コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
淳太side
俺は淳太。
俺には3人の弟がおる。
でも3人のうち2人は障害を持っとる。
生まれつきで、
何が原因なのかも分からない。
赤「じゅーんた!!」
黄「わぁ!!もお、びっくりするやん〜...」
赤「え、ごめん、怒っとる、?」
黄「んん、怒っとらんよ。」
黄「元気でええなぁ。」
赤「へへ、俺元気!!」
急に俺に飛びついてきたこいつは大毅。
ADHDっていう障害を持っとる。
まあ簡単に言えば考えるより先に行動しちゃうみたいな、?
なにか思いついたら考えずにすぐ行動するな。
あとは興味のあるものがあったらすぐ動いちゃう。
でも大毅は自分の障害のことをちゃんと理解してくれとるから、
それだけでも助かる。
あ、そういえば。
黄「のんちゃーん?」
黄「朝だよー?」
桃「...。」
黄「ほら、起きて!」
桃「ん...。」
黄「起きた?」
黄「おはよう。」
桃「お、はよ、...」
黄「お、おはよう言えたやん。」
黄「偉いな。ニコッ」
桃「...。」
俺がどんだけ褒めても頭を撫でても表情を一切変えないこの子は末っ子の望。
のんちゃんは失感情症っていう病気を患っとって、
名前の通り感情がない。
まあ簡単に言えば喜怒哀楽を表情に出さない。
やから、俺がどんだけ褒めたりしてもずっと無表情。
周りが楽しく笑ってたりとかしてても、のんちゃんはいつも無表情。
笑うことも無ければ泣くこともない。
でも俺はそれでものんちゃんを褒めたりする。
やって、お兄ちゃんやねんから。
って、なんかかっこええな。笑
緑「じゅーんた!」
緑「おはよ。」
黄「おお、とも。おはよ。」
緑「なに1人でニヤケとんねん。」
緑「ニヤける暇あったらお世話してや。笑」
黄「そやな、ごめん。笑」
この子は次男の智洋。
唯一俺の弟で何も障害を持っていない子だ。
やから、お世話とか家のこととか凄いしてくれる。
ともがおるからめっちゃ助かっとる。
俺1人やったら絶対無理やったわ...。
赤「ともー!!」
赤「おーはよ!!」
緑「ふふ、おはよ。」
緑「今日も元気でええね。」
赤「俺はいっつも元気やでぇ!」
緑「淳太、そろそろ朝ご飯作ろか?」
黄「そやな。今日は俺が作るわ。」
緑「ほんま?ありがとう。」
緑「俺は大毅らの面倒見とるな。」
黄「ありがとう。」
そう言って俺はキッチンに向かった。
智洋side
赤「のんー!!」
赤「これ、めっちゃかっこええなぁ!!」
桃「...。」
赤「俺な俺な!これめっちゃ欲しかってん!」
赤「やからな、作ったんやでぇ!」
赤「じゃーん!!!」
そう言って大毅は手作りの剣を出した。
赤「なぁ?!のん、俺凄いやろ!!」
赤「お兄ちゃんやねんからな!」
赤「こんなん余裕やったわ!! 」
桃「...。」
余裕?そんなん嘘や。
独り言言いながら丸1週間かけて作ったくせに。笑
緑「大毅、それ凄いなぁ。」
緑「お兄ちゃんにも貸して?」
赤「ええよ!」
そう言って大毅は俺に貸してくれた。
とても軽い手作り剣。
子供らしくてええなぁって思った。
けど大毅もう高2やったわ。笑
基本的に障害者は年齢など関係ない。
知的障害などで高校生になっても平仮名を自分で書けない子もおるし。
ましてや自分の名前も分からん子もおる。
やから、高校生くらいでも脳は幼稚園児並み。
大毅はこの剣を作るのをめっちゃ必死に頑張った思う。
大毅は興味のあるもの以外は集中力が続かんタイプやから、
こういう作業は大の苦手。
緑「大毅、よう頑張ったなぁ。」
赤「へへ、そうやろ〜」
赤「めっちゃ頑張ってん!」
桃「...。」
のんちゃんは無表情のままその剣を見つめていた。
緑「大毅、のんちゃんにも貸してあげてええ?」
赤「もちろんやでぇ!!」
緑「ほら、大毅お兄ちゃんが貸してくれるって。」
緑「持ってみ?」
桃「...。」
のんちゃんは無表情のまま剣を持っていた。
その時。
黄「みんなぁー!!」
黄「ご飯出来たでー!!」
赤「じゅんたぁ!!」
赤「今行く!!」
緑「あ、ちょ、大毅!!」
緑「片付け!!」
赤「あ、忘れとった...。」
緑「のんちゃん、剣大毅お兄ちゃんに返して?」
桃「...コクッ」
赤「ほい!ありがとう!」
赤「みんなで食べるぞぉ!!」
大毅は走ってリビングへ向かっていった。
緑「朝からほんま元気やなぁ。」
緑「のんちゃんも行こか。」
桃「...。」
そして俺とのんちゃんは2人でリビングへ向かった。