 在宅ワークをニートと勘違いしている夫と息子に家を追い出された

2022年12月27日

#スカッと

#スカッとする話

LINEドラマ

ゼン

おい、ミナミ！

ゼン

お前、弁当の中に何で昨日の残り物を入れてるんだよ！

ゼン

腹を下したらどうするんだ！

ゼン

俺が食わせてやってるんだから、

ゼン

きちんと栄養を考えた弁当を準備しろよ！

ミナミ

ごめんなさい……。

ミナミ

でも、たしかに昨日の残り物だけど

ミナミ

少しアレンジを加えて、別の料理にしてるよね……？

ミナミ

それを、残り物を使うなっていうのなら

ミナミ

晩御飯のおかずを残さないで欲しいんだけど。

ゼン

お前がマシな料理を作ればいいだけだろ！

ミナミ

そんな……。

ゼン

分かったら、手抜き料理なんか作らず

ゼン

もう少し栄養を考えたまともな料理を作れよ！

ミナミ

……分かりました。

数日後

リョウ

おい、ババア！

ミナミ

ババアって……。

ミナミ

アンタ、お母さんに対してなんてこと言うのよ！！

リョウ

うっせぇ！

リョウ

ババアはババアだろうが！

ミナミ

ひどい……。

リョウ

なんで俺のユニフォームを洗ってないんだよ！

リョウ

明日、三年生最後の試合なんだよ！

リョウ

俺に恥をかかせるようなことをするなよ！

ミナミ

えっと……

ミナミ

ユニフォームってちゃんとカゴに入れていた？

リョウ

いや、入れてねえよ！

ミナミ

あのね、洗濯物は入れてって言ってるよね？

ミナミ

そうでなきゃ、どれが洗うべきものかなんて

ミナミ

分かるわけないでしょ？

リョウ

はぁ！？

リョウ

ババアはただの専業主婦なんだから、少しは頭を使って考えろよ！

ミナミ

なんて酷い言い方をするのよ……！

リョウ

うるせぇ！

リョウ

ババア、お前俺に対して何か言ってきたら

リョウ

すぐに父さんにチクってやるからな！

ミナミ

そんな……。

数か月後

ゼン

おい、話がある。

ミナミ

なに？

ゼン

離婚しよう。

ミナミ

え……？

ミナミ

ちょ、ちょっと待ってよ……！

ミナミ

なんでいきなりそんな話をするのよ……！

ゼン

彼女が妊娠したんだ。

ミナミ

は……？

ミナミ

彼女……？

ミナミ

しかも、妊娠って……？

ミナミ

あなた、不倫していたの？

ゼン

そりゃあ、年取ったおばさんよりも

ゼン

未来がある若い20代の女の方が良いに決まってるだろ。

ミナミ

はぁ！？

ミナミ

20代の子って……。

ミナミ

リョウの方が年齢近いんじゃないの！？

ゼン

そうだな、リョウとは5歳しか変わらない。

ミナミ

なんてこと……。

ミナミ

あのね、リョウはこれから受験しなくちゃいけないし

ミナミ

子どもがまだ学校に行ってる年齢なのになんてことしてるの！

ゼン

リョウは俺に着いてくるらしいぞ？

ミナミ

え……？

ゼン

アイツ、お前の事相当嫌ってたからな(笑)

ミナミ

ま、待ってよ……。

ミナミ

どうして、リョウのことまで奪うの……？

ゼン

そりゃあ、働かずに俺の金に依存してる女だからだろ？(笑)

ミナミ

いやいや、私働いてるわよね……？

ミナミ

リョウが生まれる前から、なるべく子どものそばにいたくて

ミナミ

在宅ワークをしてるって言ったわよね……？

ゼン

あぁ、でもたかが在宅ワークだろ？(笑)

ゼン

小遣い程度しか稼げていないくせに、よく言うぜ(笑)

ミナミ

なんてこと言うの……！

ゼン

あなたが支払っているのって家賃だけでしょ……？

ミナミ

生活費やその他のお金は私が払ってるじゃない……！

ゼン

はぁ？

ゼン

そりゃあ、家賃が8万円もするんだから

ゼン

それ以外のはした金はお前が払うべきだろ？

ゼン

偉そうに働いてるって言ってるんだからな！

ミナミ

そんな……。

ゼン

とにかく、近いうちに出て行ってくれ。

ミナミ

最後に、リョウと話をして

ミナミ

リョウ自身からどちらに着いていくか聞くわ。

ゼン

あぁ、どうせ答えは変わらないだろうからな(笑)

数分後

ミナミ

リョウ、少し話があるんだけど。

リョウ

あ？なんだよ

リョウ

ババアが勝手にLINEしてくるなよ！

ミナミ

あのね、お父さんからもう話を聞いてると思うけど

ミナミ

お母さん達離婚するの。

ミナミ

リョウは……

ミナミ

どっちに着いていきたい？

リョウ

父さん

ミナミ

え……？

リョウ

そりゃあそうだろ(笑)

