脳内再生される、膨大な、青い夜の黒い記憶___
太宰の中に鮮明に残る、人生最悪の思い出。
太宰 治
叫ぶ太宰。
目線の先には、縛られ処刑台へと連れて行かれるただ一人の友人。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
織田 作之助
織田 作之助
織田 作之助
太宰 治
織田 作之助
太宰 治
『お前は、人を助けろ』
此の場に居る者の中で、太宰だけがその言葉を理解出来た。
読唇術。
嗚呼、前に二人で遊んだんだっけ。太宰は泣きそうになり乍ら思う。
織田 作之助
太宰 治
離れて行く彼の背を、何も出来ずに見送る。
何分経ったのだろう。 動き出さない太宰に、男が話し掛ける。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
怒気を孕んだ響く声。
太宰の左眼は、目の前の悪漢をきつく睨み据えて居る。
太宰 治
そう云い太宰が取り出したのは、着火器の様な形状をした物。
かちりと蓋を開けると其処には赤い釦が付いて居た。
太宰 治
太宰 治
太宰は答を聞く前に、釦を、何か決心する様に押した。
其の時、近くに在ったコンピュータが唸りを上げる。
太宰 治
まるで子供の様に。楽しくて堪らないとでも云う様な、其れで居て悲痛で皮肉な、太宰の冷笑。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
男の奥歯がぎりっと噛み締められる。
太宰 治
太宰 治
そう、意味の分からない言葉を空気に残し、太宰は右眼の包帯を取った。
太宰は一瞬目を見開き、だが直ぐに踵を返して部屋を出て行った。
彼の成りたかったもの___ 作家、そして、教師に成ろう。 そう決意し乍ら。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰が伏せて居た目を上げ、ふと中也の様子の変化に気付いた。
中原 中也
変化_少し安心したのだろうか。中也が先刻よりもずっと眠たそうにして居る。
其の様子に思わず頬を緩める太宰。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
そう云って、太宰は中也の身体を寝具に沈める。
中原 中也
云いつつも襲い来る睡魔には勝てず、寝息を立て始める殺し屋少年。
太宰 治
太宰 治
包帯の巻かれた腕が、其の橙髪を撫でた。
コメント
8件
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!織田作!!!!!太宰さん天才過ぎやろ、そんな釦作れるってすご。結局寝ちゃう中也かわよ 要するに、最ッッッッッッッッッ高です!
うん、うん…結局織田作 タヒんだ設定なのかな?((お前作者だろ 御免ね、中々話進まないね 一体終わる頃には何話になるのだろうか。 とりま ♡、コメ、フォローくだせぇ。モチベが足りん((おま其れ何回言うん