続き〜
〜その30分前〜
僕は銃を持ち込むにあたって、無条さんに一つだけ訊いておきたいことがあった。
武台裏にいた僕たちは声を抑えながら話した。
円世
円世
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
円世
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
円世
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
円世
無条さん
無条さん
無条さん
円世
僕がそう呟くと、彼女は不思議そうな顔で僕の顔を見つめてきた。
無条さん
円世
円世
円世
円世
無条さん
無条さん
円世
円世
無条さん
円世
円世
円世
無条さん
無条さん
僕の言葉は、肝心なところで遮られてしまった。
そして数分後、第二試合の終了を伝えるホイッスルが鳴った。
西野
西野
静寂が訪れた。
彼……西野はたった今、俺に銃口を向けたそのハンドガンのトリガーを躊躇なく引いた。
にも関わらず、銃声は響かなかった。
西野
西野を含む、俺以外のこの教室にいる者の中で、
誰一人としてこの状況を理解できる者はいなかった。
西野
西野
彼の率直な疑問に、俺はストレートに答える。
円世
円世
西野
西野
円世
西野
西野
円世
円世
西野
西野
西野
西野は俺の完璧なカラクリに声を失い、平常心を失っていた。
それが意味するのは……
無条さん
無条さん
無条さん
〝ピッピッピ———〟
ホイッスルと共に第三試合が終了した。
のと同時に、観闘席から大きな歓声が巻き起こった。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
といった意外な声が飛び交う中で俺は一つ、大きな心呼吸をした。
僕がそれを終えた頃に無条さんは僕に駆け寄ってきた……
と思ったら、その勢いのまま僕に抱きついてきた。
無条さん
円世
円世
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
円世
無条さん
僕の見た目に合わない、はっきりとした口調に目を丸くする無条さん。
僕はそのまま言葉を続けた。
円世
円世
円世
無条さん
円世
円世
無条さん
円世
円世
円世
円世
円世
円世
円世
ここまで僕が説明しても、やはり無条さんは腑に落ちない、といった表情をしていた。
無条さん
無条さん
無条さん
円世
円世
無条さん
無条さん
無条さん
無条さん
彼女はやはり無自覚のうちに他人を惹きつけてしまうようだ。
僕もその例外の一人ではなかった。
円世
無条さん
無条さん
無条さん
彼女の口調に少し違和感を覚えたが気にしないフリをした。
そして一通り話し終えると、二人で観闘席へ戻り、残りの試合を観ることにした。
この日から、僕の存在と実力はCクラスだけに留まらず、全クラスへの波紋となる。
ばれなかった。
続く。
コメント
2件
ありがとございます!
円世くんがだんだん無条さんのこと好きになっていきますね!! 続きが楽しみです!!