リョウ

俺はこれから、私立の大学に進学するのに

リョウ

金のない母さんに着いて行ったら

リョウ

高卒で働かないといけない目になるだろ？

ミナミ

……後悔はないのね？

リョウ

あるわけねぇだろ！(笑)

リョウ

っていうか、今度母さんになる人

リョウ

身なりをちゃんとしてて、可愛い感じの人なんだ。

リョウ

ババアとは大違いだわ(笑)

ミナミ

そう……。

ミナミ

幸せになりなさい？

リョウ

言われなくてもなるっての！(笑)

リョウ

そうそう、俺父さんと新しい母さんの三人で暮らすから

リョウ

アンタはもう用無し！

リョウ

金輪際会うつもりないから、勝手に連絡とかするなよ！？

数か月後

リョウ

母さん……。

リョウ

今、大丈夫？

ミナミ

あら、リョウ。

ミナミ

久しぶりね、どうしたの？

リョウ

ごめん、俺が間違えてた！

リョウ

もう一度母さんと暮らしたいんだ……！

ミナミ

久しぶりに母さんって呼んでくれたと思ったら……。

ミナミ

お父さんに着いて行くって決めたのは自分でしょ？

ミナミ

新しいお母さんは、自分と５歳しか変わらなくて

ミナミ

可愛らしい感じの人なんでしょ？

ミナミ

生活になんて困らなかったんじゃないの？

リョウ

ごめん、俺が間違えてたんだ……！

リョウ

俺、今まで父さんが全部生活費を出していて

リョウ

母さんはただ、家でゴロゴロ過ごしてるだけだと思ってたんだ

リョウ

だから、あんなひどい事を何度も言ってしまったんだ。

ミナミ

あぁ、今気づいたのね？

ミナミ

そうよ、お父さんが支払っていたのは家賃代の8万円だけ

ミナミ

それ以外の生活にかかる費用やリョウの学費

ミナミ

その他もろもろは私が払っていたの。

リョウ

それを知らずに、俺は母さんに酷いことを……。

ミナミ

リョウ、気にすることないわ。

リョウ

母さん、ありがとう……！

リョウ

ところで、母さんは今どこに住んでるの？

リョウ

今日からでも、母さんと住みたいんだ。

ミナミ

何を言ってるの？

ミナミ

一緒に暮らすわけないじゃない。

リョウ

へ？

ミナミ

どうせ、リョウの考えは自分が大学に進学できないから

ミナミ

困ってるだけでしょ？

リョウ

え……。

ミナミ

お父さんはね、自分のためにしかお金を遣わないものね。

リョウ

し、知ってるならなおさら……！

ミナミ

でも、そんなお父さんを選んだのは自分でしょ？

リョウ

新しい母さん、妊娠してるってのは嘘みたいなんだ……。

リョウ

それに、俺が付いてくると思ってなかったみたいで

リョウ

最近家に帰ってこないんだ……。

リョウ

それで、父さんが俺に対して冷たくなったし……。

ミナミ

へぇ、そうなのね。

リョウ

母さん、実の息子がこんな目に遭ってるのに

リョウ

なんでそんな反応なんだよ……！

ミナミ

だって、もう父さんとは離婚して他人だし

ミナミ

アンタも、私には金輪際会わないって言ってたじゃない。

リョウ

そ、それは……

ミナミ

私からお金を貰わなくたって、今大学に進学するために

ミナミ

奨学金を借りて進学する方法だってあるわ。

リョウ

でも、それって借金だろ！？

ミナミ

えぇ、そうね。

ミナミ

というか、私に対してあれだけのことを言っておきながら

ミナミ

お金は出してもらえると思っているなんて

ミナミ

随分傲慢な考えだと思うんだけど。

リョウ

だ、だって……。

ミナミ

とにかく、あの人のお給料だけじゃ大学進学は無理ね。

ミナミ

どうしても、大学に行きたいのなら自分の力でどうにかしなさい。

リョウ

そんな……。

数日後

ゼン

ミナミ、久しぶりだな。

ミナミ

お久しぶりです。

ゼン

なんだ、そんな他人行儀で……。

ミナミ

だって、もう他人ですから。

ゼン

そこで、お前に良い話があるんだ。

ミナミ

なんですか？

ゼン

俺と再婚しないか？

ミナミ

えっと……

ミナミ

悪い話もあるなら先に言っといてもらえません？

ミナミ

それで、良い話ってなんですか？

ゼン

いや、だから俺と再婚ができるんだ！

ミナミ

あの、それのどこが良い話なんですか？

ミナミ

私達、離婚したんですよ？

ゼン

あぁ、だからもう一度俺とやり直せるっていう

ゼン

良い話じゃないか！

ミナミ

話になりませんね。

ミナミ

これ以上用件がないのでしたら、もうLINEしないで下さい。

ゼン

いやいや、待ってくれ！

ゼン

俺と再婚して欲しいんだ！

ゼン

やっぱり、若いだけの女はダメだ！

ゼン

お前のように常識のある女でないと……！

ミナミ

常識のない人にそんなことを言われても……。

ミナミ

どうせ、新しい奥さんが家に帰ってこないから

ミナミ

私を呼び戻してお金の支払いや家事をさせようっていう

ミナミ

魂胆でしょ？

ゼン

そ、そんなことは……。

ミナミ

そう、それじゃあ仮にあなたと住むとして

ミナミ

今払ってる家賃プラス生活費全部あなたに支払ってもらうけど？

ゼン

そ、それでも構わない……！

ミナミ

そうですか。

ミナミ

ちなみに、リョウの学費もですよ？

ミナミ

あなたが支払い……っていうか

ミナミ

それだけの支払い能力があると思えないんだけど？(笑)

