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第4話
五回目の襲撃は
翌日の二時間目、サバイバル学。 黒板の前ではすまない先生が 身振り手振りをしながら アンデットの特性について 話していた。
すまない先生
ベネノ
すまない先生
すまない先生
すまない先生
気をつけろよ、と 黒板に赤で書くのを板書しつつ、 チラリと隣を見るとMr.レッドが 机に突っ伏して爆睡していた。
いるよなぁ…いつも寝てる人って… とぼやきながらも一様肩を叩き、 起こす努力はしておいた。 起きなかった。
次は強めに叩いた。 起きなかった。
三度目の正直。 ベシッッッ!!と音がするほど 強めに叩いた。 起きなかった。
もうボクしーらない、 と心の中で舌を出し 板書に戻ろうとした時。
ドッッカーーーーン!!!!!!
ベネノ
Mr.レッド
すまない先生
突然国道側の壁がぶち壊れて 瓦礫が雨のように降って来た。 咄嗟にMr.レッドを庇い倒れ込み (ちゃんと頭の下に腕を差し込んだ) 机を蹴飛ばし盾代わりにして、 それでも飛んでくる瓦礫に 腐食薬を完璧なエイムでぶん投げ 当たる前に溶かしたことについては 本当に褒めて欲しかった。
Mr.ブルー
Mr.ブラック
黒いフードの……Mr.ブラックの また、という言葉に 違和感を覚えたのか、眉を 歪に歪めたベネノは体を起こした 寝起きのMr.レッドに問いかけた。
ベネノ
Mr.レッド
ベネノ
Mr.銀さん
その赤い髪を掻きむしりながら 土煙の中から微かに見える 相手を睨みつけるMr.レッドに、 補足として説明を挟みつつも 武器を構えるMr.銀さん。
彼らが言っていた“力”については よくわからないが、とりあえず 今聞くことじゃないなと ベネノは疑問を飲み込んだ。
目線だけ廊下側に向けると、 隣のA組の生徒が 廊下で国道側を睨みつけて いるのが見えた。
廊下に出たベネノは、 近くにいたA組生徒に話しかけた。
ベネノ
A組生徒
確か昨日頭からぶっ倒れていた 生徒が相手に滅法呆れているという ような顔でベネノに応じる。
A組生徒
ベネノ
A組生徒
ベネノ
A組生徒
ベネノ
感謝と共に笑みを浮かべると A組の彼はため息をついた。
A組生徒
ベネノ
ベネノ
先程よりも増えた瓦礫の隙間という 隙間を潜り抜けて ベネノはMr.レッドの隣に戻った。 そんなベネノにサングラス… Mr.バナナが銃を構えたまま 問いかける。
Mr.バナナ
ベネノ
Mr.マネー
Mr.赤ちゃん
すまない先生
すまない先生
すまない先生の指示が飛んだ瞬間、 切り込み隊長と言わんばかりに Mr.赤ちゃんが瓦礫を飛び越え外に 突っ込んでいった。 その後にMr.マネー、レッド、 ブルー…と次々と走ってゆく。
最終的に残ったのはMr.ブラック、 バナナ、ベネノの3人だ。
Mr.ブラック
ベネノ
Mr.ブラック
ベネノ
一瞬だけ考え込む素振りを見せた 彼は、白衣を閉じていたボタンを開き 白衣の中を見せる仕草をした。
白衣の中には何個もの ポケットがあり、ポーションの 材料が何個も入っていた。
ベネノ
Mr.ブラック
Mr.ブラックがこちらから 視線を外したのを見て、 ベネノは保健室に走り出した。 Mr.バナナはもうとっくに 銃を乱射していたけれど 聞き耳は立てていただろう。
少しだけ恐怖で震えていた足を 引っ叩きながら階段を駆け上る。 階段を右に曲がり二つ目の 扉を開くと、保健室のツンとした 匂いとたくさんの調合台が ベネノを出迎えた。
ベネノ
ベネノ
足も、手も、小刻みに震える。 そりゃそうだ、だってこんな命の 危機なんて遭遇した事ないんだから。
銀さんが言っていた力も 何かわからないし、 自分が傷つくのも怖いけど、 2日一緒にいただけとはいえ クラスメイトが傷ついて怖いことに 使われるのも怖い。
その最悪の事態を回避する為に、 まずは回復薬をいっぱい作ろう。 べしり、と頬を叩いた彼は 調合台に火をつけ材料を入れ始めた。