敬愛も
純愛も
時間が経てば
あまりに邪魔なものになる。
そんなもの、
最初から作らなければいいのにね。
刑務所にある自室に戻り、報告書を書く。
細かなことまで書かなければならないので、 とても面倒くさい。
書き終わったあと、シャルに持っていくよう頼み、 部屋を出ていってもらう。
その後、あの小屋で手に入れた資料を読む。
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魔法消失薬 研究 1日目 報告書
著者 アーデン・ベルグ
初めに、エピデム様が行っていた徐々に魔力を消失させる病気について聞いた。
内容は複雑で難しく、理解出来たのは一部の研究員と"俺"だけだった。
だが、理解出来ても、現実にするのはあまりに厳しいものだった。
それでも、その効果を薬して実現させるとリーダーは聞かなかった。
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魔法消失薬 研究 2日目 報告書
著者 アーデン・ベルグ
2日目になると、リーダーは早速色んなものを使って研究を始めた。
だが、研究は上手くいっていった。
元々エピデム様が使っていた物をお借りし、何とか研究は進み、 現実味を帯びていった。
その際、以下の物を損傷、もしくは破損を確認。
・フラスコ系統 10本 破損
・お借りした被検体 3体 破損
・研究員 2体 破損
・研究員 3体 損傷 医務室にて治療済み。
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魔法消失薬 研究 25日目 報告書
著者 アーデン・ベルグ
狂気じみていた。
もう何人も同僚が死んだ。
でもリーダーはそれからも同僚を犠牲した。
その度に"破損"と書いて、処分する。
俺の気も狂ってくる。
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魔法消失薬 研究 #%*@日目 報告書
著者
エピデム様達が魔法局の人間共に捕まりました。
"私"達の研究はもう一足。
最後の手順は分かっています。
だから大丈夫です。
エピデム様を、イノセント・ゼロ様達を救い出して、
人間共を皆殺しに致しましょう。
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報告書を読んでいると、著者が最後に変わっていた。
おそらくあの女に変わったんだろう。
書き方が最後に敬語、一人称に変化していた。
この報告書は、こちらで管理しようかとも考えたが、
おそらくこれはツララの方がいいかもしれない。
というより魔法局に全部任せよう。
面倒ごとは全部魔法局へ、ウン、イイネ。
だがやることはやろう。
エピデムに話を聞く。
これが僕の最後の仕事。
そうであってくれ。
主 るい
主 るい
主 るい
主 るい
主 るい
主 るい
主 るい
主 るい
コメント
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無理しないで自分のペースで投稿してください! 続き楽しみに待ってます😖💕