ゼン

な、なんだと……！

ミナミ

だって、そうじゃない？(笑)

ミナミ

あなた、転職活動に失敗して

ミナミ

今も派遣で食いつないでるでしょ？(笑)

ゼン

そ、それは……。

ミナミ

前職がブラック企業で、残業代が支払われない上に

ミナミ

毎日遅い時間まで勤務しているのは大変だから

ミナミ

退職して、就職活動するのはいいけど

ミナミ

だからって、いつまでも定職に就かずに

ミナミ

私の稼ぎをアテにして、結婚生活の最後の方では

ミナミ

週に数回程度の派遣しか行ってなかったわよね？

ゼン

そ、それは……。

ミナミ

もちろん、私が稼ぎ頭になってもよかったのよ？

ミナミ

あなたがしっかりと家事をしてくれるならね。

ミナミ

でも、あなたロクに働きもしないのに

ミナミ

お金をたかるばかりで、家事なんて全くしなかったわね。

ゼン

心を入れ替える……！

ミナミ

いやいや、今までデキてなかった人が

ミナミ

いまさら出来るようになるなんて誰が信じるのよ(笑)

ゼン

そんな……。

ミナミ

とにかく、あなたとの再婚なんてあり得ないから。

ゼン

頼む、そこをなんとか……！

ミナミ

というか、私に再婚を申し込むよりやることがあるわよね？

ゼン

へ？

ミナミ

あなた、最近慰謝料の支払いが滞っているようだけど？

ゼン

そ、それは……！

ミナミ

支払うものをきちんと支払ってから、

ミナミ

自分の要求を通してもらえる？

ゼン

だって、俺は稼ぎが少ないんだ……

ゼン

お前だって、それは理解してくれるだろ！？

ミナミ

あのね、あなたが身を粉にして

ミナミ

長時間労働とか、休みの日がないくらい

ミナミ

働いているのなら、ある程度譲歩するわよ？

ミナミ

でも、あなた週に数回、数時間程度の派遣として

ミナミ

働いているだけでしょ？

ミナミ

支払いを待ってもらいたいのなら、

ミナミ

もう少し真剣に働いたらどうなの？

ゼン

そんな……。

ミナミ

また支払いを滞らせたりしたら……

ミナミ

給料の差し押さえをするから。

ミナミ

そのつもりでね？

１か月後

ゼン

ミナミ、本当に申し訳ない……！

ゼン

どうか、慰謝料の請求を減らしてもらえないか……！？

ミナミ

その話は先月終わったと思っていたのだけれど？

ゼン

ミナミに言われて、派遣の日数を増やしたんだ。

ゼン

掛け持ちでアルバイトも始めた。

ゼン

それによって、ぎっくり腰になってしまったんだ……！

ミナミ

あら、そうなの。

ゼン

それに、リョウは部活もバイトもしていないのに、

ゼン

家のこともしてくれないから、家のことも俺が全部して……。

ゼン

毎日疲弊して堪らないんだ。

ゼン

頼む、俺に猶予をくれ……！

ミナミ

お断りします。

ゼン

へ……？

ミナミ

だから、何度も言ったでしょ？

ミナミ

私は、慰謝料を減らすつもりなんてないの。

ミナミ

どんな状況に置かれようが、それはあなたが自分自身で決めたこと

ミナミ

私があなたに優しい対応をすると思わないでちょうだい。

ゼン

そ、そんな……。

ミナミ

前にも言ったけど、一度でも慰謝料の支払いを滞らせたら

ミナミ

給料を差し押さえるから。

ミナミ

それを肝に銘じて、仕事して頑張ってね？

ゼン

そんなぁあああああ！！

後日談

ミナミ

ゼンは今のところ、慰謝料が滞るということはないです。

ミナミ

しかし、ぎっくり腰が癖になってしまい

ミナミ

今働くのが厳しい状況らしい。

ミナミ

しかし

ミナミ

何もしないリョウのためにも一生懸命働いているとのこと。

ミナミ

私はというと、家事は自分の分だけで良くなったので

ミナミ

自由にできる時間が増えた。

ミナミ

その時間を、在宅ワークの時間にしているため、

ミナミ

収入も劇的にアップさせることに成功しました。

ミナミ

これからも、よりより生活を送るため頑張っていこうと思います。

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