TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

第4話

五回目の襲撃は

翌日の二時間目、サバイバル学。 黒板の前ではすまない先生が 身振り手振りをしながら アンデットの特性について 話していた。

すまない先生

ゾンビやスケルトンなどの
アンデットが日の光に弱いのは
一般的だね。
ちなみに後もう一つアンデットには
弱点があるんだけど…
…ベネノ!わかるかい?

ベネノ

聖水などの聖職系アイテム…です

すまない先生

正解だ!

すまない先生

エンチャント本の一つ、
「聖なる力」も聖職系に分類される
から覚えておこうね

すまない先生

ああ!そうだ、
「聖なる力」はエンチャントする時
「鋭さ」「虫殺し」とは
一緒につけれないから注意だ!

気をつけろよ、と 黒板に赤で書くのを板書しつつ、 チラリと隣を見るとMr.レッドが 机に突っ伏して爆睡していた。

いるよなぁ…いつも寝てる人って… とぼやきながらも一様肩を叩き、 起こす努力はしておいた。 起きなかった。

次は強めに叩いた。 起きなかった。

三度目の正直。 ベシッッッ!!と音がするほど 強めに叩いた。 起きなかった。

もうボクしーらない、 と心の中で舌を出し 板書に戻ろうとした時。

ドッッカーーーーン!!!!!!

ベネノ

うぁっぶな!!!

Mr.レッド

はっ?!

すまない先生

えぇっ?!

突然国道側の壁がぶち壊れて 瓦礫が雨のように降って来た。 咄嗟にMr.レッドを庇い倒れ込み (ちゃんと頭の下に腕を差し込んだ) 机を蹴飛ばし盾代わりにして、 それでも飛んでくる瓦礫に 腐食薬を完璧なエイムでぶん投げ 当たる前に溶かしたことについては 本当に褒めて欲しかった。

Mr.ブルー

敵襲か?!

Mr.ブラック

…またですか

黒いフードの……Mr.ブラックの また、という言葉に 違和感を覚えたのか、眉を 歪に歪めたベネノは体を起こした 寝起きのMr.レッドに問いかけた。

ベネノ

…ねぇねぇ、レッドサン。
これさ、前もあったの?

Mr.レッド

…今回で五回目だ

ベネノ

ウッソでしょ…

Mr.銀さん

俺たちの“力”目当てで
こうやって来る奴らがいるんだ

その赤い髪を掻きむしりながら 土煙の中から微かに見える 相手を睨みつけるMr.レッドに、 補足として説明を挟みつつも 武器を構えるMr.銀さん。

彼らが言っていた“力”については よくわからないが、とりあえず 今聞くことじゃないなと ベネノは疑問を飲み込んだ。

目線だけ廊下側に向けると、 隣のA組の生徒が 廊下で国道側を睨みつけて いるのが見えた。

廊下に出たベネノは、 近くにいたA組生徒に話しかけた。

ベネノ

ええと…そっちも、かな?

A組生徒

…そっちもだよなぁ〜!

確か昨日頭からぶっ倒れていた 生徒が相手に滅法呆れているという ような顔でベネノに応じる。

A組生徒

…ウチのがいう限り、
大体10000以上はいるってさ

ベネノ

多っ…いね、

A組生徒

まぁ相手も俺たちが
異能力みたいなもんを持ってるって
わかってるだろうからな。
そのくらい人数がいねぇと

ベネノ

…そんなもんなのかぁ

A組生徒

今回は前回よりも
明らかに量も多いし多分強い、
…B組にも要注意って言っといて

ベネノ

うん、わかったよ、ありがとね

感謝と共に笑みを浮かべると A組の彼はため息をついた。

A組生徒

…え、ほんとに女じゃないよな?

ベネノ

失礼な、男だよ

ベネノ

ただいまっ

先程よりも増えた瓦礫の隙間という 隙間を潜り抜けて ベネノはMr.レッドの隣に戻った。 そんなベネノにサングラス… Mr.バナナが銃を構えたまま 問いかける。

Mr.バナナ

A組は何と?

ベネノ

大体10000以上、
今までのより数が多くって
強そうだから要注意…だって

Mr.マネー

はぁぁぁぁぁああ!!
この俺が全て蹴散らしてやぁろぉう

Mr.赤ちゃん

とか言いながら一番先に
脱落すんのお前じゃねーか!!

すまない先生

…来るよ!

すまない先生

各自自分の有利なところに移動、
後迎撃に移る!!
怪我したら必ず保健室に行くこと!

すまない先生の指示が飛んだ瞬間、 切り込み隊長と言わんばかりに Mr.赤ちゃんが瓦礫を飛び越え外に 突っ込んでいった。 その後にMr.マネー、レッド、 ブルー…と次々と走ってゆく。

最終的に残ったのはMr.ブラック、 バナナ、ベネノの3人だ。

Mr.ブラック

…ベネノ、でしたよね

ベネノ

うん…ブラックサン、バナナサン。
ブルーさんと赤ちゃんから聞いた

Mr.ブラック

私とMr.バナナはここから
遠距離攻撃をしようと思いますが…
貴方は?

ベネノ

ボクはね…

一瞬だけ考え込む素振りを見せた 彼は、白衣を閉じていたボタンを開き 白衣の中を見せる仕草をした。

白衣の中には何個もの ポケットがあり、ポーションの 材料が何個も入っていた。

ベネノ

保健室には調合台が
いっぱいありそうだからなぁ、
そこで回復薬を作りながら
バフ掛けに努めるよ

Mr.ブラック

…そうですか

Mr.ブラックがこちらから 視線を外したのを見て、 ベネノは保健室に走り出した。 Mr.バナナはもうとっくに 銃を乱射していたけれど 聞き耳は立てていただろう。

少しだけ恐怖で震えていた足を 引っ叩きながら階段を駆け上る。 階段を右に曲がり二つ目の 扉を開くと、保健室のツンとした 匂いとたくさんの調合台が ベネノを出迎えた。

ベネノ

…怪我の回復役は戦いの要、と
母様も言っていたし……

ベネノ

うん、頑張ろう

足も、手も、小刻みに震える。 そりゃそうだ、だってこんな命の 危機なんて遭遇した事ないんだから。

銀さんが言っていた力も 何かわからないし、 自分が傷つくのも怖いけど、 2日一緒にいただけとはいえ クラスメイトが傷ついて怖いことに 使われるのも怖い。

その最悪の事態を回避する為に、 まずは回復薬をいっぱい作ろう。 べしり、と頬を叩いた彼は 調合台に火をつけ材料を入れ始めた。

この作品はいかがでしたか?

1

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